《魔法の世界でプログラム》ドライ迷宮.攻略01
--- アルノルト Side ---ドライ迷宮の中にった。窟と言うには、しだけ違和がする。
「アルノルト様?」
しだけ不安気味なヒルダの頭をなでながら
「ん。大丈夫だよ」「はい」
ヒルダもじているのだろう。あまりにも、窟が綺麗な狀態で維持されている。
「主様。何かじます」「そうだな。何か解るか?」「いえ・・・申し訳ありません。何か居る事はわかりますが・・・」
迷宮ダンジョンは、ラスボスのダンジョンの様な雰囲気になってくる。だが、すでに、6階層に來ているが、何も出てこない。迷宮ダンジョンにり込んでしまった獣との戦闘は何回かおこなったが、魔は出てきていない。獣はしっかり素材に分けて、ステータス袋にれてある。後で味しくいただくことにしている。
「どこまで続くの?」「ナーテ。自分にも解らない事は、誰にもわかりませんよ」「ヒルダ姉ちゃん。そう言っても、どんどん、何かに近づいているよね?」「そうね。ナーテもじるのね」「うん。なんか・・・ううん。なんでもない。にいちゃん。どうするの?」
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「あぁとりあえずは、奧にってみるか、そろそろ、お出迎えもあるかも知れないからな」「え?」「なに?」「ふむ?」
7階層に降りた所で、狀況は変わらなかった。この階層まで、獣も降りてこないのだろう。迷宮ダンジョンはまだ続いているが、綺麗・・な狀態は続いている。
空気の流れもある。明りが無いのは、迷宮ダンジョンが生き返っていないからだろう。それに、罠らしきも存在していたが、作しなかった。迷宮ダンジョンが攻略されているわけではなさそうだ。でも、奧から嫌なじがしてくるのは、どんどん強くなっていく。
8階層も、今までと同じだ。ほぼ一本道で、橫道はあるが、すぐに行き止まりになっていたり、大きな部屋につながるようになっているだけだ。しだけ複雑なオフィスビルと言ったじだ。9階層に向かう階段もすぐに見つかる。
「主様」「あぁ・・・」「??」「あっ!」
「ナーテ。ボイドを戦闘モード。エステルも合ゴーレムで対応。ヒルダ。フルール。ボイドの後ろから魔法用意。來るぞ!」
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9階層から、今まで見たことがなかった魔が襲ってきた。數は、20程度、ひと當たりしてから、手におえそうになかったら、後方にゲートを発して逃げるか?
刀を構えた。魔は、俺の間合いにる手前で止まった。20・・・正確には、23が、俺達を半包囲する陣形を作る。
統率されたきを見せている。武裝も統一されているようだし、もしかしたら、蛇を出してしまったのかも知れない。
「アルノルト様。魔法の準備出來ています!」
ヒルダも何かをじたのだろう。かなり迫した聲で話しかけてきた。相手がそれ以上近づいてこないのなら、逃げるという選択も取れる。
ヒルダ達に、後ろに下がるように、合図を送る。
『人族の子よ』
ん?「だれだ?」
魔の中央から、1が前に出てきた。
『人族の子よ。名はなんという。我は、アロイスと言う。ここの魔族の長だ』「魔族?」
『人族の子よ』「あぁ申し訳ない。私は、アルノルト・フォン・ノース=ライムバッハといいます。魔族の長よ。いろいろ聞きたい事があるが・・・問題はないか?」
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「(アルノルト様。お話が出來るのですか?)」「(ヒルダは、駄目なのか?)」「(えぇなんか、カサカサと音は聞こえますが・・・)」
『アルノルト殿。フォンの稱號を持つという事は、人族では、貴族という事でいいのか?』「あぁそうだ。俺は、侯爵になるが、気にしないでくれ。魔の長よ」『そうさせてもらおう。無禮があるかも知れないが、許してくれ。人族の子よ』「構わない。それよりも、武裝を解除してもらっていいか?こちらも、武裝を解除する」『そうじゃな。話をする雰囲気では無いからな』
お互いに武裝を解除した。21名の魔族(?)は、先に9階層に降りていった。長と名乗った魔族とその従者なのだろうか、2だけが殘った。
『アルノルト殿。我達も、貴殿に聞きたい事があるが、よろしいか?』「あぁ解る事はないがそれでもいいか?」『無論。知っている事で、答えられる事だけでよい。教えてもらえるか?』「勿論。アロイス殿達の事も教えてもらいたいがいいか?」『當然ですな。答えられない事もあるが、それでいいか?』「問題ないです」
『そうか、エタン。先に、言って、皆に伝えてしい、客人を招きれると、そして、階層主も來るように指示を出してくれ』『長!しかし・・・』『エタン。我の言葉に従えぬのか?それに、ぬしは、客人がここで剣を抜いて、勝てると言うのか?』『・・・いえ・・・魔力の量から・・・長と同じがそれ以上で・・・後ろの人族や、そのゴーレムにも・・・』『であろう。なら答えは一つじゃ!戻って、我の指示通りにせよ』
アロイスは、こちらを向き直って『アルノルト殿。失禮した』「いや、構わない。一つ教えてくれないか?なぜ俺にだけ、貴殿達の言葉が解る?」『我にもそれは、わからん。我達は、自分たちの言葉を話しているだけじゃ。そちらの人族の言葉はわからん。アルノルト殿の言葉だけは、解るのじゃ』「そうか・・・そうだ、ヒルダ!異世界日本語変換を持っているよな?」「え?なんですかそれは?」「・・・そういう事か・・・。アロイス殿。し時間をもらっていいか?」『構わない。こちらも、まだ準備が出來ていない様だ』「申し訳ない。し、手前の部屋を使っていいか?」『あぁ問題ない』
アロイスに部屋を使う許可をもらって、ヒルダとナーテとフルールとエステルを連れて、し戻った所にある部屋にった。念のために、防音の魔法を発する。同時に、結界も展開する。
「主様」「にいちゃん」二人は、しだけ不安の様子を見せている。エステルがしだけ余裕な態度なのが気になった。
「エステル!何か知っているのか?」「・・・ん。別に、緒じゃないから話してもいいけど・・・」「明日の”おやつ”がしければ、話したほうがいいぞ。明日は、プリンを出す予定だからな!」「え!あっはい。すぐに全部話します」
安い妖だな。明日のプリンは大きめのを出してやるか・・・。
エステルが話すのは、だいたい予想していた通りの事だ。エステルには、彼らの言葉が解ったと始めに言った事から、一つの仮設がり立った。エステルの正に関してもだが、それは、エステル本人か、フルールから話があるまで俺からは聞かない事にした。
エステルの話に、俺の想像をあわせて考えると、アロイスは、”魔族”と言っていたが、霊や妖族が”なんらかの理由”で、地上で””した結果ではないかと考える。だから、俺とエステルには、言葉は解るが、ヒルダとフルールには言葉が解らない。もしかしたら、霊神の加護から外れてしまった、霊なのかも知れない。これは、本人たちから聞けばいい。教えてくれなくても、渉や話では困る事ではない。
もう一つの事を確認する「ヒルダ」「なんでしょうか?」「これは読めるか?」
俺は、地面に”日本語が読めたらうなずけ”と日本語で書いた。ヒルダは、頷いた。
日本語が読めるのは間違いない。次に、俺はスキルである異世界日本語変換をアクティブから外して、日本語でヒルダに話しかける。
『何を言っているのか解ったら、手を握ってくれ!』
ヒルダはキョトンとしているだけだ。やはりそうか・・・ヒルダは、日本語は”知識”として読めるが、日本語や地球の言葉を聞いて理解する事が出來ない。
『くにヒすなルしちダ』「はい?なんでしょう?なぜ片言なのでしょうか?」
スキルをアクティブにしてから「ヒルダ・・・まぁいいか、実質的には困らないからな」「え?なんでしょうか?急に、日本語を読ませたりして・・・」「あぁお前がスキルを持っていないと言っていたから不思議だったからな。どうやって、話しているのかとか・・・な」「え?アルノルト様は?」「そうだな・・・俺の方が不思議だって事になるのか?俺は、言語としての理解は出來ているが、會話は”日本語”でやっている」「え?うそ・・・。そんな・・・」「どうした?ん。フルールもどうした?」
口の方から、『アルノルト様。準備が出來ました』「わかった。すぐに伺います。ヒルダ。フルール。その話は後で教えてくれ」「はい」「かしこまりました」
エステルだけは、なぜかニコニコしているに留まっている。ナーテは、何が話されているのかキョトンとしている。俺と同じ想なのだろう。
先程、エタンと呼ばれた魔族が案してくれるようだ。9階層を抜けて、10階層に通された。
通っている最中に、橫道や部屋から魔族に覗かれている気がしていた。事実、こちらを見ているのだろう。個數もそれほど多くない。全部で、100前後なのだろう。
一番奧の部屋ではなく、その手前の部屋に通された。一番奧の部屋の前には、數歩哨の様に立っている。奧の部屋を警戒しているようにさえ思える低めのテーブルが置かれていて、そこに、同じ魔族なのだろうか、9とアロイスが座っていた。勧められた席に座った。エタンは、アロイスの隣に座った。従者かと思ったが、もしかしたら、地位としては高いのかも知れない。
『アルノルト殿。申し訳ない』『長!この人族に我らの言葉が、本當に解るのか?』『そんなわけがあるまい』
なにやら、他の9が"やいのやいの”言っている
「あの・・・大丈夫ですよ。私だけなら話が出來ます。霊神の加護だと思って下さい」『な!』『そんな・・・』『馬鹿な・・・』『せいれい・・しん様だと・・・』
「それで、アロイス殿?私に話とは?」
急に、アロイス殿を始め魔族が一人を除いて、床に頭をついて、所謂土下座の格好になった。
『アルノルト様。どうか、我らの願いを聞き屆け下さい。霊神様のご加護を持つ人族よ。我らの願いを、何卒・・・ジスラン。おぬし何を・・・』『長よ。我は、この者を認めていない!霊神様の加護を持っているのかも知れないが、我らの事を蔑ろにした奴らと同じなのかも知れない』『そうかも知れぬ。でも、我らには、どうする事も出來まい。このまま、ここで朽ち果てるのか?』『そうならないように、我達も努力をしている』『それでもじゃ!ジスラン!』
「あの・・・申し訳ない。説明をお願いしてもいいですか?」
展開が急激すぎて、何が行われているのか理解できない。
『申し訳ない。話を聞いてくださるのですか?』「あぁ出來ない事もあるが、話を聞く。それに、俺は、この迷宮ダンジョンを攻略しに來ている」『攻略ですか?』「そうだ。50階層か51階層に用事がある」『え?なぜそれを・・・』「それが目的だからな。もしかしたら、もっと深いのかも知れないが・・・」『あぁ・・・ジスラン!ぬしはこれでも、アルノルト様が、霊神様が使わせた方じゃないと言うのか!』『・・・しかし、長・・・』
急に、俺が”殿”から”様”に格上げされている
「アロイス殿。何か、誤解があるようだが、俺は、霊神の加護は持っているが、霊神から使わされた者ではない・・・と、思うぞ。アリーダには、何回かあっているが、それなら、ヒルダもナーテもそうだからな」
別に、霊神であるアリーダに、”何か”お願いされた記憶はない。それに、加護なら皆が持っているのだろう?會った遭遇事があるのは、たしかにレアなのかも知れないが、俺よりも、ヒルダの方が親しくしているし、ナーテも會っている。俺だけが特別だという事はないだろう。そう思って、ヒルダとフルールを見ると、何か呆れた雰囲気がある。エステルが通訳をしているようだ。話の容を聞いて、得心が行った雰囲気さえある。
『長!それなら、この人族に、あの悪魔を倒させればいい。そうすれば、解るではないか!』
なにやら、面白そうな話をし始めたあの魔族に、悪魔と言わせる存在が居るという事だな。多分、10階層の階層主なのだろう。どのみち討伐しないと先に進めないのだから、俺としては構わない。そう言おうとした所で、ヒルダが俺の裾を引っ張る。
「(アルノルト様。エステルに通訳してもらった話だから、間違っているかもしれませんが、魔族は、アルノルト様を試そうとしているのですよね?)」
頷くだけで”Yes”の意思として伝える。
「(アルノルト様なら、別に元々倒すつもりだから、けるつもりですよね?)」
同じく頷く
「(もし、そうなら”話を聞いてから”に、して下さい。お願いします)」
頷く。なぜ、ヒルダがそんな事をいいだしたのか不思議だったが、フルールも同じ考えなのだろう。
『おい。人族!お前が、本當に、霊神様の使いだとしたら、悪魔を倒す事が出來るだろう。奧の間に居る悪魔を倒してみろ。そうしたら、使いである事を認めてやる』
無茶苦茶な理論だな。別に、俺は霊神との関係や、強いては”使い"などという大層な"二つ名"を、名乗ったことなどない。困り顔をしていると、アロイスが間にってくれた
『アルノルト様。我らの話を聞いてくださらぬか?』「あぁそうしてくれると嬉しい」『謝する。階層主達は、一度、部屋から出てくれ。我とエタンで話をする。申し訳ない。アルノルト様お一人にお願いしたいのだが・・・』「ヒルダ。ナーテ。フルール。一旦下がってくれ。俺は大丈夫だ」
素直に、三人とエステルは、部屋から出ていった。
『謝する』
階層主達も部屋から出ていった。ジスランと呼ばれた個も、部屋から出ていった。何故か、すごく睨まれてしまった。
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