《魔法の世界でプログラム》フィーア迷宮.後始末

--- アルノルト Side ---「アルノルト様。コンラートです。よろしいですか?」「あぁヒルダは別室だけど、すぐに來られる。ってきてくれ」「ありがとうございます」

執務室にコンラートがってくる

「來客中でしたか?」「大丈夫だ。コンラート。それよりも、ヨハナの事はどうする?」

面倒な回り道は避けたい。それに、もう答えは出ている。

「アルノルト様。申し訳ございません」「気がついていたのか?」「・・・はい。しかし、侯爵夫妻に救われた我がです。そんな、私が・・・」「コンラート!ヨハナの立場を、考えての言葉は?」「え?」「お前がそんな考えだと、ヨハナは墮胎まで考えるぞ。それに、俺達の事は置いておくとして、ヘーゲルヒ辺境伯の事も考えてやれ」「・・・いいのですか?」「もう一度言ったほうがいいか?」「はい」「そうか、ヒルダ!」

奧の扉から、ヒルダに連れられて、ヨハナがやってきて、コンラートの隣に座らせる。ヒルダは、俺の橫に座る。

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コンラートは、最初から気がついていたのだろう。済まなそうにしているヨハナの肩に手を置いている。

「コンラート。ヨハナ。元気な赤ちゃんを、頼むぞ!それに、コンラートはこれからも忙しくなるだろうけど、ヨハナ。コンラートの事も頼むな」「ありがとうございます」「・・・はい・・・」

二人は、立ち上がって、頭を下げてから、執務室を出ていった。10分位してから、コンラートが戻ってきた。

「アルノルト様。ヒルデガルド様。申し訳ありません」「全くですよ。コンラート殿。ヨハナが思い込みすぎてしまっていましたからね」「本當に・・・なんと言っていいのか・・・」「コンラート。屋敷の人間で、俺達に気を使っている者は他には居ないのだろうな?」「・・・」「居るのだな。早急に止めさせろ!わかったな!」「かしこまりました」「待っているから、さっさと行ってこい」「はい!」

また、コンラートが出ていったが、今度は、早かった。「早いな」「はい。ヨハナに言って、屋敷の衆をまとめてもらっているので、今回の顛末を、衆に話すように言いました」「そうか・・・それで大丈夫だと判斷するのだな?」「はい!」「わかった。それじゃ、集落とフィーア迷宮に行くぞ」「解りました」

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コンラートを連れて、最初に集落近くに移した。そこから、集落にって、迷宮に居たゴーレムを倒した事教えた。

ゴーレムは、50階層に居たアンデッド・ドラゴンがっていた事にしている。どうせ解らない事だろうけど、解りやすい原因が合ったほうがいいだろうとヒルダと話し合って決めた事だ。

周囲1kmに結界を張って、許可された者しかフィーア迷宮の影響範囲にはられないようにした。実際には、もっと広い事が確認されているが、あまり広げても、手に余るだろう。集落が大きくなってきたら、広げる事も可能である事だけを伝えておく。

も自分たちで作ると言っていたが、そんな事をしていると、いつまでたっても、俺がフィーア迷宮に縛られてしまう。ゴーレム隊の力を借りて一気に作ってしまう事にした。幸いな事に、周りは森なので、木材には困らない。乾燥させる手間があるが、そこは魔法で解決すればいい。一本一本調整しなければならなかったが、開発した魔法で、木の狀態を見ながら、乾燥させる事が出來た。荒削りで、問題柄への対処が出來ない。ここで使っている間は、そのまま使わせて、時間が有る時に、魔法の改良を行う事にした。

コンラートも、集落の者達と話をしている。集落の者が、數名、コンラートに連れられてやってきた。屋敷に務める事になったと挨拶をされたが、”庭番”でも作るつもりか?報の大切さは、嫌というほど理解している。諜報部隊は必須である事も理解している。

コンラートが決めた人材だし、なんとかするのだろう。集落の者にも許可を出した。

集落の基礎が出來るまで、1週間程度必要になってしまった。しかし、その間にも集落から、全員がフィーア迷宮の敷地に引っ越しを終えている。

屋敷に戻っていた、コンラートに言って、ノース街に一軒家を用意させた。そこと、フィーア迷宮とゲートで繋いでおく。常設のゲートだが、ノース街とフィーア村?と繋ぐ事にした。ゲートには、フィーア村の住民である証明がないと使う事が出來ない。専用ゲートを配置する。報収集するにも、面倒だろうが、ノース街経由で行ってもらう事になっている。

これで、生活には困らないのだろう。さて、フィーア迷宮の攻略も出來た事だし、明日には、次の迷宮に向けて出発する事にした。その旨を皆に伝えた。

迷宮は、訓練施設として利用したいという事だったので、適當な強さが居る魔が湧き出るように設定した。40階層で、ノース迷宮の20階層と同程度の魔がでる様になっていると思う。ボス部屋には、もうし強いが出てくるのかもしれない。やってみなければ解らない部分が多いので、フィーア迷宮を攻略しながら、力を著けてもらう事になる。

翌朝、フィーア村を出ようとした時に、皆から挨拶をされた。

暫く森の中を歩いてから振り返るが、後ろから付いてきている者はいない。『アル!これから、どこに行く?』

マルティナが俺に話しかけてくる。森をし歩いてから、ノース迷宮に居た、マルティナを呼び戻した。どうやら、俺の魔力を糧に長するようだ。長すれば、姿を変えたり、小さくなったりも出來るのだと話している。エステルが言うので間違いないだろう。

マルティナの首には、父竜の爪を加工したペンダントがぶら下がっている。ナーテとフルールが協力して作ったようだ。

『マルティナ。とりあえずは、俺達は強くならなければならない。的にも神的にもだ。その為に・・・』『うん。わかった。アルに著いていく。アルとヒルダとナーテとフルールは、僕が守る!』『あぁそうだな。俺も、マルティナを守れるくらいに強くなる。だから、協力してくれ』『しょうがないな。わかった!それで、どこに行くの?』『半日程度歩いた所に、ヒュンフ迷宮がある。そこの攻略を行う事になる』『へぇわかった。迷宮ダンジョンって、いろいろ出來るのだな。あんな場所をまた作るのか?』

マルティナの言っている事が、何を指しているのか解らないが、管理室の事を言っているのか。街や村の事を言っているのか解らない。

『そうだな!』『へぇぇ』

何か、納得している。簡単に説明しようとしても、狀況の説明が必要な上に、地理的な事も説明しなければならない。マルティナが納得しているのなら、そのままにしておくのがいいだろう。

「フルール。次がいい場所だといいな」「そうですね。でも、中央に著かすぎるのも考えものかと思います」「そうだよな・・・現地を確認して見ないとわからないけど、街道からそんなに離れていないよな?」

クリスから渡されている地図では、街道沿いと言ってもいいくらいの場所に、ヒュンフ迷宮がありそうだ。今度は、小屋があるタイプのようなので、5階層位までは、何者かが忍び込んでいるのかも知れない。

「にいちゃん。どうする?ボイドに運んでもらう?」「う~ん。今日は、このまま移して、時間的につらそうなら、ナーテとボイドに頼もうかな」「わかった」

ナーテがゴーレムに命令をだして、姿形を変えさせている。どうやっても目立つパーティである認識はある。

ボイドでの移ではなく、今日の夕方前には到著するであろうし、その後5階層まで降りる事を考えると、ボイドの魔力を溫存しておいたほうがいい。マルティナが加わった事で、火力面は上がったかも知れないが、防が出來ないものが多すぎる。

前衛は、俺が行っているが、技的には、まだまだだという認識は強い。やはり・・・カウラ・・・ラウラ・・・お前たちが居れば、もっと楽が出來るのだろうにな。今頃、何をしているのだろうな。ユリアンネが無理させていなければいいな。

「にいちゃん。し行った所に、迷宮ダンジョンの口がありそうだよ」「そうか、エステル!偵察はできそうか?」「うん!任せて!」

エステルが、パーティから離れて、見つかった迷宮ダンジョンの口に向かった。盜賊がり込んでいる場合には、の匂いがしてきたり、歩哨が立っていたりする。それらが見えたらすぐに戻ってこいと言ってある。

30分後に、エステルが帰ってきた。

「エステル。どうだった?」「口前には誰も居なかった」「そうか・・・解った、行こう!ナーテ、ボイドを展開してくれ!ボイドで移するぞ」「わかった!」

ナーテは、すぐにボイドに手をあてながら、命令をした。ボイドが飛行形態になって、俺とヒルダとフルールが飛行形態の上に乗る事になる。

マルティナとエステルは、俺の肩を安住の地に決めて、ボイドがき出しそうになったら、自分の居場所は”ここ”であると、訴えているようだ。

ボイドに揺られて、10分位で、迷宮ダンジョンの口になっている小屋に到著した。

「え?ここ?」

それが俺の第一聲だ!

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