《魔法の世界でプログラム》ゼクス迷宮攻略-ズィーベン迷宮

--- アルノルト Side ---え?端末。どこかの、迷宮ダンジョンの管理室か?

「エステル。これを知っていたのか?」「え?ううん。主達がノース迷宮に向かう時に、行っていない地下が有ったから・・・探検してみたくて・・・」

エステルは勢い良く頭を下げた「主。ごめんなさい」「まぁいいよ。それで、"ここ"が、”どこ”か、なんてわからないよね?」「え?うん。だから・・・」

そうか、それでケーブルを繋げば、分かると思ったのだな。HUBの繋ぎ変えも、エステルの仕業で間違いないだろう。俺の癖で、違うHUBにケーブルを這わせる時に、最後の口にケーブルを指す。最初の口は、""で、最後が”出”と決めている。"出"が複數存在する時には、後ろから使っていく。

「エステル。別に責めないから、なんでこんな事をしたのだ?それを教えてくれ」「えぇ~と。怒らない?」「あぁ約束するよ。教えてしい」

「うん。あのね。マルティンが來て・・・」

エステルは、マルティンに対抗しようとした”らしい”。言い訳を沢山聞いたが、要約してしまえばそれだけだ。

Advertisement

「そうか・・・エステル。それじゃ、これから、向こうの迷宮の探索を行うか?」「え?いいの?」「明日、ヒルダやナーテやフルールやマルティナに自慢出來るようにな」「うん!主。優しい!」

攻略も何も無いのだけどな。それでも、エステルと、”多分”ゼクス迷宮にった。エステルが、ケーブルをれようとしても、ダメなのは、ゼクス迷宮側が死んでいるので、生き返らせてからじゃなければ、ならない。

Wake On LANの設定でもされていれば、ネットワークが繋がっていればと考えないでも無いが、そのあたりの設定はまだ見つかっていない上に、難しいだろうな。まずは、魔力の充填を行わないとダメだろう。

管理室の作りは、鏡で寫した様なじになっている。管理室にって、テディに連絡をれる。

『テディ!』『あっどこに居るのですか?』『あぁ悪い。今、エステルを捕まえて、次の迷宮の管理室に居る。狀況はどう?』『・・・はぁ・・・えぇぇと、ノース迷宮には影響は出ていません』『そうか、他の迷宮も大丈夫そうだな』『えぇ多分』『ヒューマンエラーだと思うし、他の所に影響なければ、善後策は後で考えるよ。まずは、こっちの迷宮を生き返らせる』『解りました。どうします?』『今から、端末を生き返らせる。そうしたら、名前が解って、所有権が得られると思うから、そうしたら、いつもの手順を行う』『了解しました』

Advertisement

端末を起する。魔力の充填が心配だったが、どうやらし流し込むだけで大丈夫な様だ。ヒュンフ迷宮からのケーブルは、エステルに言って、元の位置も戻させた。

同じ設定になっているようだ。もしかしたら、クローンか?そんな機材どこにもなかったな。何処かにあるのだろうか?

所有権を取得して、名前を登録しておく、後は、ノース迷宮と繋げる。かなり大きなネットワークになってきた。

壁際のディスプレイも起し始める。端末も全部が稼働するのか確認する意味もあるので、順次、火をれていく。

ファンが回る音がしだす。ディスプレイには、迷宮ダンジョンの様子が表示され始める。

階層を全部見てみて、低階層に、魔らしき存在が居る事が解る。魔力が流れ込み始めたから、生まれたのか、それとも、最初から居たのかは不明だが、表示は、産まれた魔で間違いなさそうだ。

『テディ。ヒルダ達は?』『今確認から帰ってこられて、ヒュンフ迷宮に向かうとおっしゃっていました』『わかった。ありがとう』

「エステル。ヒュンフ迷宮に、ヒルダ達が居るから、こっちに案してくれ!」「わかった!」

Advertisement

不味いな。魔は、1階層にも出ている。1階層には、人の反応がある。魔が出ない場所だと思ってり込んでいるとしたら、不味いことになりそうだ。どうやら、人は15人程度。一箇所に集まって、じっとしている。その狀態なら、エンカウントまで時間が稼げそうだ。とりあえず。こちらか、15人が居る場所を安全地帯に設定しておこう。そこから出ないでしい。

「ヒルダ。ナーテ。フルール。言いたいことは解るが、後でまとめて聞く、今は、"この"15人を助けたい」

皆が、指差したディスプレイを見る。寢ているのだろう。殺気からいていない。それが幸いして、安全地帯設定なので、すぐにどうにかなる心配は無いが、今寢ているとしたら、起きだしたら、大変な事になるかもしれない。そういう意味でし焦っている。

「わかりました。上から行きますか?それとも、中から?」

ゼクス迷宮だと仮定したら、上から行ったほうが早く到著するが、もし違っていたら、そう考えると、50階層から上に上がっていくほうがいい。

「にいちゃん。にいちゃん」「なんだ?ナーテ」「ゲート使えば?迷宮ダンジョンなら、移出來るように出來るのだよね?」

あ!忘れていた。最近ポンコツになってきているようだ。慢心してしまっているのだろうな。確かに、ナーテが言うように、迷宮ダンジョンなら、ゲートが自由に設定出來る。

「ナーテ。ありがとう。すっかり、完全に、見事に、忘れていたよ。ゲートを展開して、地上に出て、それから、15人が居る場所に移しよう。魔がいるかも知れないから、武裝を確認しておいてくれ」「はい!」

49階層に、地上に出るゲートを作した。管理室に作らなかったのは、いきなり管理室には繋げたくなかったからだ。

ゲートをくぐって、地上に出る周りの雰囲気から、これがどの辺りなのか、解らないが、ゼクス迷宮も小屋の下にあるとなっているので、間違いは無いのだろう。降りる階段は、すぐに見つかった。小屋の中に設定されていて、つい先ごろまで、固定されていた扉が壊されている。誰かが壊して、中にったのだろう。

場所は、地図が頭の中にっているので、大丈夫だ。その場所に向かう。途中、魔に2回ほど遭遇したが、簡単に撃破出來る程度の強さでしかなかった。

扉を空けて中にると、子供が部屋の隅で固まって寢ている。そこれを守るように、男二人がこちらを見ている。教會の関係者だろうか?そんな服裝をしている。年齢は、多分40を越えているのかも知れない

「誰ですか!」から話しかけられた

「俺は、アルノルト・フォン・ノース=ライムバッハ侯爵。故あって、ここに來た。そちらは?」「え?ライムバッハ侯爵?そうすると、ノース街の?」「あぁそうだ。それで、そちらは?」

神父の格好をした男が一歩前に出てから、跪いた。「失禮をしました。侯爵閣下。私は、バルリング領の教會で、孤児院をやっていた。プロッツェと申します。ご無禮をお許し下さい」「それは別に構わない。それよりも、なんでこんな所に、バルリング領の者が居るのだ?それに、孤児院と言ったな?」「・・・はい」

プロッツェ神父が、説明を始めようとした。「まぁいい。説明は後でしてしいが、まずは、落ち著ける所に移しないか?」「はい。しかし、私達は・・・ノース街の話を聞いて、侯爵閣下の慈悲に縋ろうと思っていたのです」「・・・わかった。ナーテ。フルール。念のため、周りを警戒していてくれ、ヒルダ。一緒に話を聞いてくれ」「かしこまりました」「うん」「わかった。エステル行くよ」

「プロッツェ神父殿。手短に話してもらえると嬉しい」「謝致します」

の最中に、バルリング辺境伯が、戦費を捻出するために、教會にも稅をかけようとして、それに反発した教會が領からの撤退を決めたまでは良かったのだが、孤児院を併設していた者は、なかなかけなくて、時間が過ぎて、どんどん狀況が悪化してきて、懇意にしていた者達からの支援も打ち切られて、きが取れなくなってしまった。そして、商人や教會関係者から話を聞いていた、ノース街への移住を検討するが、伝手もないので、孤児達を連れて、孤児院出者達に守られながら向かっている最中に、野盜に襲われて、ここに逃げ込んだ所だという事だ。

そういう事なら、話が早い。安全地帯から出ないようにしてもらって、ノース街からゴーレム隊を連れてきて、護衛させながら、ゲートが使える場所まで移させればいい

「プロッツェ神父殿。護衛をノース街から呼び寄せます。それから、ノース街に移しましょう」「よろしいのですか?」「かまいませんよ。子どもたちが起きる頃には、準備を終わらせておきます。それから、この部屋から絶対に出ないようにして下さい。今、結界を張るので、朝までは魔ってこられないようになります」「わかりました」

は、冒険者の一人なのだろうか?張の糸が切れたように、座り込んでしまった。神父は気丈に振る舞っていたが、神がもう限界なのだろう。

「お二人とも休んで下さい。ここは、俺達が守っておきます」「ありがとうございます」

二人が落ちているのを確認して、コンラートに連絡した。ゲートを繋げるから、來られそうな、ゴーレム隊を送ってほしいとお願いした。寢起きなのだろうか、眠そうな聲だったが、そんなことは後で文句を聞く事にする。

それから、3時間後には、20名のゴーレム隊が揃った。護衛するだけだから、そのくらいで大丈夫だろう。

れに関しては、晝過ぎ位にコンラートに連絡して頼んでおく事にした。

朝になって、子どもたちがおき始める。ゴーレムを見た子どもたちが、騒いでその聲でパニックになるというイベントはあったが、概ねこちらの提案をれてくれた。

ノース街に向かってもらう前に、持っていた食料で、皆に朝食を振る舞った。ゴーレムに乗って移する事になるとは思うけど、お腹が減っているよりは、お腹になにかっている方が安心出來るだろう。

神父達を見送ってから、仮眠しか取っていないが大丈夫なのかと思ったが、皆平気だという事だったので、そのまま次の迷宮のズィーベン迷宮に向かう事にした。

ズィーベン迷宮の位置まで來たが、迷宮の口の目印になっている。小屋が見つからない。

小屋跡らしき者が見つかるまで、1時間近く探してしまった。階段ではなく、窟の口といったじだった、ここが、ズィーベン迷宮なのかは、不明だったが、他にそれらしきがない事から、探索を行う事にした。

口が空いていた事もあって、雨水がり込んでいたりして、地面がりやすくなっている。それに、獣臭い匂いもする事から、獣がり込んでいるのかも知れない。

そのまま、坂を降っていく。5分位降った所で、道が水平になる。まだ一本道で、迷宮ダンジョンらしくない。

徐々に道幅が”広く”なっていく。暫く歩くと、折り返すような道になり、また坂になっている。同じくらいの距離を歩いたら、やっと何かがありそうな雰囲気になってくる。

2階層になるのか?3階層になるのか解らないが、やっと分かれ道が出て來る。マルティナが言うには、どちらにも、魔の気配はないのだと言っていた。しかし、天井や足に、”蟲”は大量に居た。

蟲が居ると言う事は、その蟲を食べる、が居る可能があるという事だ。生臭い匂いが漂ってくる。

”バサバサ”「きゃ!」

俺の後ろを歩いていた、晝だが可い聲を上げる。

蝙蝠の様なが、飛び出してきたのだ。

え?

その後を、鼠の様なが數匹、暗闇から飛び出してきた。

「マルティナ!」「だって、魔じゃないよ。そこまでわからないよ」

と、いう事らしい。幾つかの分かれ道で道を選択しながら、進むこと、一時間。その間にも、蝙蝠や”何か形容してはだめな黒い”やらと、遭遇した。黒いを、蝙蝠らしきが食べていた時には、炎龍を呼んで全部焼き盡くそうかと思ったが、そんな事をしたら、俺達も危険になると思って、踏みとどまった。ナーテは割かし平気で、フルールは見なかった事にしていて、ヒルダは恐怖で固まっていた。

そんなイベンをクリアしながら、進んできて、やっと人工が見えてきた。扉だ。だが、扉は閉まっていなかった、開いた狀態になっている。誰かがったようだ。しかし、ここ數年ではなさそうだ。

半開きになっている扉を押して、中にる。そこは、今までよく見てきた迷宮ダンジョンの世界が広がっていた。

すごく、すごく安心してしまった。形容し難い黒いが後ろからってこないように、扉を閉めた。

皆の顔を見ると、疲れては居るが・・・大丈夫なようなので、先に進む事にした。ここは、何階層にあたるのだろう。今までの覚では、5階層と言われても納得するが、もしかしたら、ここからが1階層なのかもしれない。

いつものダンジョンの作りにほっとする。左右に部屋がある事から、ここが1階層に該當するのだろう。

一端、適當な部屋にって休息する。いろいろ考えなければならないが、しょうがない。そういう作りになっているのだろう。

3時間程度休んでから、行を開始する。10階層にたどり著いた時に、いつものように扉があったので、間違っていなかった事が証明されてしまった。

しかし、この扉もし空いている。まるで誰かがった様だ。

扉を空けて、中にる。

ん?

いきなり、大蛇が襲ってきた「散開!」

予期していなかった。階層主が居る事を考えて、置くべきだった。今更、後悔してもしょうがない。やるべき事をやらなければならないだろう。

「ナーテ。ボイドで、攻撃をけてくれ!」「わかった」

「エステル。合しておいてくれ」「了解」

「ヒルダ。フルール。魔法で攻撃!」「はい」「はい」

「マルティナ。ナーテを守ってくれ」「うん」

指示を出しながら、大蛇の攻撃を躱す。どうやら、奴は俺を狙っているようだ。それならそれで都合がいい。攻撃を避けていれば、魔法があたるだろう。

すぐにそれは実現した。魔法攻撃が大蛇にあたる。

あっけないくらいに、大蛇はきを止めて、生命活が止まった事が解る狀態になった。

「アルノルト様・・・あれ・・・?」

ヒルダが指差す方向を見ると、そこには、獣の骨や多分人間の骨なのだろう、それらがおかれていた。「そうか・・・」

    人が読んでいる<魔法の世界でプログラム>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください