《魔法の世界でプログラム》ノイン迷宮.攻略開始
--- アルノルト Side ---『テディ。アハト迷宮も繋がったか?』『オールグリーンです』『わかった。ありがとう』
『設定は、どうされますか?』『時間も時間だから、今日はアハト迷宮で休むから、こっちで調整するよ』『かしこまりました。後一つですね』『あぁそうだな』
そうだ、9つの迷宮を攻略する。やったことは、地下に潛って、管理権限を取得する。ただそれだけの作業だったが、いろいろなおまけが付いてきている。
「アルノルト様。どういたしましょうか?」「ん?あぁそうだな。俺は、ここに殘って、迷宮の設定を行うよ。ヒルダ達は、ノース街に戻るなら、送るよ?」「妾は、ここに殘って、作業を見ていていいか?」「いいけど、見ていても面白くないと思うよ」「にいちゃん。おいらも殘りたい!」「ヒルダ・・・も、殘るつもりだな」「はい!」
結局、全員がアハト迷宮に殘る事になった。アハト迷宮も、今までの迷宮と同じで、寢る場所が確保されているわけではない。その為に、階層を上がった場所に野営地を設営するか、”事務所”で寢るしか無い。火を使うような作業は、階層を上がった所でやってもらう事になるので、食事を上で作るのなら、そのまま野営地を作ってしまおうという事になった。
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皆で手分けして野営地を作していく。慣れている事なので、小一時間もしない間に、野営地が出來上がる。配置された魔法を上手く使う事で、時間も短されている。
魔道に出來ないかを真剣に考えているが、簡単な野営地設営位しか出來ないので、需要があるか、カルラ達に調査を依頼している。迷宮の攻略が終わったら、カルラ達にも話を聞かなければならないだろうな。
さて、食事も終わった「ヒルダ。ナーテ。フルール。俺は、下で作業をするからな。寢るなら、先に寢てくれ。明日は、多分移だけになると思うけど、ノイン迷宮に向かうからな」「はい」「うん!それまで、見ていていいよね?」「あぁ好きにしていいよ」「にいちゃん。ありがとう」
野営地は、階層主の部屋の前に用意それていた、小部屋に作した。安全地帯設定をおこなっておけばいいだろう。管理室からゲートで來られるようにすれば、問題は無いはずだ
10階層しかない理由が解った。使っている端末のメモリ不足なのだろう。リソース狀況を見ると、そんなじなのだ。ノース迷宮に戻って、端末を持ってきて、繋ぎ変えてもいいが、ここ一つだけやってしまっても、忘れそうだからな。やるなら全部まとめてやったほうが忘れないし、設定のミスがなくてすむ。
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ノース迷宮から流れ込んでくる。魔力の充填狀況を見ながら、設定をおこなっていく。安全地帯の設定をおこなって、魔を設定していく。
それほど、強い魔は必要ないだろう。7/8/9階層だけは、ノース迷宮の下層階と同じ程度の魔を配置していく。罠に関しては、元々あっただけにしておく。
てっぺん近い時間になった所で、一通りの設定が終わったので、今日は休む事にしておく。周りを見ると、疲れているのだろう。ヒルダは、さっきから船を漕いでいるし、ナーテは睡狀態になっている。フルールは、かろうじて起きているが、いつ寢てもおかしくない狀況の様だ。
「フルール。悪いけど、ナーテを頼むな。俺は、ヒルダを連れて行く」「ん。わかった」
ゲートを開いて、野営地に移した。そのまま、寢床に倒れ込むように眠った。
階層主が生まれている事を、管理室に戻って確認してから、最後の迷宮に向かう事にした。朝食を取ってから、管理室に向かう。ディスプレイに狀況を表示させて、階層を確認する。各階層に數匹の魔が生まれている事を確認した。階層主も生まれている事を確認してから、階層主の優先度を下げる事にした。
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その後で、ゲートを地上部分に作して、移を開始する。
「さて、最後の迷宮に向かいますか!」「「「はい!!」」」
エステルは、フルールの肩に座って移するようだ。困ったのが、マルティナだ、まだ寢ているのだ。まぁ本人に?本竜に、いうと起こりそうだが、俺からしたら、ペット枠だから、寢ていても問題はない。ナーテに頼んで、ボイドに運ばせる事にした。
場所は、わかっている。ノース街道に近い場所にあるが、いままで何も使われていなかった、砦がある。その砦の近く・・・もしかしたら、部に、迷宮の口があるのだろう。周りは、すでに森になっているので、フルールがむ形だと嬉しい。違うのなら、どこかに街を作る必要が出てきてしまう。
やはり、半日程度の移で、到著する事が出來た。ノイン迷宮の口は、砦からし森の中にった所にあった。石壁に覆われた場所で、元々何に使っていたのかも解らない建造の地下に口が設定されていた。
「どうだ?フルール?」「主様。あの砦からこの辺り一帯でよろしいのですか?」「あぁそうだな。フルールが、そうしたいのなら、それでいいぞ」「ありがとうございます。ノイン迷宮の管理と、街を作る事をお許し下さい」「わかった。それじゃ攻略してから、細かい事を決めよう」「はい!」
「エステルはどうする?」「へ?なに?」「話を聞いてなかったのか?」「う・・・聞いていた・・・ううん。噓です。聞いていません!」「あぁ・・・あのな・・・」
エステルに、フルールが、この場所に亜人の街を作る事を説明した。今後、街での作業が多くなるから、ノース街には頻繁に來られないと思う事も、話をした
「フルール・・・そうなの?決めたの?」「うん。エステルは、どうする?妾と居る?それとも・・・」「そうだね。フルールは、一人でも大丈夫だろうけど、主は心配だから、アルノルト・フォン・ノース=ライムバッハと一緒に居るよ」「そう、わかった。っという事で、主様。エステルの事をよろしくお願いします」「あぁわかった。今日は、この辺りの探索をしてから、休んで、明日から攻略を開始しよう」
野営地を作してから、周りに何があるのかを探す事にした。クリスから渡された地図には、そのあたりの事が書かれていない。水源は、砦跡地に、井戸があり、まだ水が湧き出している雰囲気があるので、大丈夫だろう。最悪は、迷宮ダンジョンの力を使えばいい。
森の中に、小川を発見した。他にも、迷宮ダンジョンを中心にした、城壁の痕跡も発見した。
食事をしてから、各々が発見した事を、地図に書き込んでいく、それを見ながら足りないが何かを考えていく。攻略するのは、既定路線だとして、攻略後に使い道がはっきりしているので、今回は気合がりやすい。
あまり遅くならない様に、休む事にした。
ゆっくり休んで、食事をしてから、迷宮ダンジョンに挑むことになる。死んでいるようなじだが・・・。
地下に、降りて迷宮ダンジョンの扉を開ける。鍵などは付けられていなかった。扉の奧は、し広めのスペースになっている。
1階層と書かれているので、ここからが迷宮ダンジョンで間違いないようだ。部屋を抜けると、すぐに階段になっている。
2階層目に降りる。魔がいている雰囲気がある。死んでは居るが、魔は居るのだろう。
アンデッド系の魔が數徘徊しているようだ。2階層では、4。3階層では、8。4階層では、16。
なにか、嫌な予がする。5階層では、32。
やはり・・・そうなると、次は・・・6階層では、64。
狹い通路にアンデッドが溢れている狀態を想像すればわかるが、倒すのは、それほど苦労しない。簡単な火の魔法で死んでいく?浄化されていく。魔力も、1だけ込めればいい。ただ、數が・・・このまま、50階層まで増えていったら、考えたくない。10階層でも、考えたくない數になってしまう。
しかし、攻略する為には、進まなければならない。7階層で、128。8階層で、256。9階層で、512。
疲労困憊とまでは行かないが、今までの迷宮ダンジョンとは違って、闘いが辛くなってきている。
「にいちゃん」「ん?」「なんかおかしくない?」「なんか?」「うん。アンデッドを倒して、浄化したら、全部消えるのは解るけど、核を壊したアンデッドが消えないのはなんで?」
ナーテに言われて、倒したアンデッドを見る。確かに、死?が殘っている。迷宮ダンジョンが死んでいるからと思ったが・・・。確かに、違和がある。
「アルノルト様。私も一つ気になっているのですが・・・」「どうした?」「いえ、これだけのアンデッドが居るのなら、迷宮ダンジョンなら安全地帯があると思うのですが、それが見當たりません。マッピングをしているのですが、この階層も安全地帯がなく、どこに居ても、アンデッドが襲ってきました」
言われてみれば確か・・・俺達の位置がしっかり把握されているから、迷宮ダンジョン生まれのアンデッドかと思ったが、それなら安全地帯にはってこられない。それとも、ここの設定では、安全地帯の設定がされていないのだろうか?そんな事はない。地形や壁の様子から、安全地帯だと思われる場所は、何箇所か存在していた。その全てで、アンデッドに襲われたのだ。
結論を出すのに・・・。でも、確実に、俺達を襲っているアンデッドは、迷宮ダンジョン生まれのアンデッドではなさそうだ、しかし、自然に湧き出しただとは思えない。數が、自然に産まれたアンデッドである事を否定している。
9階層での闘いを終えて、10階層に降りる。予想通りだと、1024のアンデッドだが、512でもかなりの集だった、階層主の部屋に、1024がひしめき合っているのなら、扉を空けて、魔法を連続でぶっ放す事も考える。數を減らさなければ、太刀打ちできない。
しかし、俺の予想は外れた。10階層に降りると、階段下は、アンデッドの山だ。映畫版のバ○オハザ○ドのゾンビの様に、押し合いへし合いしている。階段を上がってこない・・・と思っていたが、普通に上ってくる。
「ナーテ。ボイドを中心にして、アンデッドを押し返すぞ、マルティナ。弱めの魔法で、ボイドを支援。ヒルダとフルールは、魔力を溫存」
もう多分、1024居ると仮定してく事にする。ボイドで踏み潰したり押しのけたりしながら進む事にする。扉を開けると、やはりアンデッドが大量に出てくる。
ホラーな狀況には違いないが、なぜか笑いそうになってしまう。恐怖心はあるが、シュールすぎるのだ。なにか一本抜けた狀態になってしまって、負ける気がしない。
マルティナの魔法が面白いように當たっていく、それもそうだろう。”敵・敵・敵。周りは敵だらけ、狙いを付ける必要もない。撃てばあたる”そんな狀況なのだ。マルティナは魔力を絞った魔法を連続ではなっている。それを見ていた、エステルも參戦している。
「にいちゃん。おいらも!」「ダメだ。階層主が居る。ナーテも、ヒルダとフルールと一緒で、魔力を溫存しろ。奧に何が居るか解らない。こいつらを使役している奴がいるかもしれない」
迷宮ダンジョン生まれの、アンデッドではないと仮定した場合には、いくつかあるが一番可能があるのが、奧の部屋に居るやつが、このアンデッド達をっているという可能だ。
ボイドの上から、マルティナとエステルが魔法を使っている。數は減っているのは、間違いないが、減っている印象が全くない。
しだけ面倒に思えてくる・・・面倒とは違うな。煩わしいじになってくる。アンデッドだろう?聖魔法で・・・・
「アルノルト様。私が、聖魔法を使います。さすがに、マルティナとエステルだけでは、難しいと・・・」「そうだな。ヒルダ。頼む!」
ヒルダが、聖龍を呼び出した。魔力は大丈夫だろうかと思ったが、連戦している事もあり、かなりのパワーアップが行われているようだ。
數分後、さっきまでの喧騒が噓のように靜寂が広がった。アンデッドは、全部浄化されたようだ。
「ヒルダ。大丈夫か?」「はい。大丈夫です」「そうか、休んでいると、何が発生するか解らない。先に、階層主の部屋を確認するぞ!」
奧まで、進んでから、階層主の部屋にはいる。思った様に、扉は開けられていた。
そこには、ワイトが・・・・床に落ちて、瀕死の狀態になっている。どういう事?
ヒルダの聖龍の餌食になったのだろうか?
「人の子よ」「あ”?」「助けよ」「やだよ」
「ヒルダ!」
「ちょっと待った!」「だから、なんだよ。俺達を殺そうとしたのだろう、だったら、お前がここで殺されても文句は言えないよな?」「・・・だから、ちょっと待って下さい。し考えます。だから・・・」「やだよ」
抜刀して、床に落ちて、土下座の様な格好になっている。ワイトの首筋に刀を押し付ける。
「ひっ助けてくれたら・・・そうだ、いくらしい。いくらでも・・・は無理だけど、出來る限り・・・」「いらない。お前が死んでくれたほうが嬉しい」「また、俺は死ぬのか?」「そうだな。そうしてくれるとうれしい。さて、おしゃべりも終わりだな。死ね!」
一歩間違えば、ヒルダやナーテやフルールが、怪我したのかもしれない。そう考えたら、許す事が出來ない。
「そうだな。死ぬ前に、名前を覚えていたら、名乗れ。墓碑銘を刻んでやる」
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