《魔法の世界でプログラム》ノイン迷宮.攻略

--- アルノルト Side ---ワイトは、名乗らなかった。命乞いはするが、それ以上は何も話さない。

もう・・・いいよな。

「ヒルダ。せめてもの慈悲だ、苦しまないように送ってやれ」

散々痛みつけておいてからいうのも、違うような気がするが・・・。「解りました。やってみます」

ヒルダの詠唱が終了して、魔法が展開される。配置されている魔法を使わなかったのは、聖魔法で配置しているのが、完全な攻撃魔法だからだろう。限界に來ていた、ワイトが何かを呟きながら、消えていく。

何者なのか解らなかったが、ワイトが作していたアンデッドもこれで消えるのかもしれない。消えないまでも、これ以上増えることは無いだろう。殘っていたとしても、迷宮ダンジョンを攻略したら、産まれた魔が驅逐してくれるだろう。

10階層は、他には何もなさそうだったので、そのまま11階層を目指す事にした。「ヒルダ。休まなくて平気か?」「大丈夫です」

ワイトが、何者だったのか解らなかったが、死んでいる迷宮ダンジョンだとしたら、これ移行は、楽が出來るだろう。

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11階層に降りた。作りが今までと違っている。そこには、広い一つの部屋があるだけだ。

どのくらい広いのか解らない。魔も居なさそうだ、話し合って、壁沿いに移する事にした。ふた手に分かれるという意見もあったが、何かあった時に、対応ができなくなってしまうのが怖い。

無理する必要はない。踏破する事が目的なのだ。もし、何かありそうなら、管理室から、11階層を安全地帯にしてから、回収に向かえばいい。

10階層から降りてきた反対側の壁に、12階層に向かう階段が存在していた。何に使うつもりだったのだろう・・・12階層も同じような作りになっている。広さは覚的な事しか言えないが、し狹くなっているように思える。

同じような階層が、20階層まで続く。20階層は、元の作りに戻っている。階層主の部屋の扉は開かれている。多分、階層主は居ないのだろう。

念のために、手前の部屋で休む事にする。アンデッドと闘い続けてから、歩いたので、いつも以上に疲労しているのは間違いない。

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「今日は、ここまでにするか?」「そうですね」「賛」「主様。今日も、野営でいいのかえ?」

「あぁ戻りたい?」「いや。妾は問題ない」「私も」「おいらも」

「それじゃ、を休めてから、殘りを踏破しよう」

反対意見もなく、野営地を作って休む事になった。

食事をして、各自シャワーを浴びる事になった。俺は、最後に浴びる事にして、ナーテから先に浴びさせている。

ナーテとヒルダが一緒にっている。俺は、その間、ノーパソを起して、ノース迷宮だけではなく、他の迷宮の狀態を見てみる事にした

「主様。しだけ話をしていいかえ?」

ノーパソが起しているが、閉じて、聲をかけてきたフルールを見た「どうした?」「主様。本當にいいのかえ?」「なにが?」「”なにが”と、言われる程度の事なのかえ?」「ん?あぁノイン迷宮の事や、街を作る事?」

肯定の意味だろう。頷く。「前にも言ったけど、使わないで、置いておくよりも、街が出來上がって、魔力の充填が出來るのなら、その方がいいのは間違いないからな」「そう言われても・・・面倒じゃないのかえ?」「う~ん。どうだろう。フルールが管理/運営をしてくれるのだよね?」「そのつもりじゃ!」「それなら問題ないよ。どうせ、公式/非公式は、別にして、9つの街が出來るのは、多分・・・クリス辺りなら考えているだろうからな。フルールが擔當してくれたら、俺も楽ができそうだからな」「そう言われるとは思っているが、街を作りたいという人間は沢山出てくるのではないかえ?」「出てくるだろうな」「だから、妾でいいのか?と聞いているのだ!」

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ひとしきり笑ってから、「フルール。ごめん。俺は”フルール”だから、許可したのだよ。他の、例えば、ギルや・・・そうだな。イレーネやエヴァが街を作りたいと言われても、許可しなかっただろうな」「え?なんでじゃ?妾なら良くて・・・??」

不思議そうな顔をしているが、俺の中では明確な區切りがある。フルールは、”部下”だ。部下なら、裏切られても、気にはならない。それだけ、俺に”すき”が有ったのだろう。ギルやイレーネやエヴァは、確かに信頼出來る仲間だけど、會社でいうと、他の部署の人間だ。會社全の利益になりそうな事なら、開示はするが、それ以外は、求められなければ開示しないし手伝いもしない。ましてや、自分のテリトリーに招きれるような事はしない。ノース街の、一つの施設や部署なら問題無いが、それ以上に自由になるような場所を任せる事は無いだろう。

こんな事を、フルールに説明するのは難しいが、騎士団で例える事にした。

なんとなく、俺がいいたい事がわかったのか、フルールは納得していた。

「あと、主様。妾が抜けても、大丈夫なのかえ?」「ん?大丈夫だと思うよ。冒険にも、そんなに行かないだろうからな」「そういえばそうじゃったな。この迷宮ダンジョンも、陛下から頼まれたからだった」「まぁな。正確には、陛下じゃなくて、クリスだけど、な」

丁度、ヒルダとナーテも帰って來て、話に加わる。俺としては、この9つの迷宮ダンジョンは、ノース街に組み込みたいとは思うが、管理や運営が面倒な事は間違いない。

一つは、コンラートの意向をけて、隠れ里として殘る事が決定している。一つは、フルールが亜人の街を作る事になっている。

殘り7つ”も”ある。クリスに任せると、全部こっちに帰ってきそうなので、何かしらの方針を決めておく必要はありそうだ。実際の所、ノース街でさえ、土地が有り余っている。その上、砦が3つもある。砦は、クリスたちにまかせているから、大きな影響は無いのだろうが、人口は急には増えない。貴族たちも、領民がこれ以上、ノース街や王都に流れないように、”あの手””この手”を繰り出してくるであろう。圧政や締め付けなら、遠慮なく領民を奪い取って、ノース街や迷宮街に植を行うのだが、善政を引かれてしまったら、難しくなってしまう。

正確な數字もわからないし、いいアイディアもないまま時間が過ぎていく。迷宮ダンジョン攻略後に、コンラートやシュトライト達を集めて、會議を開く事だけ決まった。

夜も遅くなってきたので、このあたり、今日は終わりにする事にした。皆で同じベッドに潛り込んだ。

起きてみると、すでに皆起き出して、朝食の準備をしていた。俺も、片付けをして、朝食にする。

「今日は、問題がなければ、一気に駆け下りるつもりだから、よろしくな」「はい」「わかった」「了解なのじゃ!」

簡単に片付けをおこなって、階層主の部屋にはいる。やはり、階層主は居なかった。

そのまま、下層に降りていく。21階層から29階層は、簡単な迷路狀になっていた、それほど複雑なではないが、実際に魔が徘徊していると考えると、し厄介な地形なのかも知れない。罠の痕跡も見つける事が出來るので、それを考えると、簡単な道だけど、休める場所がないので、張を強いる形になりそうだ。

30階層は、今までと同じ様になっている。奧に階層主の部屋があり、手前には小部屋が存在している。ここで、休む事が出來るのだろう。

30階層の奧の扉も空いている狀態だったので、階層主は居ないだろう。扉の先は、いつもの階層主の部屋だ。階層主も存在しない。広めの部屋が存在していた。

31階層から39階層は、し前にあった、広い部屋に戻っている。「フルール。そう言えば、迷宮ダンジョンはどうする?」「どうする?」「説明が足りなかったね。どう活用する?街は、結界を張って、簡単にられないようにするのだろう?」「そうじゃな。できれば、二つの地區を作りたいのだけどな」「二つ?」

下層への階段を探しながら、話をしている。フルールは、行政區とそれ以外というじにして、それ以外の場所は、結界を作らないで、自由にしたいらしい。

「へぇそれならさぁ迷宮ダンジョンの中に街を作ればいいと思うけどな?」「迷宮ダンジョン中に?」「地形もある程度自由に出來るし、高さも出來るのは、今まで見てきた迷宮ダンジョンでわかると思うけど、沼地を好む奴らの階層とか・・・ね」「あっ!」「それに、何を食べて居るのかわからないけど、外でしか育たないもあるだろうけど、迷宮ダンジョンの中でも育つもあるだろうからね。それに、街が出來た階層は、安全地帯にしてしまえばいいだろうし、食べられる魔が産まれる階層を狩場にすれば・・・どう?外に出るよりも安全だと思うけど、ダメかな?」「主様。そんな事が出來るのなら、それがいいのかもしれない」

そこで、俺は一つのミスに気がついたこの設定変更が出來るのが、俺だけになっている事を・・・。

嬉しそうに話をするフルールと、その話に加わって、より的なアイディアをヒルダが出し始めて居る。今更、俺が面倒だから・・・辭めない?は、言えそうにない。まぁそんなに數があるとは思えないので・・・そのくらいは、付き合ってやろうと・・・気持ちを切り替える。

40階層の階層主も存在していない。後10階層。階層の広さも、で分かる程度に狹くなってきている。

41階層からは、本格的な迷宮ダンジョンという作りになっている。そう考えている、俺が一番意味不明だが、窟の様な中を進んでいくイメージだ。窟の様な作りの為に、魔との遭遇が分かりにくい。それに、実際には罠も作しているのだろう。

一本道では無くなっている上に、複雑な作りになっている。階層自は狹くなっているのは間違い無いが、歩く距離は格段にびている。

なんとか、50階層にたどり著いた。1-40階層までと、41-50階層で、同じ程度の距離を歩いた気持ちになる。

「よし、最後の階層主の部屋だ。何も居ないといいけどな」

50階層の奧の部屋を開ける。かなり油斷していた。

ワイトが居て、アンデッドが居て、それらを、俺らが全部殺してきた。魔力として、迷宮ダンジョンに吸収されていたかもしれない。

俺達が、空いていた扉を大きく開いて、中にった。階層主の中央で、先程倒したワイトと同型なのだろうか、魔が生されていくのが解った。

狀況は、かなり悪い。俺達は、ここを抜けて休むつもりで居たために、疲労のピークだ。

「ナーテ。ボイドで、ヒルダとフルールを守れ!ヒルダ。聖魔法いけるか?」「わかった。にいちゃん」「大丈夫。いけます」「主様。妾は、ヒルダとナーテに補助を付けるぞ」「頼む」

ワイトの実化など、しだけ意味が解らない事を考えて、実化を見ている。ヒルダの魔法が炸裂する。

ワイトは、そのまま地面に落ちてくる。そこに、抜刀して、突っ込んでいく。多でも、ダメージを與える必要がある。

もう一度、ヒルダが、正魔法を発するまで、時間を稼げればいい。

ワイトは、戻ってきた力で、浮き上がって、フルールを狙っている。

「フルール!」「妾は大丈夫じゃ。ボイドが守ってくれている」

ワイトが放った攻撃は、ボイドが弾き返している。

「アルノルト様!行きます!」「頼む」

ワイトを牽制していた、刀を引っ込めて、場所を大きく移する。ヒルダの魔法が、ワイトに炸裂して、消滅した。

そこには、アンデッドや10階層のワイトを倒した時には得られなかった魔核が出現した。

やはり、50階層に出た魔は、階層主なのだろう。ヒルダが、聖魔法を取得していたから、勝てたが、そうじゃなかったら、もっと苦労していただろう。

ナーテが魔核を拾って、ステータス袋にしまう。

奧に玉座らしく場所があり、その奧に部屋が有るようだ。地下では、なく橫に続く扉が存在していた。

扉を開けたら、すぐに扉があり、ここで、認証が行われるようだ。いつものように、管理者登録をおこなって、扉を開ける。その部屋は、地下に寒暖だけがある様だ。

階段を降りると、また扉があり、先程登録した報を力する。中にると、いつもの風景が広がっていた。

ここからは、いつもの作業が殘されている。いつもの様に、ノース街と繋げる。端末の火れをおこなって、稼働狀況を確認していく、問題なく稼働している。

「さて、これで9つの迷宮が終わったから、俺は一度、コンラートに報告してから、クリスとユリウスに報告してくる。どうする?」

皆が、ノース街で待っている事になった。ノイン迷宮をテディにまかせて、俺達はゲートで移した。

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