《魔法の世界でプログラム》領地改革.6

--- アルノルト Side ---ノース迷宮の最下層に足を踏みれた。一度、皆で整理したのは覚えているが、それが全部なかった事になってしまっている。

ため息がれてくる。端から、片付けていくにしても、また流れ著いたら・・・。誰かにやってもらおうかとも思ったが、流れ著くのが何故か、電子機なので、俺が見るのがいいだろう。

ゲーム機が流れ著いてもソフトがなければ遊ぶことが出來ない。立川のゲーム會社が作っている、シリーズを全部やってきていたので、続きも出ているだろう・・・。俺自が、ここまでいろいろ會って、走ってきた覚がある。やっと、領地を得て、落ち著いて仕事を行う環境を、作る事が出來る。

そして、クラーラを探し出す。それか、俺自が力を付けて、”何者にも文句を言われない”狀況になってから、妖の涙フェアリーティアと敵対する。帝國は、よその國だ。手をだす事は出來ない。なくても、今敵対しても、支部を潰すのが限界だろう。っこを殘してしまったら、厄介な狀況になるのが、わかっている。俺だけを恨んでくれれば多は楽だが、そうならなかった時に、新たなテロリストを生み出す事になってしまう。

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領地は、安全とは言わないけど、整ってきている。後方支援が出來るくらいになるには、あと數年は必要だろうが、なくても集まっている領民を飢えさせないだけの地盤は作れるだろう。そこから、1領主で國に対応するための、戦力を整える。ゴーレム隊は、戦費がそれほどかからない上に、強力なツールになりえる。マルティナが育てば、それで十分な戦力だとは思うが、個の武力に頼るつもりはない。基準は、シュトライトや冒険者アヒム辺りが率いても勝てる狀況がましい。

王國國とはいえ、権力は握った。ライムバッハは、実家だけあって協力してくれるだろう。最悪は、何もしないでいてくれる。読めない狀況にならないだけでも嬉しい。カールが、人した時には、全部が終わっているのが一番なのだろう。ヘーゲルヒ辺境伯は、読めない所もあるが、俺に対して協力的になっていると思う。コンラートを使っての揺さぶりや跡継ぎ問題で、貸しを作っている。

一番問題になりそうなのが、帝國とも國境が接している上に、俺が手を突っ込んでいない、フォイルゲン辺境伯だ。クリスの弟が跡を継いだと言っていたが、正直どう転ぶのかが解らない。

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ユリウスとクリスに関しては、お互いに利害の方向が一緒なら問題はない。利害が反した場合でも、お互いの元に剣を突き立ててでも渉が出來るだろう。ある意味、一番信頼できる他人なのだろう。ギルも、同じだろう。利害関係がはっきりしている。心的に、俺の味方をしてくれているが、利害が反したときには、反目に回るだろう。

俺自も、まだまだ足りない所が多いだろう。魔法技能に関しては、上がどの辺りなのか解らないけど、最近の狀況から考えると、問題は無いだろう。剣技や近接戦闘に関しては、魔法でブーストしていれば、ある程度は戦えるが、一級処では、対応出來ないだろう。なんでもありの闘いになれば、負けるとは思えないが、かなり苦戦するだろう。相手が何人居て、どういう人間関係で対処してくるのかが見えない狀態で、苦戦を考えるのなら、戦わないほうがいい。

の涙フェアリーティアと戦う事になると、防衛戦なら、楽勝ではないが、負ける事は無いだろう。頭だけを捉えれば良いのならいいが、そうでなかった時には、攻め込むのは難しいだろう。

さて、関係ない事を考えて、現実逃避しないで、お片付けをしていこう。テディは流れ著いたと言っていたが、どうやって流れ著くのだろう?細かい事は置いておくとして、中古品もあれば、新品や箱まであるまである。

も、使っていた狀態のもあれば、そうじゃなくて、初期化された狀態のもある。秋葉原の路地店の中古ショップの様に、初期狀態になっている。”プレインストール”ではななく、OSの初期狀態になっている。ドライバがエラーになっているまである。ドライバをダウンロードできない狀況では、使い道は限られてしまう。

簡易的なドライバを作ってしまってもいいが、本當に必要なハードウェアだった時に、困ってしまいそうだ。インターネットに繋がりさえすれば、いろいろ出來る事が広がるのだけどな。

はじから、パソコンを起していった。ファンからの熱で最下層の気溫が上がった様にもじられる。

『ん?テディどうした?』『主殿!何かされていますか?』『ん?最下層でチェックしているだけだぞ』『え・・・。主殿。ノース迷宮の魔力を見て下さい。お願いします』

それだけ言って、テディは通信を切った。持っているノーパソを起して、リソース狀況を見る。魔力が・・・70%を割り込んでいる。どういう事だ・・・??もしかして、起したパソコンが、魔力を喰らっているのか?

魔力がたまらずに、1分で1%程度ずつ減っていく。起していた、全部のパソコンを落とす。

そうしたら、2分で1%程度の割合で増えていく。これほどギリギリだったのか?

もう一度、半分だけ起する。予想だと、増減は微量なはずだ・・しかし、火をれていない時と同じ程度の割合で上昇していく。どういう事だ?

今度は、さっきと同じパソコン達を立ち上げる。確かに減っているが、徐々に減るペースが鈍ってきている。60%程度になった所で、魔力が減らなくなった。それから、徐々に増え始める。

初期に火をれた時に、魔力を消費して、ある程度の魔力を使ったら、それから後は、それほど使わなくなるのではないだろう?そうじゃないと、運用方法を考えなければならない。必要ない。パソコンの撤去は、當然としても・・・だ。

殘っているパソコンの中から、新品に近そうなを選んで起する。予想通りの結果になる。厳には、どの程度魔力を、喰らうのか、解らないが、初期起時に、魔力を使って居るようだ。ある程度起していると、魔力が馴染むのだろうか、必要な量が減ってくるのだろう。

あまり詳しく考えると、調べたくなってしまうので、”そういう”だと思う事にしておく。テディに原因だけは教えておく、その時に、テディから、新しく攻略した。9つの迷宮の全部が、ノース迷宮の端末に集約されたと報告された。これで、監視端末だけを殘して、全部を撤去する事が出來る。

誰かに・・・と、思ったが、誰でもが出來る事ではない。俺がやるしか無いだろうが、王都に向かう日付が決定しているので、後日行う事にした。テディには、遠隔で電源が落とせる端末は、全部落としておいてしい旨を連絡しておいた。

さて、目につくデスクトップ型のパソコンは、あらかた起したかな。舊型のは、楽しみで取ってある。最新式のパソコンは、スペックは上だし、速さもあるだろうが、ワクワクない。無骨ながら、”名機”と呼ばれるようなない。それこそ、自作したパソコンでも、やはりパーツの組み合わせの巧みさは必要だろうが、それだけだ。

昔のパソコンやマイコンにはそれが數多く見られる。限られた、メモリやCPUパワーの中で何が出來るのか・・・。なぜそんな事をする必要があったのだと思われる位の事を平気でやっていたと思う。

攜帯電話が、ガラパゴス化したのがいい例だろう。

さて、目の前に、PC98○1RA21がおかれている。ディスプレイもある良品だろう。フルセットで買ったら、14-5萬だろうか?キーボードがしっかりついているのもいい。珍しく、HDD搭載型の様だ。40MB!相當なレアが引っかかってきた。

もする。どうやらクロックアップをしているようだ。キーボードのクロックも変えられているようだ。そうなると・・・・加工したドライバーで蓋を空けて、確認して見る。やはり、水晶が変えられているようだ、ディスプレイ用やRS-232C用の水晶も変えられている。

増設ボードも付けられている。もしかしたら、いじっているのかも知れないが、この時代の拡張ボードは、ハードパッチがあたるなんてよくある事だから、解らない。RS-232C拡張ボードも刺さっている。電源も換されているようだ。それで、CPUにはファンが付けられている。かなりのマニアックな使い方をしていたのだろう。

ファンの周りが落ち著いてきた。ディスプレイには、一時期流行った"草のネット”のホストを立ち上げるソフトウェアが立ち上がる。その後で、RS-232Cをオープンする所で、エラーを大量に吐き出して終了している。

あぁ・・・ホスト局をやっていたのだろう。拡張ボードの數から、4回線+1のホスト局だったのだろう。RA21の年代から考えると、中期から後期にかけてだろうか、俺がこっちに來る前の、夏と冬の祭りのカタログと同じ位の厚みが有った、電話帳が売られていた時代のだろう。

モデムが何処かに転がっていれば、ホスト局が開けるが、どうやって通信して、どうやってやり取りをするのだろう。リアルタイムを求めないやり取りが出來るように鳴るのなら、そういう魔道を作ってもいいと思っている。これは、今後の課題にしよう。このRA21は、ノース迷宮の俺の部屋送りになる。

他にも、おもちゃになりそうなが多數存在していた。ゲーム機も見つかった。ただ、俺がやりたかったゲームの続編を見つける事が出來なかった。

その代わりに、Webカメラが箱で見つかった。これは、使い道がありそうだ。最近解ってきた事だが、network = 魔力での繋がり だという事だ。ケーブルを還して行えば、効率がいいが、無線での通信も可能になる。そうするに、Webカメラを監視用に置いたりする事が出來るという事だ。スパイカメラのような大きさではないので、目立つけど、カメラが普及していない世界では、わけの分からない魔道に見えるだろう。攻撃も何も出來ないが、一番しい”報”を手するには、うってつけのだ。

風呂や更室に仕掛けて・・・なんて事も出來るだろうが、俺はしない。するつもりは勿論ない!フリでも何でも無く、バレた後が、怖い事はしない事にしている。

同一の型だろうか、タブレットも箱で見つかった。タブレットが活躍できそうな所はないが、POSレジなんかが作れたら、かなり面白い事ができそうだ。プログラム自は、それほど難しくないので、勉強がてら、誰かに作らせてもいいかもしれない。タブレッドだけで、今解るだけで、數百枚はありそうだ。ノース街の飲食店がどの程度あるかわからないけど、賄えるのなら、それもいいだろう。スペックを見ると、秋葉原の路地なら、1萬程度で売っているなので、単一プログラムをかす程度のと考えれば十分だ。

結構面白そうなが流れているな。

さっさと、王都の用事を終わらせてから・・・そうだ、カルラ達に渡すお土産は・・・・別にいらないかな。本當は、ここの整理も手伝ってほしいけどな。マナベ商會の商品になるとか言って・・・ダメだろうな。

しては、確認をして、その繰り返しをしている。箱で流れてきているは、一臺を取り出して、中を確認する。大雑把に場所を分けて整理していく。テディが言うには、空きスペースがあると、そこに何かしら流れ著いてくるという事なので、部屋の半分程度を空けておく。俺を楽しませるが流れ著いてくれる事を祈ろう!

『アルノルト様!』『どうした?』『どうしたではありません。2日もこもりっぱなしで・・・明日は、王都に行くのですよ。寢なくても大丈夫かもしれませんが、お風呂にって下さい!それから、コンラート殿が資料を作ったので見て下さいと持ってきました。不備はありませんが、アルノルト様の承認をいただかないとなりません』『え?もうそんな時間。わかった。1~2時間したら執務室に戻るよ』『解りました。お待ちしています』

はぁ楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのだな。

おれは、流れ著いたを大分類して、執務室に戻る事にした。

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