《魔法の世界でプログラム》カルラ

--- カルラ Side ---マナベ商會のオーナである。アルノルト・フォン・ノース=ライムバッハ侯爵が、私達に話があると言われた。もともと、私達は、クリスティーネ様から、侯爵の事を探ってほしいと言われた”隠"だ。アルノルト・フォン・ノース=ライムバッハ侯爵と言う人は、表裏がない。”ない”という表現が正しいのか解らない。本來なら、裏で言うべき事も平気で言うかと思うと、それは言ってもいいと思うと事を言わなかったりする。

以前聞いた事がある。知られたくない事を、なぜ隠さないのですか?その答えは「隠されていると、知りたくなるでしょ。それに、隠している事で、弱點だと思われるのなら、ミスリードを発しそうな報を流した方がいいでしょ」だった。それに、”噓は言っていない、ただ全部話していないだけ・・・”と、言うのが、あのルト・フォン・ノース=ライムバッハ侯爵の言い分だ。

侯爵は、私達の事を、かなり正確に認識されていた。私達が、クリスティーネ様から言われて、侯爵閣下を監視している事を含めてだ。その上で、私達に仕事を依頼したいと言われた。

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「頼みたい事は、それほど難しい事じゃない。魔道作を覚えてもらって、それを使って、ノース街や王國や周辺國の報をまとめてしい」「まとめる?」「やってみせたほうが解りやすいか?流石に、店頭じゃ難しいから、奧に行くか?それとも、ノース迷宮に繋げるから、そこでやるか?」

ノース迷宮にすぐに行けるようにしてくれるのなら、その方が嬉しい。クリスティーネ様からも、ノース迷宮に関してや、ノース街の質問が多く寄せられている。

「ノース迷宮でお願いします。取り扱うが問題なければ、こちらでの作業を希します」「そうか、確かに、ノース迷宮の方がいいだろうな。解った、ノース迷宮につながるゲートを作しておく、維持があるから、ノース迷宮からゲートを開くからな。場所はどこがいい?人目がない場所がいい」

人目がない場所は、多くはないが無いわけではない。とりあえず、天井裏がいいだろう。

「また作り直してもらう事はできますか?」「問題ないよ。それから、全員で順番にやる?それとも、特定の決まった人だけにする?」「容によります」「そりゃぁそうだな。それじゃまずは、カルラと數名に來てもらって、見てもらうか」「はい!」

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私と後5名程が、侯爵に著いて行く事になる。ヒルダ様は、ここに殘られると言っていた。すぐに、天井裏にゲートが開かれる。そこから、ノース迷宮に移する。場所は、100階層だと言われていた。

一つの部屋に通された。魔道が6臺おかれた。蓋が著いていて、それを開くと、押しボタンが沢山付いている。侯爵は、キーボードと言っている。それを使って、數字や文字を力するようだ。まずは、數字の力が主な仕事だと言われた。

侯爵が最初に手本を見せてくれる。魔道の起は、それほど難しくなさそうだ。左上のボタンを押し込めばいいようだ。そうしたら、が燈る。しばらく待っていると、鮮やかな表示に切り替わる。それからは、キーボードとマウスパッドを使って作すると言われた、鮮やかな部分に、矢印が出てきている。それをマウスパッドで作するのだと言っている。侯爵が簡単にやられているので、それほど難しくないだろうと思っていたが、これがなかなか難しい。慣れるまでは、練習しておいてくれと言われてしまった。

作を覚えるまでにかなりの時間がかかりそうだ。やりながら覚えていくしか無いのだろう。

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それから、侯爵は、用に矢印を作して、”表計算”という部分に、矢印をあわせて、マウスパッドを二回叩いた。そうしたら、細長い四角がいくつも書かれたが表示される。

侯爵は、出ているに、用に數字を力していく。この數字力を、私達にやってしいのだと言っている。侯爵がやれば早いのにと思ったが、ようするに數が多いから手伝えという事なのだろう。ノース街で使われているお金のやり取りが書かれている紙を見ながら、數字を力していく事になるようだ。

そうしたら、上の部分に合計と差額が表示されるのだと説明された。

そして、その數字がどんなを買ったのか売ったのかをしめす數字を力していく。これは、別に紙があって、それから選んで力していくのだと言われた。

膨大な量があるが、これを力する事に意味があるのだと話していた。できそうかと聞かれたので、正直に答えたら、笑いながら、大丈夫出來ると言われて、押し付けられる事が決定した。最低限の抵抗で、別途報酬を要求したら、そんなでよかったら、いくらでも渡すから、皆で手分けしてやってしい。と、まで言われてしまった。そして、皆で作を覚えながら、力作業を行う事になった。

それ以外にも、この魔道はいろいろ出來るのだと言っていた。時間が有る時に、教えてくれる事になったのが、せめてもの救いだ。

私達として、ノース迷宮の100階層は自由に出りできるようにしてもらった、上の階層は、ゴーレムが生されているとの事だったので、見てみたいと、ダメ元で言ってみると、すんなりと許可された。そこには考えられない世界が広がっていた。多種多様なゴーレムが眠っている狀態でおかれていた。數えるのも馬鹿らしいほどの數だ、數千ではないのは間違いない。もしかしたら、數萬になっているかも知れない。この人は、誰と喧嘩するつもりなのだろうか?

かないから大丈夫だと言われても、あんな數が一斉にき出したらと考えたら・・・王國だけで対応出來るではない。全世界対アルノルト・フォン・ノース=ライムバッハになってしまう。クリスティーネ様に正直に言おうか考えてしまう位の狀況になっている。

侯爵を見ると、ニヤニヤと笑っている。「カルラ。いいよ。見たまま、クリスに伝えなよ」「え?」「ん?だって、クリスに言われているのだろう?”俺の事を調べろ”って?」「・・いや、そんな、侯爵」「いいよ。俺が逆の立場なら同じ事をしているからね。だから、見たものを報告していいよ。俺は困らないからね」

言っている事がよくわからない。解っていながら見せたという事なのか?それとも、これを見られても、切り札は別にあるという事なのだろうか?本當によくわからない人だ。

ノース迷宮は、かなりの部分に自由にっていいと言われた。管理室にも案された。そこではっきりした。この人は、全部バラしても、これを、クリスティーネ様やユリウス陛下が、奪って制出來るとは思っていない。実際、私の目から見ても、それは不可能に近い。さっきのマウスパッドの作だけで四苦八苦している私達が、侯爵と同じ事が出來るようになるまで、何年どころではなく、エルフのそれもハイエルフの壽命が有っても出來るとは思えない。何をしているのかさえも理解できない。

とりあえずは、アルノルト・フォン・ノース=ライムバッハ侯爵が、王國と敵対しないように、しっかりクリスティーネ様に報告しよう。

そして、私達は、店番を當番制にして、それ以外は、ノース迷宮に來る事になる。仲間の一人が呟いた言葉は、総意に違いない。「ノース迷宮のなか快適すぎる」

そう、”エアコン”と言っていたが、涼しい風や溫かい風が出て來る魔道はあるし、”冷蔵庫”と言っていたが、食品が腐りにくくなるや、飲みが出て來る魔道まで備え付けられている。”仮眠室”と言われる、しだけ寢る場所も、王都の高級宿屋以上の快適さが提供されている。

私達も、”パソコン”の魔道にもなれて、表計算なら、侯爵がんだ通りに使えるようになってきている。高度な事も出來るらしいが、まだまだそこまでにはなっていない。おいおい教えてくれるとは言ってくれている。あと、本來の業務でもこの魔道は優秀なのだ。一臺、ノートパソコンではなく、箱と繋がったを侯爵が持ってこられて、それで、各地にばらまいた”Webカメラ”を見ることが出來ると言われた。最初何を言っているのか解らなかったが、実踐してもらったら、これがすごい。ノース迷宮に居ながら、王都の4つの門全部の狀況を見られたり、ノース街の城塞砦の門を見る事が出來る。

今は、それほどばらまいていないらしいが、今後、見られる場所を増やしていくと言っていた。好きに使っていいからね。と、言われた。これで、監視業務を行う事が出來る。侯爵に相談したら、きながらでも見られるから、作とかでどうしてもって事なら、もう一臺用意するから、それを付けながら、こちらで見てみるといいと言われた。

マナベ商會が表の顔なら、こちらが裏の顔になってきている。それから、私達は、相談して、マナベ商會で人を増やす事にした。店番だけではなく、最近では侯爵が作られた、"B級グルメ”なる食べも店で出すようになっている。その為に、表に人員を割かれてしまっている。どちらも中途半端になってしまいそうなので、侯爵に相談を持ちかけた、二つ返事で好きにしていいと言われた。

表計算に力しているのは、最初の頃は、ノース街にある商店だけだったが、ノース街の行政で使ったまで紛れるようになってきた。あとは、誰が持ってきたのか解らないが、他國との商取引をしたや、各貴族の稅金の資料などもってくる。

そして、今、私達は、クリスティーネ様との契約を更新しないで、侯爵に仕える事を決めた。ただ、侯爵に告げた時に、俺がクリスに怒られるから、程々に頼むと言われて、條件として、クリスからの仕事の依頼は斷らない。で、話が著いたようだ。後々、この條件を付けた事を、侯爵はすごく後悔していた。

--- アルノルト Side ---カルラ達に、パソコンとい表計算を教える事にした。ノース迷宮がいいというので、そのように手配した。

最初から、出來るとは思っていないので、最初は、俺が表計算でフォーマットを作して、マクロを組んでおいた。保存ボタンなんか、絶対に必要になってくるだろう事は解っていた。あと、ファイルの概念を説明するのも難しいので、最初は、ファイルの概念が解らなくても大丈夫なように、表計算を起する為の、プログラムを作って、セットしておいた

時に、ノース街なら、商店に商店コードが割り振っているので、そのコードを力してもらう。次に、月次を力してもらう。ログ取りの為に、誰が力するのかを選択してもらう。全員分の名前を聞くのがし面倒だったのだが、しょうがない。それでファイルを作って起する。あとは、普通に數字を力してもらう事にする。

商品名や商品區分を力させるのは難しいだろうから、これも別に表を作って、そこから選択してもらう様にした。表にないは、自分たちで追加して、紙に追記してもらう事にした。

後は、買ったのか、売ったのか、解るのなら、誰からなのかを、金額と共に、商店コードを力してもらう。商店コードが割り振られていないに関しては、空欄にするか、特定出來る報がある時には、紙に書き出して、その番號を力しておくようにいった。

マスタデータの作から、全部行わせているのだ。どこかで整理をしなければならないが、まずはこの形でなれてもらう事にする。一度に全部やろうとしても出來ないのはわかっている。

不安そうな面々だったが、報酬の事や今後の事を話して、納得してやってもらう事になった。それ以外にも、上層階を見たいとか、管理室を見たいという要が出たので、順次葉える事を約束した。

明日にでも、ユリウスとクリスの代わりに、共和國に行く事になっている旨を伝える。ブラント街ならゲートが仕えるので、すぐに移は出來るが、さっさと言ってしまうと、いろいろ問題がありそうなので、適當な時間つぶしが必要にはなるのだろう。

カルラ達の要に答えつつ、タイミングを計るつもりでいる。

どうせ、共和國に言っても、楽しい話しはないだろうから、丁度いいのかもしれない。マナベ商會も戻ると、ヒルダが店頭で売り子をやっていた。

「ヒルダ・・・何している?」「おかえりなさい。アルノルト様。もうよろしいのですか?」「あぁ共和國に行くにしても、今日移したら、さすがに、向こうも怪しむだろう?返事してから、どのくらいがいいのか、クリスと相談してくるのを忘れたからな」「そのことなら、先程、聞いておきました」「助かる。それで?」「1週間後でいいそうです」「返事が屆いてからの1週間?」「いえ、返事は出さないで、いきなり、私とアルノルト様で行ってしまっていいそうです」「いいのか?共和國だぞ?」「えぇ宰相も、いきなり呼びつけるような國なら、いきなり行ってもいいだろうという事です。それに、時間がもったいないという事も有るようです」「そうか、まぁクリスと宰相がそう言っているのなら、俺としては、それに従うのがいいだろうな」「はい」「1週間か、ヒルダはどうする?ノース街で待っているか?」「アルノルト様は?ノース迷宮ですか?」「あぁそのつもりだ。カルラ達にまかせている事も、いろいろ仕組みを作っておきたいからな」「解りました。お手伝い致します。アルノルト様一人にしたら、食事も睡眠も限界ギリギリまでしないのでしょうから、私とナーテで順番に監視します」「なぜ・・・あぁブラント迷宮に行くから、ナーテにも待機させたほうがいいのだ」「そう思っています」「わかった、手配を頼む」「もう終わっています。ナーテも著いていくと行っています」「そうか、フルールは?」「もう、ノイン迷宮に移しています」「そうか、ノイン迷宮の手伝いや初期設定位は手伝ってやらないとな。あと、今後の事も話さないとな」「そちらは、テディが手伝うと言っていましたので、大丈夫だと思います。城壁だけは、ゴーレム達で作って、その素材を迷宮で生み出せたので、大丈夫だと言っていました」「わかった。いろいろ悪いな」「いえ、構いません」

店頭で話す話ではなかったが、誰に聞かれても困るような事ではないし、聞いても解らない事が多いだろう。

「それじゃ、ノース迷宮で待機するか?」「はい!」

ノース街や王都に居ても良かったのだが、共和國の間者が居た時に、困りそうだから、まずは、王都を出立した記憶だけを作って、ノース迷宮に潛って時間を調整してから、國境を越えて、ブラント迷宮に飛ぶ事に決めた。

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