《異世界落ちたら古龍と邪龍の戦いに巻き込まれまして・・・》第6話 母子の語らい
母子の語らい
「ミキ、その大學というのは どういうものなの?」
「うん、それはね 僕が 元住んでいた國の教育機関の一つなんだ。」
「大學の他にも 小學校・中學校・高等學校といって そのうち 小學校と中學校は 義務教育と言って一定年齢に達した子どもたちが みんな通うんだ。そうして 親や養育している大人たちはその子どもたちを 學校へ通わせる義務があるんだ。だからこその義務教育。で、 義務教育をうたってる以上國の方も、小・中學校での教育にかかる授業料は、國というか公的機関が負擔するようになってるだよ。そういえば この國の教育?っていうか 學習する機関ってどうなってるの?」
「あぁ、それね。ここ 皇都には 國の運営に攜わってる家の子が通う皇立の學校があるわね、あと大店の子どもたちもそこで 知識をにつけるようになってるの。一応皇立だから、國が運営してるってことになるのかしら、あとは 學金と年に一回の授業料を徴収しているわね」「それと 親が 國の運営に攜わってる家の子たちが多いから 當然のように學習意は 高い方ね。大店の子どもたちにしても そこでにつけた知識や技は 最低限のものかもしれないけれど 卒業までに確実ににつけるようになっているわ。」
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「でも 皇都をし離れた 周辺の町や村では…」
「…そっかぁ 元いた世界でも 義務教育が出來るまでは そんなじだったよ」
「で、ミキは その大學に 通ってたってわけね。ふむふむ。ミキってさ、わたしと話すときでも 他の誰かと話すときでもすっごく丁寧なじで話してたでしょう、それに 堂々としてたし 立ち居振る舞いなんかもね、こっちの大臣とかみても怖じすることもなかったし。周りからの評価は、どこの賢者さまってじ?見た目は、あれなのにね」
「母さま…」
「ごめ~ん、でさ 他には こっちとの違いってどんなことがあるの?」
「もちろん 魔法がない!その代わりに 科學技が発達してたよね。でも 科學技といっても 醫療の面ではさ、逆に こっちの方が すごいなって思うこともあるんだ。まず いまの 醫學ってかなり進んでいたって思うんだけど それでも 欠損した腕や足を生やすなんてことは 出來なかったよ。再生醫療っていうのかな、ずっと研究されていたけれど。で、その代わりに 義手・義足っていうのが 研究・開発されていたかな。」「そうそう うろ覚えだけれど こんな言い回しがあったよ、確か…【十分に発達した科學技は、魔法と見分けがつかない。】クラークの三法則っていうらしいんだけどね」
「なかなか面白い言い回しだね、おまけに ミキの住んでた世界が、魔法のない世界だというのに」
「うん、たぶん魔法がないからこその憧れ?羨?なのかも、ただ その三法則の中には、【可能の限界を測る唯一の方法は、不可能であるとされることまでやってみることである】いうのもあったっけ。だから その時點では 不可能なように思えても 決して諦めないで足掻き続けるってことも大切なのかもね」
「そのクラークって人は、賢者さまなのかい?」
「うんにゃ、作家さん。本を書いて それを みんなに読んでもらうってお仕事」
「みんなに読んでもらうって、ミキの住んでた世界っていうのは そんな簡単に書が手にるのかい?
その本っていうのは やっぱ手書き?」
「あぁ~、基本、作家さんが 原稿を書くときは 手書きであったりパソコンやワープロであったりするけど、出版するときには、ほんと手書きじゃなくって印刷って技があって 一度に同じものを たくさん刷ることが出來るんだ」
「す・すごいね、パソコンとかワープロっていうのが何か解らないけど…」
「あぁ、そうだよね。…僕が、落っこちる直前に持ってた荷が あればいいのだけれど」
「うん、ミキの持ち?」
「うん、そう。さっき話した大學の帰り道に その召喚?だっけ それに巻き込まれたからね、本とかタブレットとかいろいろ持ってたんだ」
「あぁ~、あ、あ、あ」
「すまない、ミキ。すっかり忘れてた。ミキの持ちならある。ミキが 倒れてたすぐそばに落ちてた、おそらくミキのだろうってことで ずっとわたしが 預かっていたんだ」
「ちょっ!母さま、そりゃないよ。って、まぁ なくてもこっちの生活でこれといって困ったこともなかったし。でも そっか そっか あるんだ」
「なんとなく嬉しそうだね」
「でもミキの世界って 魔法は ないんだよね」
「そうだね」
「不思議なことに、その荷「紺のリュック?」、そうそう」
「それなんだけど、魔道になってるよ」
「?」
「自分の目で確かめた方が 早いよね、ちょっと待ってて」
「えっと、どこに、どこだったかなぁ~…そっか執務室だ、取りにいってくるね」
--10分後--
「これでしょ?」と手渡してくる母さま
「ほんとに あったんだ!えっと 中にってるものは?って あれ、真っ暗で 中が見えない、どうなってんの」
「うん、だから魔道になってる、こちらでいう魔法袋みたいなじ、なので中にあるを、思い浮かべるとか、何がってる?って 強くイメージしてみて。そうしたらその袋、リュックだっけ…の中にあるものがミキに解るようになってるから」
「うん、やってみる」
……
「おぉ~!すっごい、中にってるが リスト化されて頭に浮かんできた」
「えぇ、じゃぁ 取り出したいを、念じながら袋の口のところへ手を持っていってみて、念じたが その手に収まるはずだから」
「んじゃ、タブレット、タブレット、出てきてタブレット」
一瞬り輝いたかと思うと、タブレットが ミキの手に
「すごいよ、これ、えっと次は、ド○ペ、ド○ペ、出てきて ド○ペ」
「あぁ~、あいたかったよ、ド○ペ」
「母さま、すごいよ!これ。他にも 大學の教科書とか…」
「あっ!ごめん」
ふだんと違うミキの様子に思いっきり微笑ましさ半分、びっくり半分なじで生暖かく見つめる母の眼差しに気づいたミキであった
「いや、まぁ ね。ミキのそんな様子、見るのも久しぶりだなって、ね」
「えへへ、じゃあ、この出てきたものを見ながら、さっきの話に戻りますかね」
「うん、そうしてくれると 嬉しいかな」
まだまだ母子の語らいは 続くようです
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