《竜神の加護を持つ年》7.盜賊討伐

あの後、3人の娘達に火の番をお願いして……。

し距離をおいて、クロと一緒に睡眠をとる事にした。

落ち葉がまだ余っていたかららかい地面に敷いて寢たのだが――。

寢なれたらかいベッドじゃなかった為に、中々寢付けなかったけど。

流石に日本での出來事と、異世界生活初日で、

気も張って疲れていた為に、気づいたら朝方前には寢てしまっていた。

地球と同じなのか分らないけど……。

はすでに頭の真上に上っておりし暑くなっていた。

「コータよ、水浴びでを洗ったら、我はひとまず窟の様子を見に行くが、コータはどうする?」

どうすると言われても3人の娘達と話をする位しか、する事は無い。

「俺は取り敢えずアルテッザ達から、この辺の地理や街の話を聞くよ」

「うむ、報収集は大事だから、しっかり聞き取るのだぞ!」

なんかRPGもののゲームの様になってきたな。

3人の娘達は、昨日焼いた殘りの魚を食べている者――。

髪についた落ち葉を払って嗜みを整えている者――。

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顔を洗って居る者――。

とさまざまだ。

クロが行水を終え戻ってくると――。

「コータも一応、嗜みと顔位は洗った方がいいぞ?不潔じゃ娘達に嫌われるぞ!」

 ふぁはっは!と俺をからかうようにそんな事を言う。

「なんかクロが母さんに見えてきた……」

「コータの母君の影響はあるやも知れんのぉ?我も人の世で生活したのはコータの家が始めてだったのだからな」

なるほど……。母さんの影響を大きくけたらしい。

「さてコータよ、我はひとまず窟の様子を伺ってくるぞ。戻る前に綺麗にしとくように!」

  好き勝手言った後、ピクシードラゴンの姿のまま、クロが木々の間を用に練って飛んで行った。

さて、俺も顔を洗ってくるとしよう。

湖で顔を洗っていると……。

先程まで殘りの魚を食べていた――。

頭の上に白く、小さく尖がった犬耳をつけたポチが隣にやってきた。

見たじは日本の一般家庭で飼われているスピッツの様な……。

の白い可い獣人だ。

隣に並ぶと俺の背丈よりも10cmくらい小さく見える。

俺が155cmだから、145cm位だろうか?

「おはようだに!昨日はありがとうございましただに」

「ああ、おはよう!昨晩は火の番お疲れ様」

「助けて貰ったんだから當然だに」

そんな挨拶をわしながらお互い顔を洗う。

顔洗ったのはいいけど……拭くものが無い事に気づく。

當然、著の著のままこの世界にやってきた為に、そんなは無い。

仕方ないのでし汚れた袖で拭く。

隣のポチはブルブルと顔を目いっぱい左右に振って水気を飛ばしていた。

「ちょ、こっちに水が飛んでくるでしょ」

「あっ……ごめんだに」

申し訳なさそうにしているけない表が――。

また可く怒る気も失せてしまった。

「取り敢えず皆の所に戻って、これからの話しと、街や村の話を聞かせてしいのだけど……」

俺がそう言うと、『村の話……』と暗く落ち込んだような聲をあげやがてヒクヒク泣き出した。

そう言えばポチの村は盜賊に襲われたんだっけ。

「ごめん、ポチ。言いたく無い事は、言わなくて良いからさ」

俺も自分の両親の話とか聞かれたら、ポチの様になっちゃうだろうな――。

そう思うとし、仲間意識の様なものが目覚める気がした。

日中の暖かな気溫の為に――。

朝方まで燃やしていた焚き火も、すっかり消している。

それを囲む様に4人で座り、それぞれの話を聞く。

「じゃアルテッザは父親と湖の東の街から商隊を組んで、王都に向かう途中で盜賊の襲撃をけて連れ去られ――商隊はどうなったか分からなくて、葉うなら商隊か商會のある街に帰りたいと。ポチもホロウも住んでいた村が盜賊に襲われ、ほとんどの村人は殺され村も火を付けられた様で、村の位置とか村から出た事が無かった為に分からないと……」

あの盜賊どんだけ悪黨なんだよ!

盜賊の大まかな人數は30人位――。

ボスがあの大男で、ボスのがジャズって鞭を振るっていたっと。

もう一人のは魔法師で、連れ去られてここに來るまでに立ち寄った街で合流したが、どうやら盜賊じゃないらしい……。

魔法師と聞いて――。

おぅ!

これぞファンタジー!

俺にも魔法使えるかな?

ちょっと期待しちゃうよね!

一通りの位置関係と、彼らの話を聞き終わった頃にクロが戻ってきた。

「コータ、面倒くさい事になりそうだぞ!」

帰還そうそう問題か、はぁ――ため息を付いていると……。

「あの盜賊達は、何処かの貴族の後ろ盾で集められた様でな、ピクシードラゴンを連れて戻らないという選択肢はないらしいぞ!――生贄がドラゴンに襲われて死んだから代わりの生贄を捕まえに……。どこぞの村を襲撃する算段をしておったわ」

じゃ、新たな被害者を出さない為にも、早めに仕掛けた方がいいか。

「そうじゃな、敵が分散すればそれだけ、面倒事が増えるしのぉ」

昨日と違って、今回は――。

盜賊討伐だからクロも遠慮がいらんな、と言ってやる気になっているし。

早速、行を開始しよう!

ちなみに、今回も作戦らしい作戦は無く――。

俺の出番も無い――。

そんな戦闘力も、作戦能力も無いのだから……。

え……前回も出番なんか、無かっただろう?

そうだよ、だって俺はひ弱なもやしっ子だもん。げふんげふん。

ただ今回は確実に、盜賊を全員倒す必要があるので、クロには単獨で――。

窟へ突っ込んでもらった。

「戻ったぞ!全然歯ごたえの無い輩だったわ」

出撃して10分もしないで、そんな事を言いながら戻ってきた。

――いくらなんでも早すぎでしょ!

30人はいたんだよ?

それが10分持たないって……。

「我にかかれば、そんなものだぞ?」

隣で會話を聞いていた、拐されてきた3人娘達は首を縦に振っていた。

やはり、ゲームや語同様、竜は最強らしい。

ただ最初の計畫では窟に住む予定だったが……。

貴族が捜索隊か、新たなピクシードラゴン捕獲隊を出す可能もあり――。

窟生活は計畫倒れになった。

ほっ。

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