《竜神の加護を持つ年》18.更なる魔獣と魔法取得
ワイバーン退治の後で――。
そもそも魔法とはどんなものかを皆で話し合い、意見し合った。
魔法の源ともいえる魔力。
マナはそもそも自然発生。
強力な魔獣からの放出。
マナは人であれ、であれ、この星に生をけた生きであれば誰しもが生まれつき持っている。
獣であればその多さで魔獣か獣かが決まるように――。
人も魔力が強大であれば魔人と呼ばれる。
では賢者や強大な魔法師。
聖と呼ばれる魔力の高い者も魔人なのか?
応えは否である。
それは魔人の特徴で魔獣が特異な形をしているのと同様……。
魔人も羽であったり、角であったり――。
牙がある者だったりするのが魔人と呼ばれ恐れられているからだ。
では賢者や聖は魔人になりえるのか?
それも応えは否である。
そもそも強大な魔力を有している魔人は生まれた時から魔人だからである。
それでも過去の魔法師の中には忌を犯し――。
魔獣との融合を図り失敗して、魔獣になった者も居たとか……。
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魔獣はより強大な魔力をする。
よって本能に従い力を行使するが、魔人は人と同じく考える理がある。
ただし人間よりもより、本能に正直に生きるという意味では魔獣にも近い。
話は逸れたが、ではレベルが上がった人はどの位の魔力があるのか?
個人差はあるが、なからずまったく上がらないと言う事は無い。
冒頭で話したが人間にしても――。
獣にしても。
生きとし生けるものは必ず魔力がある。
そして魔力は生命力に比例する。
要するにレベルが高くなれば生命力があがり――。
生命力があがれば魔力も上がる。
そんな話をしていると……。
先日、魔法が使えなかった獣人娘達やアルテッザもほっとをで下ろしていた。
やっぱりせっかくレベルが上がったのに、
魔法が使え無いんじゃ寂しいもんね!
それで最初に戻る――。
「俺は魔法ってイメージ力によって左右される力だと思うんだよね」
「それじゃ、私のイメージ力が足り無いって事だに?」
「うん、多分そうだと思う。ポチは例えば竜は空を飛べるけど船は空を飛べ無いって思うでしょ?」
「船は水の上を走るものだに!」
「それはイメージ力が低いって事なんだよ――。実際は可能なのに空を飛べない船を知っているから無理だって心の中で思っているんだ」
「心の中だに?」
他の皆も俺の話に聞きっている。特に魔法を使えない3人は――。
「俺は空を飛ぶ鉄の船を見た事がある!そんな重いものでも空を音速で飛べる事を知っている。もっとレベルが上がれば俺は空を飛べる様になると思う――。確実に!」
「何とも不思議な話ですね。商會の跡取りとして育ってきた私には思いも付かなかった事です」
「それは今までは自分のレベルを上げようとか、魔力を使って魔法を行使しようとか考えて無かっただけだよ」
今は皆レベルが上がって――。
誰もが魔法を使える素質をに著けたと答えると――。
思い込み……人間は空を飛べる……とか呟く聲が聞こえてきた。
そうやって思い込む事が大事なんだから。
「ちなみに先日使ったインフェルノはイアンのオリジナル?」
ちょっと気になったんで聞いてみるとこんな返事が返ってきた。
「いえ、とんでもありません。以前ゴブリンの塒の討伐に參加した時に、Aランクの魔法師のおじいちゃんが使っていたので教えて貰ったんです――。ただ魔力が足り無かったのか――レベルが低かったからか、呪文詠唱しても発はしませんでしたが……」
その當時を思い出し、殘念そうな表を見せる。
「そのおじいさんのインフェルノを真似た訳だけど――。どう?同じものだった?」
「いえ、おじいさんのインフェルノは真っ赤な炎で、地面が溶けたりはしませんでしたよ。あれはいったい……」
「答えは簡単だよ――。まず炎は溫度の高さでが変わるからね」
「溫度の高さで変化ですか?」
「そうだよ。赤よりオレンジの方が熱く、黃はもっと熱い。さらに白。その上が青だね。人の目で捉えるの関係でそう見えるんだけど……。俺も何故かは詳しくは知らないんだ」
さすがに中學生にそれを解説するのは無理だろう――。
「それじゃ、私の放ったインフェルノは……」
「そう――。もうこれ以上無いって、程の威力って事だね。後はもっと魔力制だとかレベルを上げて行使範囲を広げるとかかな?」
「地面が溶けちゃう位、熱いんですよ――。これ以上何を……」
「何事も勉強だからね。炎を極めたら次は水、土、風、とか他の魔法を覚えればいいじゃん!」
「それもそうですね!」
チョロイ。
さてイメージ力が大切だって言うのは、分かったみたいだしもうし様子見かな?
ちょっと長めの食事休憩を終えてまた馬車に乗り込む。
晝の休憩の間はクロがフロストの所で、何やら話していた。
いったい今度は何を企んでいるのやら……。
も、後一時間で西に見える山脈に隠れるか?という所で馬車が止まった。
なんか既視が――。
「おいコータ、敵だぞ!今回はお主達5人だけで退治するのだ!」
我とフロストは休んでおるよって……とか言っているよ!
馬車の中に聲をかけ皆を集める。
それぞれに、武と盾を持ち今度は革の鎧も著込む。
街で買ったものの、重くて前回の戦闘時には著られなかったんだよね。
それが著られる様になっているって事は――。
それだけ強くなったって事だ!
俺とホロウが前衛。ポチとアルテッザが中衛。後衛はやっぱり魔法師だよね!
準備が整った辺りで、前方からオーガらしき背の高い鬼が3現れた。
「クロ、これやばいんじゃ?3もいるんだけど――」
「今のお主等なら何とか倒せる筈なんじゃがな……!」
筈って……。
まずは一當りしてみるしか無いか。
「イアンは先制魔法をぶちかまして!あまり近づかれる前にインフェルノをお願い!」
「やってみます!」
元気な聲でそう答え呪文の詠唱にる。
んー呪文も無詠唱が可能な筈なんだけどね――。
いきます!の掛け聲の後に『インフェルノ』と聞こえた。
前方を注視する。
こちらから魔法が放たれるのに気づいた2が左右に広く回り込み――。
1はゆっくりこちらへと向ってくる。
『ボワッ』という轟音と共に前方、中央のオーガの居る辺りに著弾した。
轟々音がしているが、眩しくて見えない。
その隙に左右に展開していたオーガ2が――。
俺と隣のホロウめがけて突っ込んでくる。
「ホロウ!そっちは任せた!ポチはホロウのフォローを、アルテッザは俺の方に來て!」
「「「はい!」」だに!」
さて、いっちょう頑張りますか――。
まずは小手調べで、槍を足元に振り下ろして足首を狙う。
すかさずオーガがジャンプするが、そこへアルテッザの槍が襲い掛かる。
『ズパッ』という音と共にオーガの足が飛んできた。
オーガが回し蹴りをしたのでは無く――。
文字通り、切斷された膝から下までの足が飛んできた。
『オォォォォー』
苦しそうな悲鳴の後、地面に落下するオーガ――。
俺も今度は振り回すのでは無く、槍を突いて丁度心臓の辺りを狙った。
『ドン』簡単に心臓に突き刺さりオーガは息絶えた。
一方ホロウ達の方も、二人同時に槍で突いたら、あっけなく死んでしまったらしい。
こちらの戦闘が終わり――。最初のインフェルノに巻き込まれたオーガを見たが、未だわずかに燻っている炎以外に目に見えるものは殘って無かった。
なんだ……このチートは……。
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