《竜神の加護を持つ年》44.誰?この子?

なんだ?この

この外見どっかで、あっ昔アニメで見た、うるちゃいうるちゃい娘だ。この子はそれよりいが。

というか、俺の周り多くないか??

あ、タマちゃんだけだったわ。

訝しげにを見ると、はニコリと笑い抱きついてきた。

ちょっと俺、そんな気分じゃないんですけどねぇ?じゃなかった。一何を

「うん、いい匂いだな!」

げっまじもんの変態きたぁぁぁぁぁ!

に目が行ってたんだが、全をよく見ようと足を見たらニーソじゃなかった。

じゃなくて足元に、アルテッザが転がってた。しかも無造作に。

「アルテッザ!」

俺は思わず、アルテッザを抱きしめ呼吸を確認する……うん。

ちゃんと息してる。

ほっとしたら一気に力した。

アルテッザを抱きしめたまま、その顔を覗くと、アルテッザの大きな二重の瞼がぱっちり開いていて、琥珀の瞳で俺をしっかり見ていた。

頬のは真っ赤に染まっている、俺の頬も熱い。

きっと俺も真っ赤っかだろう。

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「コータさん」

おっこの先はいよいよ初キッスかぁ?!母さん!俺、これから大人の階段のぼりまぁーす!

「こー言うのは、人してからにしましょうね!」

へっそりゃないよ。俺のMAXにまで引き上げられたこのテンションどうすんの?

ちょっと下も、おっきくなっちゃったんだけど。

「おい!おまえ!」

あーいい所で……聲かけんなよ。

「さっきからお前失禮だぞ!」

ってかさこの聲聞いた事あんぞ!?なんだっけ、あれだっちょっと前にやってたアニメの、手だか頭に花かなんか咲いて、自分の世界に閉じこもった。おじいちゃん子だ。あれそっくりな聲だな。

「はいはい?でなんでしょう?様?」

「わらわは、なんて名じゃないぞ!わらわを呼ぶ時はヘメラ様と呼ぶんだぞ!」

「へーヘメラちゃん?ね、で?なんでこんな所にいるのかな?」

「わらわか?わらわはその娘を助けてやったんだぞ!」

「はい??」

「本當に?アルテッザ?」

「さぁ?私も今気が付いた所なんで、起きたらコータさんがそこ子と抱き合ってて、なんか見ちゃいけないかな?って思って、タマちゃんとの噂もあったので……それからは寢たふりしちゃいました」

えへ?って俺!趣味じゃないから!

全部デマだから!

皆の言ってるの噓だから!

「本當にお前、失禮な奴だな!」

………………………………………………………………。

「失禮なやつにはお仕置きが必要なんだぞ!」

いや、お仕置きってにされてもね。

急に、頭に衝撃をけて俺は久しぶりに気を失った。

「なぁお前?こんな男がいいのか?」

「えぇ……こう見えて、とても強くて優しいんですよ?」

「わらわの一撃でこれだぞ?」

「ははっ。あの、あなたはいったい……」

「わらわはヘメラだぞ!」

「そうじゃなくて、人間の格好してますが違いますよね?」

「そうだぞ!わらわは……」

「いってぇーーー!すげーいてぇ頭割れる。がんがんする。死ぬんじゃ?俺」

「お前、またわらわの話を途中で遮ったな!お仕置きが必要なんだぞ!」

もう一度、頭に衝撃を食らった俺は、連続して意識を手放すという記録を作った。

「途中だったな。わらわはアイテール兄様の、かわいい可い妹なんだぞ!」

「アイテールさんですか、誰なんでしょう?」

「ん?お前からしだけ兄様の匂いがしたぞ!だから助けたぞ!」

「この失禮なやつからは、もっと濃い匂いがするぞ!」

「なんなんでしょう?」

「わらわはアイテール兄様の、かわいい可い妹のヘメラなんだぞ!頭が高いんだぞ!」

………………………………………………………………。

そこへ、小船に乗った漁師が戻ってきた。

「どうやら無事終わったのか?なんか人増えてるし、そこの兄ちゃんなんで倒れてるんだ?やっぱりオクトパスにやられたのか?」

「いえ、その子に……」

アルテッザが、ヘメラを指差す。

「人に、指を指して駄目なんだぞ?お前もお仕置きしてしいのか!?」

「ひゃっごめんなさい、ごめんなさい」

「わかればいいんだぞ!」

「なんだかわからねぇーけど、無事でよかったわ。じゃそろそろ街に戻ろうか!みんな待ってるからよ」

そういって漁師は港へ向け船を出すのであった。

「「「おかえりなさい!」」だに」

「おかえりあるてったおねぇちゃん」

港に著くと皆で、アルテッザ一行を暖かく迎えてくれた。作戦功?とアルテッザが無事だったのだ。功でいいだろう。でも討伐してないから依頼料出ないよね?俺、本當に何もしてないし。

まぁ、一人訳のわからないおまけが付いてきてるが。

本當によかった。

「助けたお禮がまだなんだぞ!」

っていうか本當に……アルテッザを、あのオクトパスのうじゃうじゃ居る中から助けたのか??

未だに信じられねぇ。

あの海竜だっていたんだぞ?

いったい、何者?っていうか船に何で來たんだ?

「おい!おまえ!兄様はどこだ?」

え?誰?それ?

「しらばっくれても駄目なんだぞ!」

いや、マジでしらねぇっす。だいたいこんな真っ赤な髪と兄弟って事は、兄も真っ赤?しらねぇーな。

「お前から大量の匂いがするんだぞ!お前加護もらっただろ!」

へぇっ加護の事知ってんの?マジ?それってクロ関係?んじゃこのも神?

「あの、もしかしてあなた様のお兄さんって黒い……」

「そうだぞ!竜なんだぞ!わらわより、おっきくて凄いんだぞ!」

うわぁーマジもん。

、これ異世界転移至上初の竜神きたぁぁぁ! 初だよね?違った?ちがったか。しらん。

クロさん。出てきづらいのは分りますが、後お願いします。

まじ。妹おしつけんなよ!逃げてんじゃねぇぞ!

俺達一行は、何故かフロストの引っ張る馬車に乗って王都へと出発したのであった。

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