《竜神の加護を持つ年》46.みんなの反応

「陛下!し仲間達と話しをする時間を頂けませんか?」

一応、確認はしておきたい。

「コータ殿、イアン君にはこの件について了承を取ってありますよ」

えっ?なぜにイアンなんだろう。

「実は、イアン君と僕は今際させて頂いててね」

なんですと!初耳じゃねぇか!そんな事誰も一言も言って無かったよ。

「そうなんですか?それは初耳ですね」

「それで彼が近いうちに王都に住居を構えオワレスの街から母親を呼ぶ事になっててね」

ん?それがなんだって言うんでしょうねこの糞男子が!

「結婚の準備の為に、君達のパーティーを抜けようって考えてるんだよね」

はい?寢耳に水とはこういった事を言うんでしょうね。

「そうだったんですか?おめでとうございます」

「それでイアン君には了承を取ってるんだけど、どうかな?メテオラを貰ってやってはくれないか」

はぁ、もう好きにしろよ。

「はい、分りました。不肖のでは座いますがこちらこそよろしくお願いします」

婚約が立した瞬間でした、なんか嬉しいはずなのに喜べない。

「それとじゃ、もう一つ親族になる訳じゃからお願いするんだが 今度、海洋國家エジンバラに出兵する計畫がくまれてての。なぁにただの渉じゃよ、それでなんだがアレフと一緒に行ってはもらえないだろうか?」

はぁぁぁぁ?それって俺に戦爭に行けって言ってんのかよ!冗談じゃねぇ。

「陛下、僕は人は殺さない主義で誓いを立てております。よって戦爭には參戦出來かねますが?」

「何、ただの渉じゃ?」

「では兵は連れて行かなくてもいいのでは?」

「兵が居らねば相手に舐められるであろう!其れゆえの兵なのじゃ」

くそ、なんでこうなっちまうんだか。

「戦爭しないのであればお供させて頂きましょう、するのであれば 僕の居ない所でやってください」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「コータ殿は頑ななまでも戦爭を嫌っておるようじゃのぉ」

「両親の話を一切致しませんので、もしかすると戦爭で亡くなったのかもしれませんね」

「この出兵は海洋國家エジンバラの現在の余力調査と、今回の落とし前を付けさせる為だからのぅ」

「このまま放置すれば必ずや後々面倒な事になる、アレフもしかと頼んだぞ!」

「はい、父上」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

はぁ。迎賓館に帰ってから俺は部屋に引き篭った、何話せばいいんだよ?アルテッザはれてくれるのか?

悩みに悩んだ挙句にそれから二日、部屋に引き篭もり――心配したアルテッザが訪ねてきた。

「どうしたんですか?コータさんらしくありませんよ?」

「うん、ちょっとね」

「私も昨日聞いたんですが、イアンさんの件ですか?」

違うよ。

「じゃ、婚約の件ですか?」

えっ?何で知ってんの?あの糞男子が話したのか?

「なんで?」

「昨日、イアンさんに聞きました。王城で條件出されてしぶしぶ了承したようだって」

なんでそんな普通に話すの?俺の事は、どうでもいいの?

「俺は人したらアルテッザと一緒になりたいって思ってるんだよ」

「なれますよ!私は商會の娘ですよ?政略結婚だって必要ならしますし、それにコータさんの様にかっこいい旦那様が辺境伯なんて素敵じゃないですか」

ちょっと切なさそうな顔で、そんな事言われてもね。俺もアルテッザが好きなんだよ!

「ごめんね、本當にごめん」

俺にはそれしか言えなかった。

もっといい手があったかも知れないけどそんな知恵は今の14歳の俺には無い。

「皆も心配していますから早く食堂に來てください」

そう笑って俺の手を引っ張ってくる。

あぁ可いな凄く可い。爵位の順でメテオラ王が第一夫人になるんだろうけど、大事にするからね!きっと。

食堂に行くとみんなが待っててくれた。

「やっと出てきおったか!たわけめ」

仕方ないじゃん!まだ神はか弱い14歳なんだからさ。

「にいさまに心配かけるとはお仕置きだな!」

いえ、遠慮させて下さい。それでなくてもヘメラの一撃はかなり痛いんだからさ。

「コータさんけこんするにゃ?」

「コータさん婚約おめでとう座います、私もですが」

「コータさん婚約おめでとうだに!」

「コータが結婚とはな、我も予想外じゃったわ!」

「コータ、あんまり嬉しそうじゃないな?結婚はいいものらしいぞ!」

みんな口々にそう言うが、今の神狀態で笑えるほど俺は大人じゃないよ。

そして次に戦爭の話になった。

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