《転生したら解師のスキルを貰ったので魔王を解したら英雄になってしまった!》第7話 ミア・アリーチェ

「君の名前は?」

「ミア。ミア・アリーチェ。助けてくれてありがとうございます!」

「いやいや、困っている人がいたら助けるよ。しかもあの人たち悪そうだったからね。」

そう言うと、の子、ミアは俺に抱きついて來た。

俺もミアを抱き返した。

それからずっと泣きながら、

「苦しかった。寒かった。悲しかった。ありがとう。」

などと言いながら俺に抱きついたままそんなことを呟いていた。

…。

あれからどのくらいの時間が経ったのだろう。

俺はミアを抱いたまま、路地の広いスペースで寢ていた。目が覚めたのは日が昇りかけている朝だった。

ミアはまだ眠っている。相當疲れたのだろう。

俺はミアをお姫様抱っこしたまま宿へと向かった。

宿に著くなり、部屋を二人部屋にしてもらうように、宿の人に言った。

まず、ミアを新しい部屋のベッドに寢かせた後、荷類をまとめて自分も新しい部屋に向かった。

俺はさっと朝ごはんを済ませ、外を見たり、ギルドカードを見たり、アイテム整理をして時間を潰していた。

そんなミアが目覚めたのは夕方。

「ここは…?」

「おはようミアちゃん。」

「は…!私ったら昨日あんなことしちゃって…。」

「いやいいんだよ。」

「ところでここはどこですか?」

「ここは俺が泊まっている宿だよ。君の家の場所を教えてくれたらそこまでついていくよ?」

「ありがとうございます…。けど私、親も親戚もいないんです。」

「それは気の毒なことを言ったな。すまなかった。」

「大丈夫ですよ。あの…。あつかましいかもしれませんが、あなた冒険者の方ですよね?」

「そうだが?」

「私を冒険に連れて行ってもらえませんか?

奴隷みたいな役でもいいです!」

「別にいいけど…。あ、奴隷扱いはしないから。」

「ありがとうございます!そういえばお名前を聞いていませんでした。教えていただけますでしょうか?」

「黒鷹 駿だよ。」

「しゅんさん…。改めて、ありがとうございます!」

「いいよ別に〜。」

グゥゥゥ〜

…。

「ミアちゃん?お腹空いてる?」

「はい…。実は3日くらい何も食べていないんです…。」

「よかったら一緒にご飯を食べに行かないかい?」

「いやいや!そんなことできません!」

「ほほう。助けてやった俺の言うことが聞けないのか?」

「っ…。わかりました。てゆうか、その方法ずるいですよ?」

「いいじゃないか!はははははは!」

ミアは一応ギルドカードはあるらしく、見せてもらった。

name ミア・アリーチェ

年齢 15

Lv 1

その他諸々…。

「ミアちゃんって15歳なんだね!」

「そうですよー。」

俺たちはその後、街では高めの方のレストランに向かい、ご飯を食べた。

二人で食べるご飯はめっちゃうまかった。

夜、風呂を済ませた後。

「あのー。しゅんさん。一人で寢れないので…。一緒に寢てもらっていいですか?」

「俺でいいなら別にいいよ。」

「はい!お願いします!」

俺はミアちゃんのベッドに潛り込み、二人で寢ることにした。

を橫向けると、ミアちゃんも橫を向いた。

つまり今、向かい合っている狀態だ。

「抱きついていいですか?」

「いいよ。」

ミアちゃんはいつも悲しそうな顔をしている。

ずっと笑顔でいてほしい。

そのために俺は頑張ることを決めた。

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