《と遊ぼうとしたら異世界に飛ばされた件について》4話目 の子を保護することに決めました
エルフの子供をお姫様だっこしてから転移魔法で家に戻る。果たしてこの子供が男の子だった場合は王子様だっこになるのかが気になるが、果てしなくどうでもいいな。
さっさと家にってエルフをベッドへに寢かせようと考えた時にあることに気付く。この子供、滅茶苦茶汚い。恐らく水浴びすらまともにしていなかったのであろう、割と臭い上に泥まみれだ。
風呂に叩き込んでやろうかと思ったが、そのまま土左衛門になってしまいそうなので仕方なく魔法で綺麗にしてやる。飯を食わせたら無理矢理にでも風呂にぶち込んでやる。
あやつが寢ている間に夕飯を用意してしまうか。今日はをガッツリ食いたかったが、力を消耗した人間には中々きついだろう。病人食を食っている目の前でを食うのも気が引け……いや、シンプルなお粥の代わりにサムゲ……いやいや、やはりここはお粥が一番だな、うん、梅干しでもれてやるくらいにしておこう。
お粥程度だとほとんどやることが無いためキッチンでぼーっとしていると、ガチャリと扉が開く音がした。
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「あっ……」
続いて子供特有の高い聲が部屋に響く。そちらを見るとベッドに寢かせていたエルフが扉の向こうから顔を覗かせていた。その表には若干の怯えがあるため、俺は極力優しい聲を作って話しかける。
「あー、もうすぐ飯が出來るから、その辺で座って待っとけ」
ごめん、無理。自分で言ってて全然優しく聞こえない。照れくさくなったので料理に集中することにする。ほとんどやることないけど。
數分もするとお粥は完した。まあお粥だし『完する』という程のものでもないのだが。そしてダイニングの方を見てみるがエルフの姿が見當たらない。あれ? 俺その辺に座っとけって言ったよね? 何で椅子に誰も……。
そこまで考えてからある事に思い至り先ほどの扉を開けてみる。するとそこには廊下に座っているエルフの姿があった。
「……飯が出來たから部屋にりなさい」
正まさしく『その辺』に座っていたエルフの姿を見てある事を確信した俺の口からは、自然と優し気な聲が出ていたと思う。
「じゃあ、『椅子に』座って」
「はい」
エルフは俺の言葉にやや驚きを示した後におずおずと椅子に座った。
「まずは自己紹介をしようか。俺は魔の森に住んでるリョウだ」
「シャル、です」
「シャル、一つ聞きたいんだが君はの子かい?」
俺の質問が意外だったのか、シャルはキョトンとした表を見せた後に『はい』と答えた。いや、ほら、名前はの子っぽいけど実は男の子ってこともありえるじゃないか。確認は大事だぞ。
「よし、じゃあシャルちゃん、俺はシャルちゃんが森の中で倒れているのを見つけて俺の家まで連れてきた。どうしてあんな所で倒れていたのか教えてくれないか?」
次の質問に対して彼はビクリとを震わせると、顔を俯かせ、震えた聲で、小さな聲で話し始めた。
「私は、森の魔法使い様に助けてほしくて逃げてきたんです」
子供らしく話が前後しながらも、彼は一生懸命に事を話してくれた。
彼は優しい両親と共にエルフの里で暮らしていた。しかしある日彼は森の中で食べを集めていた時に人間に捕まり連れ去られてしまう。怖くてたまらず泣いている彼に構わず、人間は彼を押さえつけると彼の背中に熱くてたまらないものを押し付けてきた。彼は後で知ったことだが、それは奴隷であることを示す痕をつけるための焼きごてだったらしい。
一年が過ぎ、二年が過ぎ、それでも彼は誰からも助けてもらえなかった。だが彼の所有者がこの魔の森の近くにある街に來たとき、彼はある話を思い出したという。
『魔の森はとっても怖いところなの。とっても怖い魔たちがいっぱいいて、とっても広くて簡単に迷ってしまう。それでも、一番怖いのは魔でも、森の中で迷ってしまうことでもないの。魔の森の奧深く、だあれも來ないその場所にはとってもとっても怖い魔法使いが一人で住んでいて、もしも魔法使いに見つかってしまえば森からは絶対に出てこられない。いい? シャル、魔の森には絶対に、ぜーったいにっちゃ駄目なのよ?』
エルフの里にいた時に、お母さんから聞いたとってもとっても怖い魔の森のお話。そのお話を聞いた夜、とっても怖くて全然眠れなかった。とっても怖くてお母さんの手が離せなかった。
でも、
とっても怖い魔がいるなら、とっても広い森の中なら、とってもとっても怖い魔法使いがいるなら、人間たちもってこれない。絶対出ていけない森だったら、絶対連れ戻されることもない。
彼はそう考えて人間たちの下もとからなんとか逃げ出し、この森までたどり著いたという。話している途中で辛いことを思い出したのだろう、彼は目に涙を溜めながら、しゃっくりをしながら、それでも懸命に話してくれた。
「お願いです、魔法使い様。何でもします。お掃除もお洗濯もします。助けてください」
ひっぐ、ひっぐ、と詰まりながらも、彼は俺に懇願する。綺麗な顔を歪ませて、それでも下を向くことなく俺の顔を真っすぐに見ている。俺に助けてほしい一心で逃げてきたことが嫌でも伝わる。
…………はあーーーーー。流石にねえ………、こんな話を聞かされて、こんな風にお願いされて。
「わかった。とってもとっても怖い魔法使いが、君を悪者から助けてあげましょう」
斷れるわけないじゃん。
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