桃魔法ピンクローブは決まったので、殘りの人の仕分けにろうと思う。

「私は、魔力のがピンクだからこうなったけれど、みんなもそうでいい？」

「構わないよ」

私はその返事を聞いて、話を進めようとした。すると、クララが心配そうに言った。

「あのさ。中級魔法一発分くらいしか魔力ない私のでも、見えるの？」

ああ、そういうことか。私は、細かく説明していくことにした。

まず、魔力探知を持っている人しか、魔力のは見えない。実際、この前、部屋が赤く染まったと見えた人は、ほとんどいないだろう。

私のローブがピンクなのは、母が私の魔力のを見たからだろう。ただその時、私は自分の魔力のを知らなかった。

その理由は、小さい時は、魔力のが薄いから。二つ目に、魔力のが見えるまで魔力探知が発達していなかったから。三つ目に、この能力にはオンとオフがあって、いつも見えるわけではないから。だ。

というのも、大きくなると、私は魔力探知をオフにすることができるようになった。

この頃ようやく魔力のが濃くなり、が見えるようになったことで、自分の魔力のが見えるようになった。

でも、自分の魔力のを見ないでオフにしてしまった。

それで、今までほとんどこの能力を使わなかったのだ。

何故かというと、私の魔力は多すぎて、常に解放したときのような形になってしまっていた。

そこで、私は先生に教わり、魔力を自分のに濃してしまっておく魔法を覚えたのだ。

これは、オフにした理由だが、外に出た魔力は、それ以上のものとぶつかれば、相殺して消えてしまう。

私の能力では綺麗にに仕舞いこむことは出來ず、みんなのものと相殺されてしまっていた。

そう、この能力、みんなのものも相殺されて見えないから、あまり意味はなかったのだ。

「って、それ、大丈夫なの？」

「ああ、それで、相殺されないくらい、し離れてくれれば問題ないよ」

「なるほど」

で、問題なのだが。

「誰が回復役やるの？」

この中に回復役はいない。だって、エベリナがやっていたから。

「私がやる。高等部で、回復を上級まで上げた」

なるほど。では、アラーナにお願いしよう！

ということで、アラーナの魔力からいこう。魔力探知をオンにして、アラーナを見る。

「紫。し青っぽい、鮮やかな青紫パープルブルー」

魔力は、人そのものだ。紫の魔力は、ほとんど見たことがない。アラーナの変わった魅力が、この魔力のせいだとしたら、納得だ。

どこか怖いけど、綺麗。目を合わせられないけれど、見ていたい。

なるほど。アラーナも魔力は変わっている。だけど、マリアにそっくりだ。だから、似た魅力があるのか。まあ、マリアは黒ブラックだけど。

あぁ、ちなみに、魔力のはのつながりのあるものは似ている。勇者の家では、レルフは赤、カリディは青、ララは緑、クリスティションが黒だ。

ただ、私は桃ピンク、リリアーナは青緑シアン、エベリナは緑エメラルドグリーンといったように、しは違うけど。

魔法のサウルは綺麗な瑠璃ラピスラズリ。

弓は男子がニコライ、子がナタリアだが、二人は黃っぽい桃の珊瑚コーラルレッド。

槍の擔當レオンは青緑の青磁セラドン。

バリアのヴェリは金糸雀カナリア。

影でく暗殺にったルアンナは銀灰シルバーグレイ。

「……、あのさ、剣は、男分けるほどの人數いないんだけど」

つまり、フェリオスとクララのことだが……。

「あ、私たちは二人で一つでいいよ」

クララがそう言うので、私は納得してを見る。クララは洋紅カーマイン、フェリオスは蜂ハニーだ。

「でも、それじゃ、はどうする？」

「そりゃ……、分けるか？」

「あ、じゃあね、私、いろんな武極めたんだ。いろんな武の連合、でどう？！」

「そりゃいい！　狀況に応じて武を変える軍団か！」

ヴェリが大笑いしながら言った。

さて。軍の正式な名前を決めよう。まあ、私のものを真似てあっさり決まった。

まず、アラーナたち回復役が青紫治癒師パープルヒーラー。

サウルが率いるのは瑠璃魔法兵ラピスマジシャン。

ニコライ、ナタリアの軍は珊瑚手コーラルアーチャー。

レオンの擔當は青磁槍騎兵セラドンランチャー。

ヴェリのバリアは金糸雀守護者カナリアガーディアン。

ルアンナの配下は銀灰盜賊グレイシーフ。

フェリオスが蜂剣士ハニーフェンサー。

クララが洋紅戦士カーマインウォーリアーとなった。なったというか、私が付けた。

結構適當だけど、まあいいよね。あとで裝は支給しよう。

人數は、瑠璃魔法兵ラピスマジシャンが一番多くて百五十人くらいと、珊瑚手コーラルアーチャーが男合わせて百十人くらい。

次が洋紅戦士カーマインウォーリアが八十人くらい、青磁槍騎兵セラドンランチャーも八十人。

金糸雀守護者カナリアガーディアン、蜂剣士ハニーフェンサー、青紫治癒師パープルヒーラーが六十人ずつ。銀灰盜賊グレイシーフが四十人だ。

なんだかめんどくさいか？　まあいいか。で呼べばいいしね。

……えっ、じゃあ、何のための名前なんだろう。結構頑張って付けたのにな。