《拝啓、世界の神々。俺達は変わらず異世界で最強無敵に暮らしてます。》拝啓、神様。俺のチート能力ってなんでしたっけ?

「くはは!我が❬魔君主❭と呼ばれる由縁!見せてやろう!」

俺達よりも早く先手を打ったのは相手のほうだった。

「何が來るか分からない、神崎気をつけろ!」

「ああ、分かってる!」

「結界魔法《魔、魅せる常闇の君主ダークネス・ロード》!」

その瞬間、俺達の周囲一が荒れ果てたなにもない淋しい荒野から……

星が眩しく輝く夜空の元にある豪華な裝飾が施された宮殿へと変貌を遂げた。

「な、なんだここ……?」

神崎が困している。

「ははは!そう呆けるでない!これこそ我が❬魔君主❭たる由縁の一つ、結界魔法よ!」

(結界魔法?転移魔法とは違うのか。一どんな力がめられているんだ……?)

と、俺が冷靜に思考を続けている暇もなく魔族……もといガゼルが攻撃を仕掛けてくる。

「ほら、呆ける暇はないぞ!常人!《ダーティ・バレット》!」

(《ダーティ・バレット》?たしか神汚染の呪いが付與された強力な魔法だったような?だけど単発しか放てなかったはず。なんで俺と神崎の2人に放つ?)

Advertisement

この時。俺は完全に油斷していた。気付いていなかった。そう、ここが

相手が最も有利に戦える場所、いや人形達俺達を弄ぶための遊戯場結界だった事に。

単発のはずの《ダーティ・バレット》が何発も、何発も、數えられない數、しかも全方向から俺達に向かってくる。

(これが結界魔法の効果!?さすがに……これは捌けないな……!能力を使うしかないか?)

俺が腰につけている12枚のカードがっているポーチに手を近づけ神様との約束を破りそうになった時

「秤、俺に任せてくれ」

と、神崎が言った。そして、剣を振りかぶりそこで止める。

「いくぞ……!❬星帝剣エクスブレイク❭!我が託ことづけに応えろ!」

神崎が詠唱を始め、神崎の剣が聖なるを放ち輝き始める。

「『星の帝みかどよ。

邪よこしまなる者、

魔なる者、

罪なる者、

全ての悪を斷罪、斷絶せよ』

《星帝斷罪エクスブレイク》!!!」

……神崎の剣、❬星帝剣エクスブレイク❭はただの聖剣とは異なる特異な點がいくつかあるという。その一つが今神崎が行った『託ことづけ』らしい。『託』はエクスブレイクの使用者が求めている能力を詠唱にして唱える事で求めている力が付與された斬撃を放てるという。その神❬星帝剣エクスブレイク❭を神たらしめている能力の一端がたった今、俺の目の前に顕現したのだった。

神崎が輝きが最高點に達した《星帝剣エクスブレイク》をおもいっきり振り下ろした、その剎那。俺達に迫っていた無數の穢れた魔弾は正義に斷罪される悪の如く消滅した。

「……なんだと?」

今まで余裕を持っていた❬魔君主❭もこれは意外だったようで素直に心したような表を作っている。

「くはは!いいぞ!もっとやれ!我の予想を上回れ!こんな楽しい戦いは❬法王❭以來だ!」

(❬法王❭だと?こいつ常人族の王と戦った事があるのか?)

❬法王❭についての報はできるかぎりしい。いずれ面會せざるを得ない相手だ。戦闘スタイルでもなんでもいい。爭いをやめる渉のカードがしい……。

「神崎。なんとしてもこいつは倒すぞ。ああ、殺さないよう気をつけてくれ。相手から聞きたい事があるんだ」

「そりゃ倒さないと逃げれないしな。まあ、元々逃げる気なんてないんだけどな?」

「よし、じゃあお前はいつでもさっきの《星帝斷罪エクスブレイク》を放てるように準備しておいてくれ。それまでお前は直接あいつに攻撃は仕掛けなくていい。攻撃は俺がけ持つ」

「OK。お前が相手の魔法に囲まれたら消せばいいんだな?」

「話が早くて助かるよ。じゃあ……いくぞ!」

本気で床を蹴る。この1ヶ月間で俺の能力はもはや人間の域を出ていた。そのため、一瞬で相手との距離が消滅した。相手の表が笑みから驚愕へと変わる。

……この時。俺は大きな誤算をしていた。しかもいくつも。

まず一つ目は自分の能力が思っていた以上に上がっていた事。さっきの下級魔族との戦闘では手を抜いていたので俺は自分の本気の能力を把握できていなかった。

二つ目は先程の下級魔族との戦闘で俺の剣技がさらに上達していた事。それもそうだ。魔族の軍勢を俺は神崎とほとんど倒してしまったのだ。迫り來る魔法を斷ち切りながら相手を観察し斬撃を喰らわせる。それを何百もの魔族に囲まれた中やってのけたのだ。そりゃ嫌でもきが変わる。

三つ目は、❬魔君主❭が俺達をかなり侮って慢心していて隙だらけだった事。

そして、最後。俺が使う神❬聖銀の雙剣❭があらゆる種族に対して強力な力を発揮できた事。

……この誤算があったため俺は……

❬魔君主❭のを綺麗に真っ二つに斷ち切ってしまった。相手の防できない場所に相手の防できないタイミングで。

「「あ。」」

俺と神崎の聲が重なる。

真っ二つになった❬魔君主❭を見ると、もう息絶えていた。

(……やっちまった!マジかよ……)

……拝啓、神様。俺のチート能力って雙剣を扱う技でしたっけ?違いますよね?……どうやら貴方達は俺を強化しすぎたみたいですよ?

    人が読んでいる<拝啓、世界の神々。俺達は変わらず異世界で最強無敵に暮らしてます。>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください