《拝啓、世界の神々。俺達は変わらず異世界で最強無敵に暮らしてます。》拝啓、❬大神父❭。いや、魔法使おうとしただけなのに。

戦闘の基礎となるであろう《波濤ノ型》を覚えた翌日、俺はこの世界の魔法について學んでいた。

……いつもの庭にて。

「ハカリ君、君は実際に魔法を使った事はあるのかな?」

「はい。……とはいっても《アイテムボックス》くらいですけど」

「へぇ。じゃあ戦闘に魔法に使った事は?」

「あ、それは無いです」

戦闘において魔眼や、❬神々の加護❭、❬聖銀の雙剣❭の能力発など魔力・・そのものを使うことは多々あったが、魔法を攻撃に使った事はない。

「じゃあ、初心者向けの魔法《火球》を使ってみようか……ルナ。使ってみてくれるかい?」

「はい!」

ルナは元気よく返事をすると杖を《アイテムボックス》から取り出した。

「行きますよー!《火球》!」

すると、ルナの正面の空中に小さな火の球が現れた。

「おお!」

……やっぱりこういう、異世界!ファンタジー!ってじのが目の前にあると興するわけですよ。

「❬魔君主❭の時は必死で魔法を見れなかったけど……改まって見るとすごいな!」

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多分、今俺の目はキラキラと輝いているのだろう。

「ソレ一番簡単なヤツなんだけど……まあ良いか。じゃあハカリ君、この杖使ってやってみてよ」

大神父が新しい玩で喜ぶ子供を見るような微笑みを浮かべながら杖を魔法で取り出し、こちらに軽く放り投げる。

「え?でも俺この魔法の発方法分からないですよ?」

「大丈夫、大丈夫!魔眼みたいに魔力を一ヶ所に集めて火の球をイメージして『火球』って唱えれば良いだけだから!」

「へぇ……!」

はやる心を抑えきれずに早速、の魔力を杖に集める。そして自分の正面辺りに火の球が生み出されるのをイメージする。そして……世界に変化をもたらす(小さな火を生み出すだけ)、その呪文を唱える!

「《火球》!!!」

「「「!」」」

……その瞬間。視界が業火で覆われた。何かがぜたような音が鼓を叩く。ルナと同じ手順でやった筈なのに威力が桁違いだった。

せいぜい、拳くらいの大きさの火しか生み出せない筈の初級魔法はこの庭だけでなく俺が泊まっている❬大神父❭さん達の家までを丸ごと焼き付くさんとする捻れ荒れ狂う火炎を発生させた。

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突然の出來事に俺が目を白黒させていると

「アンタねぇ!なに考えてるの!?こんな威力の魔法を、人ん家の庭で使うって!」

レナがすごい剣幕で聲を荒げた。

「おじいちゃんの防魔法が無かったらこの家どころか私達まで丸焦げだったわよ!?」

確かに周りを見てみると俺達はもちろん家の壁、それどころか庭に生えている草にすら炎に焼かれた痕跡が一切無かった。

しかも、俺の持っていた杖は何かに耐えきれなくなったかのようにボロボロと崩れていった。

「いやー、びっくりしたよ。ハカリ君、一どれくらい魔力を込めたら《火球》がこんな威力になるんだい?」

「え?俺そこまで魔力込めてました?」

俺自信は魔眼を使う時とか、雙剣の鋭さを上げる時くらいの覚でやったのだが……。

俺が疑問にじているとルナが近付いてきた。

「ハカリ君。ちょっと手を出してみてくれませんか?」

「ん?これでいいのか?」

ルナの言う通りに手をルナの方に出した。

「えい」

「ル、ルナ?」

ルナの行に俺はかなり困する。

……ルナが急に俺の手を握ってきたのだ。

いや、ほら俺ってボッチだったじゃん?異世界転移する前なんて話せる子と言ったら心優しき橘くらいしか居なかったしさ。しかも相手がかなりのだし?だからこれくらいでも揺しちゃうと言うか、なんというか。

……要するに俺、秤彼方はかりかなたは異への耐が全く無いのである。世界を救うなんて格好いいこと口にしてる割には結構ヘタレなんだよね。だからこれくらいで激しく揺してしまう。

と、俺が必死に心の中で自分に対しての言い訳をしているとルナが魔法を発させた。

「《接続コネクト》」

すると、俺とルナのが淡い水で包まれた。

「えっ!?噓……!」

俺のに包まれたその數秒後。そう言ってルナがパッと手を離した。

自分の手と俺の顔とを互に見ている。あたかも信じられないを見たような表で。

ルナが驚愕に満ちた表で口を開いた。

「……ハカリ君って本當に人間ですか?」

「待って!どういう事!?」

開口一番に人間か確認するって何!?また、ルナ特有の小悪魔!?

「だって、だって!ハカリ君の魔力量おかしいんだもん!魔力の質もどこか絶対おかしいよ!」

「は、はぁ?」

あまりに驚いているのか口調から敬語が抜けている。これが素なのかな?

……じゃなくて!

「俺、そんなヤバイの?」

ルナがコクコクと首を上下に振っている。

「魔力量はまず人間のじゃないよ!聖霊とか魔族の王様達と同じくらいだよ!?それに魔力そのものも屬を帯びてるし!」

「へ……?」

いやまあ、魔力量がおかしいのは分かったんだけど魔力の屬ってナニ?

「……ルナ。ハカリ君が屬持ちというのは本當かい?」

「うん。《接続コネクト》で調べたら流れてきたハカリ君の魔力がビリビリって。多分雷系だと思う」

「あの……魔力の屬って?」

おずおずと手を小さく挙げて聞く。

俺の問いに答えてくれたのはレナだった。

「この世界ではねごく稀に屬を帯びた魔力を持っている存在が居るのよ。屬持ちは魔法を使うにあたってんなメリットがあるの。例えば『炎』屬だったら炎系の魔法が威力も度も普通とは桁違いに跳ね上がるわ。というか、下手に魔法を使うより魔力をそのまま放出したほうがよっぽど強いわね」

「へー」

「何よ。私が親切に説明してあげたのに隨分薄い反応じゃない」

「いやだってあまり実が無いんだよね」

急にお前の魔力電気帯びてるよって言われても。

「じゃあハカリ君。試しに右腕の魔力の循環を加速してみて」

「あ、はい」

言われたままに右腕の魔力をグルグル加速させながら循環させる。

……すると。変化は顕著に現れた。

なんと右腕がバチバチと電気を帯び始めたのだ。

「おおー!」

「はい、それで右腕で回ってる魔力をあの人形に向かって放出してみて」

❬大神父❭さんが庭の奧に置いてある訓練用人形を指差した。

「こうですか?」

右腕を人形の方へ真っ直ぐ突きだし魔力を放出する。

ドォンッ!!!

魔力を放出した瞬間、俺の腕が帯びていた電気は雷雲の中を走る雷霆の如くとてつもない威力を包し轟音を轟かせ、周囲の空気をビリビリと震わせながら神速で人形の元へと一直線に駆けていった。

人形は見る影もなく吹き飛び付近の空気にまで分散した雷電が走っていた。

俺の放った雷電の熱により雷電が駆けた場所にあった草は黒く焦げ、ぜた人形の殘った部分はを吸い込むかと錯覚するほどの漆黒に染まり、本當に自然の脅威……かつて神々の怒りと恐れられ人々の畏怖を思うがままに集めていた雷、いや、神鳴かみなりが落ちたかのようだった。……俺の右腕に帯びてる時はそんな熱くなかったんだけどなぁ。

「……しかも、普通の『雷』屬じゃないみたいだね!普通はこんな威力出ないから!」

「「うわ……」」

❬大神父❭さんは普通に愉快そうに笑いながらに分析しているが、姉妹二人には完全に引かれていた。

……憧れの異世界転移モノのテンプレを味わえて嬉しいなぁ!(涙目)

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