《拝啓、世界の神々。俺達は変わらず異世界で最強無敵に暮らしてます。》拝啓、姉妹殿。才能の塊?寶石の原石ですか?

暗殺者が闇に溶け、驚愕していると家からレナが駆けてきた。

「ねえ!何今の音!?」

俺が放った雷のことを言っているのだろう。

「いや、今な暗殺者っぽい奴に襲われてたんだよ……」

ここは、下手な噓をつくよりも本當の事を言った方が良いだろう。

俺の言葉を聞いたレナは警戒して周りを見渡した。

「でもそんな奴何処にも見當たらないじゃない」

「えっと……どう説明すればいいのか……。とりあえず怪我しちゃったし一度帰ってから話すよ」

これは一度落ち著いてからの方が説明しやすいだろう。

「え!本當に肩、ひどい怪我じゃない!ほら早く家で治療するわよ!」

レナは俺の左の手首を摑んで、ぐんぐん家の方へ進んでいく。右手首を摑まなかったのは俺の右肩の怪我を考慮してくれたからだろうか?いつも、あんなに嫌われてるから容赦なく右手首を摑んで、引っ張っていきそうなものだが……。は良いやつなのかもしれない。

「ちょっと待ってくれ!そこに暗殺者の仮面と銃が落ちてるんだ。回収してからでもいいだろう?」

「もう!怪我してるんだからムリしてくなバカ!」

「バ、バカ?」

俺が困しているにレナは元々裝備していた杖で魔法を発。落ちていた仮面と拳銃は空中に浮かびレナの手元に収まった。

「これでいいでしょ!」

「あ、ああ」

レナの手を引く力はさっきより強くなっていた。

し経って……怪我を魔法でレナに治してもらいルナと大神父さんをえてさっきあった出來事について話すことになった。

「……國の暗殺者か。そこら辺の報は完全に匿されてるからなぁ」

「そうなんですか」

「でもまぁ、暗殺者が魔弾を使ってたってことは向こうにも優秀な魔法付與師エンチャンターがいることになるね」

「へぇ……ん?向こうにも・・?」

「ああ、言ってなかったっけ?レナとルナ、二人とも優秀な魔法付與師エンチャンターだよ」

「え!?」

「何よ。そんなに意外?」

「一応、それなりにはできますけど……」

レナは片目を瞑りながらさも當たり前かのようにこちらを見ている。

一方のルナはあまり自信がないようだが。

「ちなみにレナは調合師ブレンダーと調香師パフューマーの、ルナは魔製作師マジッククラフターと印刻師ライターの資格を持ってる」

「???」

あまりピンとこない。こっちの世界ならではの職業だろうか。

「えーとソレってなんですか?」

「えーとレナの調合師ブレンダーは製作師クラフターの上位職ですね。ポーションなどの良質な薬を作ることに特化しています。調香師パフューマーも製作者クラフターの上位職で、薬が一時的に劇的な効果を與えるのに対し、薬の効果には劣るものの常に効果を與え続けるお香を作れます」

ルナが説明してくれる。

「ルナの魔製作師マジッククラフターは製作職クラフターの上位職ね。強力なアーティファクトを作れるわ。印刻師ライターは魔法付與師エンチャンターの上位職。道に刻印を刻んで強力な能力を付與できるの」

「へー!」

魔法があるこの世界ならではの職業だ。

「……話が逸れたね。とりあえずこれからは奇襲には気をつける事。あと勝手な行は控える事」

「はい……」

今回は俺の勝手な行が引き起こした出來事だ。自業自得。もう勝手な行をしないようにしよう。

……ひとまずその晩はそこまでで話は終わった。

しかし一つ気にかかる事がある。結局あの時見えたクラスメイトは俺の見間違いだったのだろうか?

もし仮に見間違いでなかったとしたらなぜ彼らはこの村に居たのだろう?相原と木のように二人一組で他種族との戦闘に向かっていた可能は高いが、だとしたらこの村にいるのは不自然すぎる。

「……やっぱり見間違いか」

そう結論を出し、その日は眠りについた。

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