《拝啓、世界の神々。俺達は変わらず異世界で最強無敵に暮らしてます。》拝啓、クラスメート。空いた距離は……。
まず一番最初に俺に攻撃を仕掛けてきた生徒は大きく振りかぶった剣を思い切り橫へ振るった。
相手が持っているのは両手剣。本來なら雙剣使いの俺がガードするのは困難だが……俺はこの一週間に覚えた防法なら容易にけることができる。そう、《け流し》だ。
十分に威力が乗った相手の剣が左からせまってくる。そこに俺は左手の剣を當てた。
普通と違うのはその直後。本來ならばここで剣同士が激しくぶつかり合い火花が散り、甲高い金屬音を響かせる所だろう。
しかし……俺は相手の剣を自分の剣の上でらせた・・・・。
相手の重心は完全に前へと剣を振るうために出てしまっている。こうなったら後は簡単だ。
左手に持つ剣に相手の剣をらせたまま自分のを左足を軸に回転させる。相手からみて右側へと移。相手に背を向けている勢となる。
その時、左手はばしたまま。だがし下に向けて相手の重心が前のめりになるようにする。
相手の剣が地面に當たる直前に俺は剣を引いた。
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勢いのつきすぎた相手の攻撃はもはや自力で止められるモノではない。それはもう見事に外れ、剣は誰もいない右下の地面に衝突した。
さらに俺はの回転を止めずに、いや逆に勢いをつけて相手の背後に回り込む。
完全に勢が崩れた相手にこの攻撃を防するは無い。
俺は回転によりつけた勢いを両手の剣に乗せる。振るう腕には鞭のようにしなり・・・をつける。
そこからはもう勢いに乗せ二振りの剣を振るうだけだ。
直後、相手の背に銀の閃が二閃、走った。
相手の攻撃をけてから、反撃までのこの間、ほんの剎那。
「……《廻式カイシキ・廻リンネ》」
頭の中でまたあのの聲が響いた。そして不思議なことに俺もそれを口にしていた。
どうやら今の一連のきは剣の型らしい。先日の《天式・始電》といい不思議な現象だ。……不思議だが、今深く考える事柄ではない。
俺の攻撃をまともにけた男子生徒のから鮮が吹き出る。
「ガァッ……!?」
自分が反撃を食らったことも理解してない様子の男子生徒をよそに俺は次の行を始める。
「まずは後衛だな」
の魔力の循環を速め、能力に魔力によるブーストをかける。
中に紫電が走る。雷屬の魔力を持つ者の証だ。
魔力で強化されたはさっきまでのそれとはまるで異なる。
例えば……前衛職を無視して一歩で後衛職の場所まで距離を詰めれるくらいには能力が向上する。
「「!?」」
もはや、前衛職の目にも止まらない速さで移したため、既に俺の遙か後ろにいる前衛も、目の前の後衛も「あり得ない!」という心を顔に宿していた。
近接戦闘を得意としない魔法使いや手を相手に俺が近接戦闘において劣るはずがない。まあ、近接戦闘のプロとも言える剣士があのザマなのだが。
必死に魔法で俺を倒そうとするが、詠唱よりも俺の斬撃の方が速い。魔法使いは一分もかからずに全員倒してしまった。
俺が魔法使いを相手にしている隙に手組は俺と距離を取り、ちゃんと前衛職と合流したようだ。
「撃てーーー!!」
弓から矢が打ち出され、銃弾が銃口から吐き出される。
とてつもない數だ。その上、矢、銃弾ともにキッチリ付與魔法がつけられている。
これで確実に俺を仕留められると思ったのだろう。生徒達の目の奧には安堵が寫りこみ、中には口元に笑みを浮かべる者すらいた。
だが……甘い。もはや、この世界での銃など気休め程度の玩おもちゃに等しいと❬大神父❭さんは言っていた。
これから先の戦いでは常人族が作れる程度・・の兵は通用しない。
これら全てを回避すること自はそれほど難しくはないが、まずはそのことをクラスメートに証明しなくては。
目に魔力を注ぎ込み、魔眼を発させる。その瞬間に見える世界が変貌を遂げる。
目を開ければ大気中の魔力の流れが見えるようになり、目を閉じれば因果を辿った先に未來が見える。
今回使いたいのは❬因果逆転の魔眼❭の真髄とも言える力。《未來予知》を可能としている魔眼の本來の力、《因果逆転》。
《予知》は所詮この《因果逆転》の一部でしかない。
今まで……この力を使うことは葉わなかった。神様にこの魔眼の本來の能力を封印されていたし、それ以前に使った瞬間に脳が焼ききれるからだ。
この世界に來た際に『魔眼の完全解放権』を貰ったものの、脳が焼ききれることには変わりが無かった。
ただ……俺はこの眼の力に耐える手段を手にいれたのだ。
今よりももっと魔力の循環を加速させる、が纏う雷がより多く、より激しくなって行く。
が俺のモノでなくなる覚。黒髪が俺の剣と同じ銀へ一部変化する。
この姿なら……できるハズだ。
既に銃弾は俺のに當たる寸前。次の瞬間には俺のを銃弾は貫き、魔法付きの矢はぜ、無慘にただの塊にしてしまうことだろう。
俺の命が終わりを告げる直前。
「❬因果逆転の魔眼❭、完全解放!!!」
俺の命を奪う筈だった無數の銃弾と矢はそれらを放はなった張本人達を襲っていた。
轟音が鳴り響く。その直後には生徒達の悲鳴が飛びった。
「アアァァァァアッッ!!」
當まさに地獄絵図。全が焼けただれている生徒もいれば、の一部を欠損している生徒もいる。致命傷を負っている者すらも……。
もはや、クラスメート達と俺の実力差は明らかだった。
きっと彼らから見たら俺は化けか何かに見えただろう。
……いや、もはやここは生き地獄と化したのだから、彼らは俺に、悪魔の姿を重ねただろうか。
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