《神眼使いの異世界生活》第14話 Sランク
ソウマはシフォルを3階の執務室まで運んだ。
「悪いね。鬼人化を使うとしばらくろくにけないんだ」
「そうなのか。反が強いらしいな」
「まあね」
「エルフに鬼なんて合わないけどな」
「まあね。それよりそろそろのはずなんだけど…」
「ギルドマスターソウマさんのカードを持ってきました。」
「っていいよ」
「失禮します」
「ソウマさん。これがSランクのギルドカードです。」
「おおー」
ソウマはアリサからギルドカードをけ取った。
ギルドカードには右上にランクマークがあってそれが黒になっていた。
「容も変わってますね」
「裏の討伐確認欄を確認して稱號を加えておきました。」
カードの容はこうなっていた。
冒険者ギルドカード
【名前】ナルカミソウマ
【ランク】S
【異名】異端者ルールブレイカー
【所屬】ロディア王國王都ロディア支部
【稱號】竜殺しドラゴンスレイヤー、殲滅者、盜賊殺し
【従魔】ハク(竜種)
【預金】0
「何人かの盜賊を倒したみたいですけど、その時、なんかカード出てきませんでした?」
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「あ、出てきました。これですよね」
ソウマは無限収納から盜賊を倒した時にでてきたカードを出した。
「それです!見せてもらってもいいですか?」
「どうぞ。その時の盜賊は全滅させたんで」
「ありがとうございます…………って、これあの赤髭じゃないですか!」
「赤髭?」
「赤髭っていうのは最近この辺りで縄張りを張っててちょうど討伐依頼が出てたと思うよ?」
「はい。確か金貨1枚の報酬だったと思います。」
「金貨1枚ですか」
「討伐依頼は今回は依頼完了で、処理しておきますね。」
「ありがとうございます」
すると、アリサさんはまた、下に降りてしまった。
「ソウマ君はSランクになると何ができるか知っているかい?」
「たしか、貴族になれる。でしたっけ?」
「そうだね。あと、それまでのランクでできることもできるようになる。」
「それは飛び級したAランクまでのこともですよね?」
「そうだよ。まず、Fランク。これは登録した時にあったと思うけど、パーティを作れる。
次にDランク。パーティで、クランに登録することが出來る。この時はソロでは登録出來ない。
次にCランク。ソロでクランに登録出來る。
次にBランク。ここから指名依頼が來ることがある。
次にAランク。Aからはクランを作ることが出來る。ただしクランは登録していると作れない。
次にSランク。ここから異名を付けられる。ギルドカードに著いてるだろ?異名はSになったギルドのギルマスが著けるんだ。君のは僕がつけたよ。」
「なるほど。いつの間にアリサさんに伝えたんだ。?」
「それは昨日伝えた」
「は?模擬戦したの今日じゃん」
「うん。もし僕が負けたらその名にしてくれって言っといたんだ。もし僕が勝ってもその場でつけるだけだし」
「なるほどね。それで、他には?」
「そうだね。Sランクはさっきの異名と貴族の件。それとギルマスの許可を取ればギルドの特別資料室を使えるよ」
「特別資料室?普通の資料室とは違うのか?」
「うん。普通の資料室はギルドに所屬してれば使えるけど、特別資料室は基本SSランクからなんだ。ただしSランクはそのギルドのギルマスが信用に足ると思った場合だけ許可をすることで見ることができるんだ」
「容は?」
「そりゃ普通のとは違うさね。まず、資料が本だけじゃない。自があるんだ。そして、その中には國寶級のものがあるギルドもあるんだよ」
「そりゃすごいな。」
「まあね。じゃあ次行くよ。
次にSSランク。これはさっき言った特別資料室を申告すれば使っていい権利がある。そして、僕のように引退すれば、ギルマスになれる時もある。つまり、ギルドの上層部にも名前が言ってるってことだ。あと、一時的にギルマスになる時がある。ギルマスが居ない時とかの代理だね。」
「めんどいからなりたくないな」
「あははは。それは仕方が無いよ。
次にSSSランクだ。これは通常時でもギルマス同等の影響力を持っている。あと、ギルド上層部の會議にも出ることもできるし、意見を言うことも出來る。あと、昔は國を建てた人もいるみたいだよ。すぐ滅んだみたいだけど」
「それは災難な」
「あと、デメリットもある。國からの依頼で、ギルドが必要と判斷した場合、即刻、その國の城に集まらなくてはならない。もちろん、発言もできる権利も持ってるよ」
「それはめんどくさいな」
「めんどくさいことばっかだね。そして、EXランクだけど、簡単に言えば、何やっても大丈夫。まあ、さすがに、非人道的なことをしたり、急に人を殺したりしたらカード剝奪で、全Sランク以上の冒険者で処分となってるんだ。まあ、今までに出たことがないからそんなことはないんだけどね」
「何やっても大丈夫か。また、変なことをできるようにしたな」
「ほんとだよね。今までに出てきてないんだから無くしちゃえば良かったのに。」
「それは賛だな」
「じゃ、次のランクに上がるにはどうすればいいんだ?」
「それはSSだったら、ギルド支部のギルマスが決めていいんだ。本當ならソウマ君もSSにしたいんだけど、決まりで一気に行けるのがSまでなんだ。それに、まだ、登録してから日が淺いから慣れるまではSだよ」
「なるほど、SSSには?」
「SSSからはランクアップをギルド本部じゃないと験出來ないんだ。まず、支部のギルマスが本部にSSSランクの試験申込を出す。そして、その対象者が試験をけるに相応しいかどうかを判斷され、判斷された場合は本部に呼び出し。その時は申請したギルマスも一緒に行く。本部でランクアップクエストというものをけさせられるんだ。それをクリアして晴れてSSSランクになれる。」
「へぇ。EXは?」
「EXはそもそも最強なのではないかと言われている。だから、本部に申請を出すまでは一緒。けど、そのあと1000年クエストというものをけるんだ。」
「1000年クエスト?」
「1000年間達されていないクエストのことを1000年クエストと言うんだ。一応、100年だったり、500年なんかもあるよ。今はSSSランクの冒険者がけていたりするんだけどね」
「へぇ、そんなのがあるのか」
「うん。その1000年クエストをけて合格だ。」
「その1000年クエストってのはどんなのがあるんだ?」
「例えば、十二天魔獣の調査とかかな」
「十二天魔獣?」
「知らないかい?この世界にいる、最強の魔獣12のことを指す名前だよ。今でもたまに見かけるみたいだけど、そいつが一いれば國が滅びるって言われてるんだ」
「へぇ、そんなのがあるのか」
「そいつらは世界の子供とも、世界の守護者、破滅をもたらす者、神の使いだとか言われてるみたいだよ。」
「大層な名前が付けられたな」
「もっとあるみたいだけど、覚えてないな」
「覚えんでええ。それで、いまどこにいるんだ?その十二天魔獣ってのは」
「さあ。最後に見られたのは10年前くらいかな。実際にその時2の十二天魔獣が爭いあってその戦いに巻き込まれて國が1つ滅んだし。今は新しい新興國が出來てるけど」
「なんじゃそりゃ。探してみるかな」
「やめてよ?世界滅ぼされたらたまったもんじゃないし、なんこの國が滅びると思ってんの?その前に絶対勝てないし」
「けど、10年前なんかに出るんならなんで今までEXランクがでてないんだ?意外と簡単に見つかるんじゃなのか?」
「その容は毎回違うんだけど、必ずそれをけてクリアできた人はいないし諦めて言った人もいる。さらに言えば帰らぬ人になった人もいたみたいだよ」
「なるほど。強すぎるのか」
「そういう事だね」
「はぁ。」
「ギルドマスター、ソウマさん。報酬を持ってきました。」
「はーい」
「失禮します。ソウマさん、これが報酬の金貨1枚です。」
「これが金貨ね。ありがとな」
「いえいえ。あと、昨日の魔の素材の鑑定が終わりました。ここでお金渡しますか?それとも全部終わってからにしますか?」
「全部終わってからで、」
「わかりました」
「そうだ。ギルドの預金システム使えば?」
「預金システム?」
「預金システムとは冒険者が大量のお金を持っている時に、冒険者が預けたり、逆に足りなくなったら引き出したりするシステムです。金貨1枚からです」
「銀行か。じゃあ、換金のお金全部そこにれといて」
「わかりました。」
「ソウマ君。今日はありがとね。さすがに僕も疲れたから休むよ」
「ああ。ちゃんと休めよ。明日また來るよ。それじゃ帰りますね」
「じゃあねぇ」
ソウマとアリサは執務室からでて、1階の付に來た。
「ソウマさん。今日はお疲れ様でした。」
「そっちこそな。じゃ、帰るわ」
「はい」
ソウマとハクはギルドをでて、宿に戻った。
十二天魔獣のことやギルドランクのアップなどについてかなり変えました
9月29日第1回更八大魔獣を十二天魔獣に変更。
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