《神眼使いの異世界生活》第24話 婚約パーティ

今日はついに婚約パーティーの日だ。

昨日フィリップが來て俺の服の調整をしてくれた。

そして、今國王と共に會場の口前に立っている。

今日のパーティーにはこの國の貴族もたくさん參加していて、更には他國の王子まで來ているそうだ。

「ソウマよ。これから私がってから合図をする。そしたらってきてくれ。そしたらお前から一言言ってからアルテミスをれる。」

「わかった。」

張しておるのか?」

「まあ、しね。婚約なんて初めてだし」

「そうかもな。まあ、頑張ってもらうしかないの。」

「もちろん。」

「じゃあ、行ってくるからの」

すると、國王アレクは開いた扉のをくぐってっていった。

アレクは何やら喋りその後ソウマを呼んだ。

ソウマは1度深呼吸をして扉を通る。

視線がソウマに集まった。

ソウマは唾を1度飲み込んでアレクの隣に立った。

「それでは紹介しよう。今回我が娘アルテミスと婚約を結ぶことになったソウマだ。」

「初めまして皆さん。ソウマと言います。アルテミス王と婚約させていただくことになりました。もしかしたら、お世話になることもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。」

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「それではソウマの婚約者にって貰うとするかの。アルテミスってきなさい」

すると、扉が開き、そこから綺麗なドレスを纏ったアルテミスがってきた。

アルテミスはソウマと目が合うとにこりと微笑んだ。

ソウマはそれを見て見とれてしまっていた。

「ソウマよ。手を取ってやれ」

アレクの聲によって現実に戻され、自分が立っている場所にアルテミスを上がらせる。

「それでは役者は揃った。パーティーを始めよう。全員グラスを持て。それでは乾杯」

「「「「「乾杯!!」」」」」

そして、すぐにパーティーが始まった

貴族や商人たちが挨拶に來る。

挨拶を捌いているとシフォルが來た。

「やあ、ソウマ君。」

「あ、シフォル。來てたのか」

「ひどいなぁ。ちゃんと來るって言ったのに」

「冗談だよ。ありがとな」

「ありがとうございます。シフォルさん」

「いえ、アルテミス王。ソウマ君は何かとしでかすかも知れませんがよろしくお願いします」

「何言ってんだ。俺がいつ何をしたんだ?」

「例えば魔の侵攻スタンピートを1人で止めて殲滅したり?」

「え?なんですか?それ」

「アルテミス。あとで話すから。

シフォル。次があるんだから、後でな。」

「わかったよ。後でね」

そう言ってシフォルは去っていった。

次に來たのはフィリップだった。

「アルテミス王。ソウマ殿。婚約おめでとうございます」

「あ、フィリップさん。來てくれてありがとうございます」

「ありがとな。」

「いえいえ、服の調子はどうですか?」

「著心地がいいよ、センスもいいし。ありがとう」

「それは良かったです。また後でお話しましょう。それでは失禮」

と簡単に去っていってしまった。

「シフォルさんより短かったですね」

「まあ、確かにな。」

それからしばらくして変なデブが來た。

橫を見るとアルテミスがちょっと嫌な顔をしている。

(何かあったのか?)

「ぼ、僕はテレホォン・フォン・コール公爵なんだぞ!」

と急に俺に向かって言ってきた。

「は、はあ」

「ぼ、僕はお前に、けっ!決闘を!挑むんだぞ!」

と言って付けていた手袋を投げられた。

ソウマはそれをひょいと避ける。

「な!なんで避けたんだぞ!」

「え?いや、急に攻撃されたら避けるのは當たり前でしょ?」

と言うとアルテミスが急にくすくすと笑いだしたが、それを堪えている。

「に!逃げるのは卑怯なんだぞ!」

「いや、決闘って。なんでそんなことをしなきゃ行けないんですか?」

「お前が、ぼ!僕の婚約者に手を出したからなんだぞ!」

「…………」

すると、會場中の人の目が集まる。

(あれ?これって不味くない?)

『そうですね。一國の王に勝手な婚約の押し付け。それも、自分の國の國王の娘で、その國王が見ている前で言ったのですから、全財産の取り上げや爵位の取り上げですね。正直公爵家なので持っている財産が惜しいです』

(どれくらい持ってるのこの家は)

『調べたところ、王都に屋敷を5つ以上は買えることが出來ます。』

(それはもったいない。それも貰ってもいいかもしれない。けど……それよりも……)

ソウマの心の中にはふつふつと怒りのが湧き出ていた。

「おい、コール公爵。今なんと……」

國王が話そうとした瞬間にソウマはそれを止めた。

「ソウマよ。なぜ止める」

「ここは俺に任せてくれ。」

ソウマとアレクは互いの目を見る。

そして、アレクが折れた。

「わかった。お主に任せよう」

すると、アレスはし下がったところで様子を見ることにした。

「たしか、テンプル公爵でしたっけ?」

「テレホォンだ!」

「ああ、テレホォン公爵。あなたはなかなか面白いことを言う。いいでしょう。その決闘けて差し上げます。」

「ちょっ!ソウマ!」

「その代わり!かけるものはこちらで決めさせてもらう。」

「い!いいだろう!決闘を!う!けるならばな!」

「ならば俺から出す賭るはそうだな。俺が負けたら俺の全てをやろう。財産も権利ももちろんアルテミスとの結婚もだ。そして、俺はお前に仕え一生そのそばにいようじゃないか」

「ソウマ!お主!」

「そして!お前が出すものはお前の家のの全財産だ。家も裝飾品も武も金も全てだ!お前の家が買ったも全て俺が勝ったら渡してもらう。」

「な、なんだと?」

「どうする。それで納得できないならば決闘の話は無しだ」

「い!いいだろう!その容で決闘をしようじゃないか!」

「なら決まりだ。」

「なら、僕がその仲介人をしようかな」

「シフォル……」

「やあ、ソウマ君。さっきぶり。なんか面白いことをやってるじゃないか。」

「ふん。勝手にしろ」

「それでは、決闘の日は一週間後!代理人をたてるのもいいし、本人が出ても良い。魔法、武のしようも可。なお、本人が死んだ場合の後継人を事前に知らせておくこと!以上!」

そのシフォルの言葉でその場は解散になった。

すると、アレクとアルテミスがよってきた。

「ソウマ……」

「ごめんな。賭け事の賞品なんかにしてしまって。けど、あいつはそれじゃなきゃ納得しないはずだ。」

「ソウマよ。それなら決闘をけなければ良い話ではないか。なぜけた?」

「俺のアルテミスを勝手に自分のだとか言ってきた奴を許せなかったんだ。アルテミスも嫌そうな顔をしてたから」

「ソウマ……」

アルテミスは俺の言葉を聞いて顔を赤くする。

「はあ。負けたらどうするつもりだ?」

「アレク。ソウマが負けると思ってるのかい?」

「シフォル。お主も何をやってるんじゃ」

「あははは。まあ、許してよ。ソウマ君に勝つならSSSランクの冒険者でも連れてこなかったら勝てないよ」

「なに?ソウマはそんなに強いのか?」

「強いね。」

「なら、大丈夫か」

「簡単に納得してくれますな。もし、本當にSSSランクの冒険者が來たらどうするつもりだ?」

「いや、それは無いよ。今は全てのSSSランカーはこの國にはいないからね。全員依頼とか、旅に出てるから」

「そうなのか。けど、なんで分かるんだ?」

「それはSSSランクの冒険者は街を移した際、その街のギルドに連絡することが多いんだ。だから、このロディア王國のギルドマスターをしている僕の耳には筒抜けってわけ。それで、今ってきている報にはないからそれはないってわけさ」

「なるほどな。」

「じゃあ、ソウマに任せていいんだな?」

「ああ、任せてくれ。」

「お願いね。ソウマ」

「ああ」

その後、婚約パーティーは無事に終わって決闘のことだけが殘った。

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