《神眼使いの異世界生活》第29話 決闘
「それでは……始め!」
すると、シフォルも壁際によった。
「あ、そう言えば相手って殺しても大丈夫なのか?」
「それなら大丈夫だよ」
「なら良かった。」
竜は俺を敵として認定したようでこちらを睨んでいる。
「ぐるるるるる」
「おお、怖い怖い」
「グラァァァァァ!!!!」
竜はソウマに向かって突進してくる。
ソウマはそれを……避け無かった。
ドーーーーン!!!
しかし、壁まで飛ばされたのはソウマではなかった。
「え?」
テレホォンは何が起こったのか全くわかっていない。
ソウマは舞臺の真ん中で右手を出して立っていた。
「おいおい。俺何にもしてないぞ。ただ手を出しただけなのに」
『それはマスターと飛竜のステータス差がありすぎるからです。』
「やっぱりそうか……」
ソウマは心の中で強くなりすぎたかなぁと思う。
竜はやっと起き上がった。
テレホォン達はさっき元気すぎると言っていた。それに先程まで抑えていた時の暴れよう。恐らくきちんと制しきれていないのだろう。所詮知のない竜だ。従うなどほとんどない。それ以上に知のある竜の方が従わせにくい。竜の上位としてのプライドを持っているからだ。
Advertisement
そして、ほぼ野生の竜と同じということは近くにいるものを襲う。
そして、飛竜に1番近くにいる者は……
「こっ、こっちに來るなぁァァ!」
テレホォン達である。
そして、飛竜に爪の攻撃で殺されそうになった時飛竜の爪はなにかに阻まれた。
「こんな所で死なれたら興ざめだ。」
結界を張ったのは俺だ。
「さてと……」
飛竜は既にソウマにロックオンしておりソウマの方を向いている。
「さてと、お前には悪いが俺の糧になってもらう」
『レベルはもう上がりませんが』
「うっせ。リエル発しろ」
『はい。既に発しています。あと5秒で回収終わります。3、2、1。完了しました。もういいです』
「よし、じゃあ、どうやって倒すかな」
ソウマは右手を飛竜に向ける。
「特別にカウントダウンしてやろう。お前が死ぬまで……5」
「グルゥゥ」
「4……3……」
「グルァァァァ!」
飛竜はソウマに向かって再び突進してくる。
「2……1。チェックメイトだ。紫電一閃」
ソウマが魔法名を唱えた瞬間空に黒い雲が渦上に集まりその中心から一筋のが落ちた。
それは紫のを放ち一直線に飛竜に直撃した。
眩いが會場を覆い盡くす。
《紫電一閃》
雷魔の中級魔。雲を上空に集め、紫の雷を魔力で強制的に高速で落とすことで威力を高め相手にぶつける魔。
眩いが収まったあとそこには丸焦げになり倒れている飛竜の死骸だけだった。
鎧も関係なく殺している。
「勝者 Sランク冒険者!異端者ルールブレイカーのソウマ!!」
シフォルがそう宣言すると止まっていた観客達は騒ぎ出す。
「「「「「「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」
決闘が終わった
「まあ、隨分と威力を弱めたから形は殘ったか」
『本來込める魔力の3分の1程しか込めてませんからね。飛竜は竜の下級とはいえ竜種にかわりありません。飛竜でもAランクの魔ですからそれくらいは耐えてもらわないと困りますから』
「だよなぁ」
リエルと話していると後ろの口からアルテミスが走ってきた。
「ソウマ!!」
「おっと」
アルテミスが抱きついてきたのをソウマはしっかりとけ止める。
「心配したんだからね?」
「おう。心配させて悪かったな」
そして、いいところにる邪魔者。
「うっ、噓だァァァァ!あ、あいつは竜種なんだぞ!そっ、そんなやつに!かっ、葉うはずないんだぞ!」
テレホォンとその取り巻きだった。
「ど、どんな手品を使ったのです!」
その取り巻きは怒鳴ってくる。
「それは違うよペーパー男爵。」
「な、なんですと!」
シフォルがあいだに割り込んだ。
てかあいつペーパーって言うのか。なんで電話とか紙ばっかなんだ?
「そもそも飛竜とはAランクの魔にる。」
「な!竜種なんですぞ!Sランクにはるはずなのです!」
「それは中級からの竜種だ。下級の竜種なんてAランクにしかならない。それに飛竜程度だったら僕単獨でも勝てる。」
「グヌヌゥゥゥゥ」
テレホォンとペーパーは顔を真っ赤にしている。
「それを一週間前に既に僕より圧倒的に強いソウマ君が倒せないとでも?しかも、この1週間は迷宮に行っていたと聞いた。さらに強くなっているはずだ。正直倒すのにあんな魔法必要ないくらいね」
「ぎ、ギルマスよりも強いだと?」
「君たちは僕が彼につけた二つ名の由來を知っているかい?」
「…………」
「簡単な話さ。その以上なる強さ。まるでこの世の理から外れたような強さ。今までの常識を壊すような強さから異端の者。異端者ルールブレイカーだ。」
「常識を……壊すだと?」
「君たちは間違った相手に喧嘩を売った」
テレホォン達はガクリと膝を折って負けを認めた。
【書籍化&コミカライズ】関係改善をあきらめて距離をおいたら、塩対応だった婚約者が絡んでくるようになりました
【6月10日に書籍3巻発売!】 「ビアトリスは実家の力で強引に俺の婚約者におさまったんだ。俺は最初から不本意だった」 王太子アーネストがそう吹聴しているのを知ってしまい、公爵令嬢ビアトリスは彼との関係改善をあきらめて、距離を置くことを決意する。「そういえば私は今までアーネスト様にかまけてばかりで、他の方々とあまり交流してこなかったわね。もったいないことをしたものだわ」。気持ちを切り替え、美貌の辺境伯令息や気のいい友人たちと學院生活を楽しむようになるビアトリス。ところが今まで塩対応だったアーネストの方が、なぜか積極的にビアトリスに絡んでくるようになり――?!
8 64【電子書籍化決定】生まれ変わった女騎士は、せっかくなので前世の國に滯在してみた~縁のある人たちとの再會を懐かしんでいたら、最後に元ご主人様に捕まりました
セリーヌは主である第三王子殿下を守るために魔物と戦い、同僚たちと共に命を落とす。 他國でスーザンとして生まれ変わった彼女は、十八年後、任務で前世の國を訪れる機會を得る。 健在だった兄や成長した元同僚の息子との再會を懐かしんでいたスーザンは、その後が気になっていた主と、自分の正體を隠して対面することになるが… 生まれ変わった女騎士が休暇を利用して前世の國に滯在し、家族や知人のその後の様子をこっそり窺っていたら、成長し大人の男性になっていた元ご主人様にいつの間にか捕獲されていたという話。 プロローグのみシリアスです。戀愛パートは後半に。 ※感想・誤字報告、ありがとうございます! ※3/7番外編を追加しました。 ※電子書籍化が決まりました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございました。
8 54え、社內システム全てワンオペしている私を解雇ですか?【書籍化・コミカライズ】
とあるコスプレSEの物語。 @2020-11-29 ヒューマンドラマ四半期1位 @2020-12-23 ヒューマンドラマ年間1位 @2021-05-07 書籍1巻発売 @2021-05-13 Kin◯leライトノベル1位 @2021-07-24 ピッ○マ、ノベル、ドラマ1位 @2022-03-28 海外デビュー @2022-08-05 書籍2巻発売(予定) @編集者の聲「明日がちょっとだけ笑顔になれるお話です」 ※カクヨムにも投稿しています ※書籍化&コミカライズ。ワンオペ解雇で検索! ※2巻出ます。とても大幅に改稿されます。 ※書籍にする際ほぼ書き直した話數のサブタイトルに【WEB版】と付けました。
8 124愚者のフライングダンジョン
〖ニート〗×〖怪物〗=人間社會の崩壊??? 夢、信念、向上心。いずれも持たないニートがいた。ある日、祖母が所有する畑で農作業をしていると局地的な地震が地元を襲う。突如として倉庫に現れた大穴は蠱惑的なダンジョンの入り口だった。 〜半年後、世界中の陸地で大地震が発生。世界各地でダンジョンが見つかり、人々は新たな時代の幕開けを感じた。パラダイムシフトをもたらす理想の資源を手に入れたとき、小國と大國の均衡は崩れて戦亂の時代へ逆戻りする。 〜その頃ニートはダンジョンにいた。あれからずっと迷子の大人だ。奇跡的に生きながらえたが代償としておぞましい怪物へと成り果てた。 襲いくる牙。謎の鉱石。限界を超えてみなぎる力。自由を求めて突き進め。いざゆけ、ダンジョンの最奧へ! これは頭のネジが外れたニートが愛されるべき怪物になる物語。それを観察する戯作である。
8 95妹と兄、ぷらすあるふぁ
目の前には白と黒のしましま。空の方に頭をあげると赤い背景に“立ち止まっている”人が描かれた機械があります。 あたしは今お兄ちゃんと信號待ちです。 「ねぇ、あーにぃ」 ふと気になることがあってお兄ちゃんに尋ねます。お兄ちゃんは少し面倒臭そうに眠たそうな顔を此方に向け 「ん? どうした妹よ」 と、あたしに話しかけます。 「どうして車がきてないのに、赤信號だと止まらないといけないの?」 先ほどから車が通らないしましまを見ながらあたしは頭を捻ります。 「世間體の為だな」 お兄ちゃんは迷わずそう答えました。 「じゃああーにぃ、誰もみていなかったらわたっていいの?」 あたしはもう一度お兄ちゃんに問いかけます。お兄ちゃんは右手を顎の下にもって行って考えます。 「何故赤信號で止まらないといけないのか、ただ誰かのつくったルールに縛られているだけじゃないか、しっかり考えた上で渡っていいと思えばわたればいい」 ……お兄ちゃんは偶に難しい事を言います。そうしている間に信號が青に変わりました。歩き出そうとするお兄ちゃんを引き止めて尋ねます。 「青信號で止まったりはしないの?」 「しないな」 お兄ちゃんは直ぐに答えてくれました。 「どうして?」 「偉い人が青信號の時は渡っていいって言ってたからな」 「そっかー」 いつの間にか信號は赤に戻っていました。 こんな感じのショートストーリー集。 冬童話2013に出していたものをそのまま流用してます。 2016年3月14日 完結 自身Facebookにも投稿します。が、恐らく向こうは二年遅れとかになります。 ストリエさんでも投稿してみます。
8 197【お試し版】ウルフマンの刀使い〜オレ流サムライ道〜
サムライに憧れる高校生、高河孝(17)がVRMMORPG內で『マサムネ』となり、理想のサムライ像を模索する物語。 しかし昨今のゲームではジョブとしてのサムライはあれど、生き様を追體験するものは見つからなかった。 マサムネがサムライに求めるのは型や技ではなく、どちらかといえば生き様や殺陣の方に傾倒している。 數々のゲームに參加しつつも、あれもこれも違うと直ぐに辭めては誘ってきた友人の立橋幸雄の頭痛の種になっていた。 だと言うのに孝は何か良さそうなゲームはないか? と再び幸雄を頼り、そこで「頭を冷やせ」という意味で勧められた【Imagination βrave】というゲームで運命の出會いを果たすことになる。 サムライに成れれば何でも良い。そんなマサムネが最初に選択した種族は獣人のワーウルフ。コボルトと迷ったけど、野趣溢れる顔立ちが「まさにサムライらしい」と選択するが、まさかその種族が武器との相性が最悪だとはこの時は気づきもしなかった。 次にスキルの選択でも同じようなミスを冒す。あろうことかサムライ=刀と考えたマサムネは武器依存のスキルを選んでしまったのだ。 ログイン後も後先考えず初期資金のほとんどを刀の購入代金に充てるなど、本來の慎重な性格はどこかに吹き飛び、後にそれが種族変調と言う名のサポートシステムが影響していることに気付くが後の祭り。 こうして生まれたnewマサムネは、敵も倒せず、死に戻りしては貯蓄を減らす貧乏生活を余儀なくされた。 その結果、もしかしてこれはハズレなんじゃと思い始め、試行錯誤を繰り返したその時─── このゲームの本來の仕掛けに気づき、[武器持ちの獣人は地雷]という暗黙のルールの中でマサムネはシステム外の強さを発揮していくことになる。 そう。ここはまさにマサムネが夢にまで見た、後一歩物足りないを埋めるImagination《想像力》次第でスキルの可能性が千差萬別に変化する世界だったのだ。
8 99