《能無し刻印使いの最強魔〜とある魔師は來世の世界を哀れみ生きる〜》EP.31 神狼は學園を過ごす
ふむ、約1時間経ったな。そろそろ気絶したアリスも起きる頃だろう。
「今どこに向かってるんだい?」
「俺の家、というよりはレオが通學用に用意してくれた家、か」
「へぇ、弟が凄いんだね」
「.........まぁ、そうなのかもな」
俺は家の扉を開ける。すると椅子に座って顔を伏せているアリスがいた。
「ただいま」
「ん.......あ、おかえり.........ってええ!?」
「やっほー。こんばんわ、かな?」
「く、クルシュ君、誰!?誰その人!」
「どうも。僕はクルシュの親戚のエリルって言うんだ。よろしくね、アリスさん」
「よ、よろしく..........」
明るく振る舞うエリルに々戸うアリス。ふむ、なかなか似合う景だな。
「エリルもここに住むからな。明日から學園も同じだ」
「へ、へぇ、そうなの...........え?」
「ということで、これからお世話になるよ」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
◇
アリスは文句を言いながらも結局は認めていた。俺の親戚ということもあってきついことは言えないだろう。そして今日、教壇に経つのはレオと、その橫には真新しい制服にを包む1人の年。
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「學2日目だが編生を紹介するぞ」
「エリル・リリアスだよ!刻印は翠碧の刻印、クルシュの親戚なんだ!よろしくね!」
弾けるような笑顔にクラスの雰囲気は一様に明るくなる。まぁあいつも昔からそういう所はあったからな。
「やだ、あの子可い.........」
「あれで男の子なんだよね.........?」
「へぇ、また面白いやつがってきたな〜」
など反応は様々だ。どうやら俺の親戚ということを踏まえても星寶の刻印じゃなければ反応はいいらしい。まぁ困った世の中になったものだな。
そしてそのまま授業は続き、早くも放課後となった。
「ったく、何が編生だよ」
「ちょ、ちょっと辭めなさいよあなた」
「だってそうだろ?能無しの親戚なんか能無しに決まってるだろ?いくら魔法系統がれるとしてもな」
苦言を零したその男子生徒によってその場の雰囲気は一気に靜まりかえる。俺はいつ間のことだと教室を退室しようとしたが、その時エリルが席を立ってその男子生徒の元に歩み寄った。
「な、なんだよ」
「君、名前は?」
「グレイ・カノープスだ.........」
「グレイ、僕と決闘しよう」
「はぁ?」
その言葉は本人にも、もちろん周りにも意外だったことだろう。俺もし驚いた。そんなにの気があったやつではなかったからな。
「クルシュが星寶の刻印なのはもちろんみんな知ってるよね?。みんなは能無しと言うけど、學試験で彼は魔法を使ったはずだ。その時點で能無しではないと思うけどね?」
「はっ、タマタマに決まってるだろ。どうせまぐれからでた奇跡だ」
「生憎とね、この世に奇跡なんてものは滅多に存在しないんだよ」
機にバンっと両手を付けて真顔でエリルがグレイに迫る。そうするとグレイはしギョッとしたが再び持ち直す。
「知らねぇよ、そんなの」
「それとね、僕は友人...........じゃなかった、を馬鹿にされるのは我慢ならないんだ。特に主観的にしか見ないヤツらには」
「編試験の績がいいからって、調子に乗るなよ?」
「その調子に乗るやつに負けるのが怖いなら決闘はけなくていいけど?」
「はん、言ったな?てめぇ?」
「けるのかけないのか、はっきりしようよ?」
その場の雰囲気が殺伐としてきていた。まぁ俺としてはこのまま爭ってもらっても構わない。俺は帰るだけだ。
「エリル、俺は先に帰るぞ」
「うん、後で追いつくねー」
「てめぇ、舐めてんのか!」
「生憎様、僕は格下にしか力を誇示できないやつより弱くはないからね」
「..........言ってくれるじゃねぇか。いいぜ、その決闘、けて立ってやるよ!」
勢いよく立ち上がったグレイがエリルを見返しながらそう宣誓した。これにより二人の決闘が約束づけられる。
「でもさすがに今からじゃ僕もお腹が空くしな〜」
「なら明日の模擬戦闘授業でどうだ?」
「いいね、乗った。明日、楽しみにしておくよ」
「それはこっちのセリフだ」
2人は互いに笑いながらも敵意は隠さないでいた。そしてそこで別れたエリルは先に帰ったクルシュを追おうと扉を出た。
「あ、アリスさん」
「あれ、エリル君」
「今から帰り?クルシュが迎えに來なかった?」
「今日は來てないわ。.............何でかしら」
アリスはし不機嫌そうに小聲をらす。それを聞いてエリルはニヤニヤするがアリスには見えていない。
「ごめんね、アリスさん。君の隣にいるのが僕になるけど帰ろう?」
「え、えと..........別に気にしてないから大丈夫よ!帰りましょう!」
「良かった。じゃあ帰ろうか!」
校門を出た帰り、夕暮れに染まる街道を2人は並んで帰る。そして2人の會話の流れは必然的にクルシュの話となる。
「エリル君はクルシュ君の従兄弟よね?」
「うん、そうだよ?」
「その...........クルシュ君の好きなもの、ってわかる?」
「好きなものかぁ〜、う〜ん...........」
エリルはし考えたあとに何かを思い出したようにポンと手を叩く。
「そうだね、アリスさんがあげたものならなんでも好きだと思うよ」
「なっ.............」
その突然の言葉にアリスは顔が真っ赤に染め上がり湯気を出す。それを見て確信したエリルはさらに追い打ちをかける。
「アリスさん綺麗だからね。.............プレゼントは私、でいいんじゃない?」
「な、な............」
アリスが余計に真っ赤になるのを完全に楽しむエリルはふと気にしたことがある。
「そう言えば、アリスさんはクルシュのどこに?」
「え.........それは、その............」
果たしてその真意を知るものは、エリルだけとなる。夕暮れに染まる道を、エリルとアリスは並び、クルシュのことを話しながら帰るのであった。
エリルが悠長に話してるだろ?明日、決闘なんだぜ?
はいどうも、作者さんです。今回から最後に一言みたいなのを、とある作者様に憧れて真似しようかなと。
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