《規格外の殺し屋は異世界でも最兇!?》殺し屋の高校生活
いつもの時間に家を出て、いつもと同じ道を歩き、いつもと同じ高校に通う。
珠樹たまき高校、俺の通う學校の名前だ。1年A組のドアを開け、いつもの席に座る。俺の席は窓側の1番後ろの席だ。俺にとってはこれ以上ないほど素晴らしい席だ。晝間、高校に通っているあいだは普通の學生としている。當たり前だけど、誰も俺が殺し屋なんて知らない。
そんな普通の暮らしを堪能堪能たんのうしていると、し嬉しい気もするが、なぜかクラスのほとんどの人からは敵意を向けられている。
いや、なぜかっていうのはおかしいか。
おそらく俺の人間関係のせいだろう。俺は普段無口だからあまり喋らないが仲のいい友達と呼べる人がいる。(3人だけだけどな....)
そう考えていると1人の男子生徒が話しかけてきた。
「やっほ、蒼空。おはよーさん。
    昨日の夜は何してた?」
彼がその1人、篠原 陸稲そのはら りくとだ。
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スポーツが得意だけど勉強が普通、いや、し苦手なやつ、地が黒髪なのに茶髪によく染めてるから生徒指導の先生に捕まるのは日常茶飯事日常茶飯事いつものことだ。
クラスの人気者で良くいえば明るい元気なやつ、悪くいえばお調子者だ。あいつとは好きな音楽が被ってからなぜが馬が合うように仲良くなってしまった。
「おはよう陸稲、悪いな、昨日は疲れてたから宿題終わらせたあとは寢てたわ。」
そう返事をした。
(もちろん殺しをしてたなんて言えるわけがない)
「うわー、真面目かよ!このイケメン野郎!」
「はいはい、どうもありがとう。それよりいいのか?向こうでお前の事呼んでる奴がいるけど?」
「あ、やっべ!部活の朝練忘れてた!悪い蒼空、また後でな!」
そう言って陸稲は走って行ってしまった。
面白いやつだな…と思いながら席に座って本を読んでいると、いきなりデコピンをくらった。
またか…と思いながら顔を上げるとそこにはまたいつも通りの子生徒がニコニコしながら立っていたしていた。
「おはよー蒼空、何読んでんの?」
「おはよう紅葉、いつものラノベだよ。それといい加減人のおでこを弾くのやめないか?」
「いいじゃん気にすんなって、僕らのなかだろ?
それにちょうど弾きやすいところにお前のおでこがあるんだからしょうがないじゃん!」
「まったく....」
俺はため息をつきながらも苦笑いする。
彼は鈴紅葉りんどうくれは
陸上部のエースで意外と頭もいい。明るい格でショートヘアの子だ。一人稱が僕(俗に言うボクっ娘)で顔も中々可いからクラスの中でも男問わず人気者である。
ただし大雑把おおざっぱなのかガサツなのか分からないけどとりあえずたまに抜けている。彼と仲良くなったのは彼の落しだったキーホルダーを屆けた時からだ。なんでも凄く大事なものだったらしい。ただみんなはその事を知らないから自然と敵意が僕に刺さる。ただ彼の格は師匠に似ていて面白いからあまり気にしていない。朝のデコピンも最近はまんざらでもなかったりするのはここだけのだ。
「紅葉ちゃん、いきなりデコピンされたら誰でもびっくりするよ。
  あ、蒼空君おはよう、その本私も好きなんだ、今度貸してもらっていいかな?」
そう言って紅葉の後からひょっこり顔を出したのはこのクラスのマドンナと言われてる(らしい)
夜刀神詩音やとがみしのんだった。
そう、彼もまた、僕と仲のいい3人のうちの1人だ。
「おはよう詩音、この本はまだ読んでる途中だから終わってからならいいよ。」
彼は運こそ平凡だが、秀才と呼ばれるほど頭がいい。長は160cmくらいでし低めだがとにかく可い、多分この學校で彼より可い人はいないと思うほど。
なぜそんな學校の人気者と仲がいいのかというと、
まぁ、ベタな話になるんだが、學して間もない頃、放課後、彼がヤンキー3人組に連れ去られて裏路地を連れていかれたのを見てそれを助けた。
(ちなみにヤンキーは3人ともボコボコにして番のお兄さんにプレゼントしておいた)
家がそんなに遠くない事もあってその日以來放課後はたまに一緒に帰ったりしている。
まぁ、そんなわけでクラスの人気者達が友達なおかげで毎日他の奴らの視線が痛い…。
___________________
そして朝のホームルームが終わるとみんな次の授業の準備をする。
1時間目は家庭科だから移教室だ。
あの3人が教室を出て行くのを見て俺も移教室の準備をして席を立つ。
そのまま教室を出ようとすると、後から肩を摑まれた。
「誰だ?」
いや、本當はなんとなく分かっていたが、まぁ、いいや。
後ろを振り向くとそこには
クラス1ガラが悪い剛田健人ごうだけんとがいた。
「あのさ、いい加減詩音や紅葉と一緒にいるのやめろよ。なんでお前みたいな暗なやつがあいつらの橫で楽しそうにしてんだよ。お前の隣なんて釣り合わねぇし何よりむかつくんだよ。なんでお前なんかとあいつらがいつもいつも楽しそうに話してんだよ」
「知るかよ、そういうのは直接本人に聞いたらどうだ?それともそんな勇気すらないのか?そんなことさえ出來ない奴がよくもまぁ、偉そうに言えるな」
俺はしイラついて強めに言い返してしまった。
その後し後悔した。
「てめぇ!調子に乗るんじゃねぇ!」
案の定、健人を怒らせちゃった。
怖くて後悔したんじゃない、ただただめんどくさいんだ。
あいつは腕を振り上げて毆りかかろうとしてきた。
さて、どうしたものか。俺ならこんなやつの腕なら余裕で躱かわせるし反撃に出て肩を外すくらい余裕で出來るがそれをすると悪目立ちしてしまう。
そう考えていると、
「やめないか!」
あぁ、その手があったか。
そう言って、聲を上げたのは
學級委員長の剣勇みつるぎゆうせいだった。
こんな狀況で聲を上げることが出來るのはあいつくらいだ。真面目でクラス1のイケメンでしかもリア充と來たもんだ。(ちくしょうめ、リア充なんて滅んでしまえ)
「2人とも喧嘩はやめろ」
おい、そこのイケメンリア充、今の狀況見てなかったのか?こいつが一方的に突っかかってきただけだろ。
咄嗟にそう言いそうになったがまためんどくなっても困るからとりあえず黙っておく。
「あ゛?!うるせぇよ!この生意気なやつをしめてるだけだ!そう言うお前だってこいつにはいい気がしねぇだろ!」
「まぁね、いつも飄々ひょうひょうとしてるし授業中の居眠りは多い癖に僕より勉強が上でしかも詩音さん達と仲良しとまで來たもんだ。僕も正直こんなやつはあまり好きじゃない。」
おい、それを本人の前で言うな!
意外と傷つくんだぞ!
あぁ、もうめんどくさい…朝からなんなんだよ…
「それでも暴力をっていい理由にはならないだろ?」
確かにな、綺麗事きれいごとだけどこいつがいうとなんか説得力あるな…流石はイケメンだな。
「チッ....わぁったよ」
健人もとりあえずは大人しくなったようで良かったが
まだ俺の方を睨んでる。
とりあえずさっさと準備をして俺は急いで教室をあとにした。
本當に朝からめんどくさいな....
し殺意湧いてくるな...
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