《規格外の殺し屋は異世界でも最兇!?》テンプレからのフラグ回収

「騒がしくしてしまい申し訳ありませんでした。ところであなた方は?」

「私はヘラメン王國王妃、ルイーズ・ヘラメンと申します。あなた方はこの世界の勇者候補として召喚させていただきました。」

「勇者...候..補?それは一どういうことですか?」

剣の質問に王妃は淡々と話し始めた。

「この世界はトライデントと言い、大きく分けて【人族ヒューマン】【森霊エルフ族】【獣人ビースト族】【龍人ドラゴニア族】【地霊ドワーフ族】【魔人まじん族】【神霊しんれい族】【機械族エクスマキナ】の8種族が存在しています。

神霊族は天界と呼ばれる空に浮かんでいる浮遊大陸に住んでいて、その他の7種族はそれぞれ7つの大陸に分かれて住んでいます。

そして現在、人族が住んでいるここ、『ヒースル大陸』に魔神王率いる魔神族の軍勢により危機に瀕しているのです。この危機的狀況を打開するために、あなた方はこの國の宗教『リヒト教』の神の神託によりこの地へ召喚させていただきました。」

なるほどな、要するに自分たちの國が危機に瀕していて自分たちにはどうにも出來ないから助けてくださいと....めんどくさ....

王妃の説明をけて剣が再度口を開く

「そんな事は僕らには無理です。僕らは戦爭などの危険からはほとんど縁のない國から召喚されました。この國を救うどころか戦うことすら出來ません、僕らを元の世界に帰してください。」

「そうだそうだ!元の世界に帰らせろ!」

「こんな所で死にたくないよ!」

「魔神王なんて倒せるわけないだろ!」

また周りがうるさくなったな…

ってか、危険とは縁がないってそこまで縁が無いわけじゃないはずだぞ…人が死ぬニュースなんて毎日のように流れてるし世界規模で言えば戦爭だって未だに続いているんだから。ましてや俺なんていつ死ぬかわからないような世界にり浸って昨日なんかガスまで浴びたんだぞ…

まぁ、こいつらに関しては縁のないんじゃなくて気づいてないだけなんだろうけどさ。

しかし、この展開だとテンプレ的に....

「申し訳ありませんが、今現在あなた方を元の世界に帰して差し上げることは不可能です。」

ですよねー…ある意味フラグ回収しちゃったよ...

「そ、それはなぜですか!?」

剣が困しながらも聞き返す。

「この召喚の儀では人を1人異世界から召喚するだけで50人の魔法士の魔力を要しました。君たちをこの世界に召喚した時點で既に1500人の魔力を使用しています。しかも、元の世界に帰すにはそれよりもさらに多くの魔力が必要になります。」

「そんな....」

「私たちこれからどうすれば…」

周りから悲壯な聲が上がる。

「しかし、あなた方が魔神王を打ち倒しこの國を救ってくれた暁にはあなた方を元の世界に帰す事を約束しましょう。」

うん、つまり要約すると元の世界に帰りたければ魔神王を倒してこの國を救えと。これって拒否権無しの脅しだよな…

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第4話投稿させていただきました。誤字字がありましたら指摘ください。より良い作品になるよう頑張っていきますので!

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