《スキルイータ》第四十六話
/*** カズト・ツクモ Side ***/
61階層は、見渡す限りの地帯のようだ。
これがもうし上の階層にあったら、田んぼに開発するのだけどな。さすがに、61階層では、開発も難しそうだ。
屬付きのワニが出てくる。見たじ、ワニモドキなので、ワニと認識しておけばいいだろう。屬も、水と風が半々という所だろうか?
さすがに、強い。ってよりも戦いにくい。地帯で、カイとオリヴィエの機力が削がれてしまっている。
そのために、スキルの使用を前提に戦う事になってしまっている。地帯だから、凍らせて、その上で攻撃とかしているが、効率が悪い。これが暫く続くとなると気が滅ってくる。
なんとかテンションを保っていられるのは、このワニモドキが食べられるという事実があることだ。実食はまだだが、日本に居た時に食べたワニ料理は味しかった。それを考えると期待ができる。
空中を移している者に対する攻撃はなさそうなので、進化済みのビーナ達を呼び出して、攻略に協力させる事にした。
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逐次、ライが報を吸い上げる。
下層に向かう魔法陣か、部屋が見つかったら、そこまで導させる。
約2時間後に、下層に向かう魔法陣が見つかった。
フロアボスは存在しないようだ。
そのまま、62階層に向かう。多分、この地帯フロアは、69階層まで続いているのだろう。
さっさと踏破してしまうほうがいいかも知れない。フロア自が、上層と比べてかなり狹い。そのために、魔法陣を見つけるのがそれほど手間ではない。戦闘が面倒なだけだ。それも、慣れてくると、楽とは言わないが、倒し方がわかってきた。
スパイダーの糸を紐狀にしたを使って、ワニモドキを絡め取る。その後ですぐに、口を縛ってしまえば、後はトドメをさすだけの簡単な”お仕事”になる。スキルに関しては、ワニモドキも詠唱するのかわからないが、口を塞げば、スキルを使用してこない。
「フィリーネ。次、アリゲーターが出た時には、弓矢で口の中を狙ってくれ」
「かしこまりました」
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これで、スキルが利用できなくなったら、ワニモドキに関しては、問題はなくなる。
10回の遭遇で、27匹のワニモドキを倒した。フィリーネが口の中を攻撃できたのは、3匹で、3匹とも、矢が刺さったままでは、スキルを使ってこなかった。何らかの方法で、これでわかったのは、魔も何らかの方法で、詠唱しているのだろう。
63階層に來ると、ワニモドキがトカゲモドキを従えて出てくる。
トカゲと言っても、コモドドラゴンくらいの大きさがあるので、ワニと遜ない大きさだ。ワニモドキの方も、一回り大きい奴がじるようになってきている。倒し方は変わらないので、サクサク進む。
64階層も地帯が広がっている。
「カイ。どうしたらいいと思う?セーフエリアはなさそうだよな?」
『はい。無いと思います。一気に駆け抜けますか?』
カイとしては、さっさと深い階層に行きたいのだろう。
「フィリーネ。時間はまだ大丈夫なのか?」
「もう、そろそろ、一旦おやすみして頂きたいです」
もうかなりの時間潛っているからな。
「わかった、今日は、この階層を抜けたら終わりにしよう」
「マスター!明日は?」
オリヴィエは、まだ戦いたいのだろうか?
「そうだな。帰ってから、スキルカードの確認をしてからだな」
最低限の目標を達できた。
でも、まだレベル7回復は、俺の手元には來ていない。
レベル7即死やレベル7地図は複數枚取得できている。レベル7詠唱破棄なんてスキルも取得した。
「ライ。この辺りだと、魔蟲はし厳しいよな?」
『うん。でも、でも、スパイダーが、糸で絡めて、アントとビーナで攻撃を行う事で対応は出來る・・・かな?』
「安全マージンを考えると、どのくらいが必要になる?」
『初代がいれば安全かな。僕も一緒なら、ほぼ無傷で倒せると思う』
「どうしよう・・・まずは、この階層を踏破してから考えるか?」
『はい』
ライが初代と呼ぶのは、最初に進化した5匹の事を言っている。
スキル付きの魔核を吸収させて、”イリーガル”に進化している。60階層を超えた辺りから、”イリーガル”でないと無理なのかも知れない。それも、一ではなくて、複數での連攜を取っての対応になるのだろう。
相の問題も有るだろうが、安全マージンという意味では、相を気にしないで倒せるくらいで考えておかないとダメだろう。
『あるじ。魔法陣が見つかった』
「わかった、案頼む」
うん。徐々にだけど、やっぱり狹くなっているのだろうな。
探す時間が短くなってきている。
この階層も、フロアボスは存在していないようだ。
周りに、ワニとトカゲが居るけど、気にしないで、階層を降りよう。
65階層に降りた。
踏破ボーナスのスキルが手にった。
!!!
レベル7回復が2枚とレベル8偽裝がある。
やっとだ。やっと偽裝が手にった。これで、街に行っても大丈夫なように偽裝しよう。
早速帰って実験だな。
「よし。帰るか」
窟に戻った。
スーンが待っていた。
「大主様。リーリアから、連絡がりました」
もう”大主様”の報は回ったようだ。嬉しそうにしているので、もう戻せないだろうな。
「そうか?なにか、問題でも発生したか?」
「いえ、當初の予定通りに、教會が保持していた、書類やスキルカードや素材になりそうな。あと、書籍と地図を確保したと連絡がりました」
「お!地図が手にったのは想定外だな。まだ、リーリアは、街の中に居るよな?」
「はい」
「魔核を全部、スキルカードに変えてもいい。教會のスキルカードは珍しいを除いて、全部使っていいから、街の書籍や武/防や食料を買い占めさせろ」
「はっどちらを優先しますか?」
「そうだな。書籍が優先だな。武や防は、研究用だな。食料は、ミュルダに売るくらいしか役に立たないけど、書籍は報になるからな。あと、獣人族が隷屬化されているようなら、解除してしまえ!」
「かしこまりました。それから、人族の憎悪を煽ったようですが、よろしいですか?」
「ん?俺たちの存在や、獣人族に憎悪が向かなければ問題ない」
「それでしたら、問題ありません。あの司祭とか言う奴に憎悪が集中しているようです」
「そうか、それだと、リーリアがいつまでも教會預かりになるのはまずいか?」
「大丈夫だと思います。領主の発も近いですので、リーリアに買い占めを行わせます。その後はどういたしましょうか?」
「そうだな。レベル7回復も見つかったから、俺たちは、この後、ヒルマウンテンに向かう。リーリアは、ミュルダに向かわせろ、たしか1人、念話持ちがいたよな?そいつに連絡してみろ、無理なら俺が行くまで、ミュルダの近くで待機させろ」
「かしこまりました」
リーリアの件はこれで大丈夫だろう。
「スーン。もし、念話が通じるようなら、レベル7回復が見つかったと連絡をれておいてくれ、そうしたら、ミュルダの領主は俺に會う理由が出來るだろう?」
「わかりました」
「どうした?なにかあるのか?」
「いえ、どのくらいと伝えればよろしいですか?」
「そうだな。4~5日だろうけど、安全を見るなら、10日だな」
「かしこまりました」
ふぅ次は、素材で、食べられるは、倉庫にしまって、一部は、獣人族に渡せばいいかな?
「ライ。眷屬たちの食べは足りているか?」
『大丈夫です!でも、60階層以降の魔があれば進化すると思う!』
「わかった。それじゃ今回の魔は、眷屬たちに渡してくれ、魔核はいつもどおりにするからな」
『はい!』
「カイとウミもいいよな?」
『もちろんです』『うん。大丈夫!』
「スーン。悪いな。エントとドリュアスはその次な」
「いえ、大丈夫です。まずは、ヌラ殿、ゼーロ殿、ヌル殿たちが安全に下層ダンジョンにられるようになれば、我らも進化が期待できます」
さて、レベル7回復が二枚新たに手にったし、やっと”レベル8偽裝”が手にったからな。
まずは、偽裝だな
// レベル8 偽裝
// 種族名/稱號/スキル/力/魔力を偽裝/隠蔽ができる
// レベル6鑑定では見破れない。
// りながら
俺がやりたい事が出來る。
まずは、俺に固定化だな。
// 固有スキル:固有化(レベル6)
// 固有スキル:眷屬化(レベル2)
// 固有スキル:創造(レベル2)
// スキル枠:鑑定
// スキル枠:念話
// スキル枠:呼子
// スキル枠:偽裝
// スキル枠:----
// スキル枠:----
// スキル枠:----
// スキル枠:----
// スキル枠:----
// 力:G
// 魔力:A-
まずは、偽裝を固定化だな。回復は、レベル9完全回復まで待つか?
稱號を、客人から”なし”と書き換えておこう。街に出た時に、人族を見て、種族と稱號の変更を行う。後は、魔力を、C+くらいにしておこう。隠蔽も出來るようだから、固有化と創造と念話と呼子と偽裝は隠蔽だな。
スッキリした!
名前:カズト・ツクモ
別:男
種族:人族
稱號:なし
固有スキル:眷屬化
固有スキル:鑑定
力:G
魔力:C+
うん。見栄えも良くなった。
カイとウミとライも整理する。特に、種族名を、”フォレスト・キャット”と”フォレスト・スライム”に変更しておく、オリヴィエは、本人の希もあって、種族は隠蔽する事になった。
稱號は、俺のわがままを通して、
カイとウミに関しては、”カズト・ツクモのペット”にした。意味はない。なんとなく、その方が可いからだ!
ライは、倉庫番にした。これも意味はない。オリヴィエは、”カズト・ツクモの従者”とした。
さて、ヒルマウンテンの竜族を目指す事になるが、さすがに今日ではなく、あすの朝に向かう事になる。
道案に、ライの眷屬が出てくれるが、黒狼族との面通しに、白狼族の族長がついてくる事になった。
高速移の方法もなにか考えないとな。
今日は、風呂って寢よう!
/*** ??? Side ***/
(クソぉ!なんで私がこんな目に、合わなければならない!)
男は、ボロボロになっているとはいえ、法をまとっている。
聖職者なのであろう。しかし、法は、汗やや排泄で汚れて、見る影もない。
連れている従者たちも疲れ切っている。
それもそのはず、彼らは、ブルーフォレスト遠征(獣人族狩り)にでかけた者たちだが、得の知れない魔に味方が襲われたと解った瞬間に、逃げ出したのだ。アンクラムには帰られない。
司祭を見捨てて逃げ出したのだ。後方に控えていた、補給部隊を攻撃して、資や馬車を奪って居るのだ。
実際には、アンクラムに、その事は伝わっていないのだが、かれらは、自分たちの正當を、アンクラムの教會ではなく、アトフィア教の総本山に出向く事で証明隠蔽する方法を選んだ。
(総本山にたどりつけさすれば、なんとかなる!野蠻な獣人族が大量に居る街なぞすぐに駆逐してくれる。私にこんな慘めな思いをさせたのだ、それそれ相応の報いをうけさせてやる)
逃げなければ、殺されるか、のたれ死んでいたか、よくても、リーリアの作をうけていた事になる。
そう考えると、生きているだけで良かったのかも知れないが、彼が、その事実を知ることはない。
彼は、生きている事を喜んで神に謝すべきだった。
彼がすべき事は、このまま何もせずに、生きることだったのかも知れない。
しかし、彼は総本山にたどり著けさえすれば、教皇への面談ができてしまう分なのだ。
そして、現教皇は、彼の事をよく知っている人だ。彼を、アンクラムに派遣するのを決めたのも、教皇だったのだ。そして、アンクラムで、數年過ごしてから、本部に呼び戻して、樞機卿の1人に名前を連ねさせるつもりでいたのだ。
彼は、ただひたすら、総本山を目指して、従者たちに命令を飛ばすのだった。
- 連載中178 章
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