《死に戻りと長チートで異世界救済 ~バチ當たりヒキニートの異世界冒険譚~》第14話『初めての収納』
翌朝まだ薄暗いうちに目を覚ました俺は、軽くうがいだけを済ませる。
新たに浄化済みのコップを手に取り、試しに『製水』を使ってコップを水で満たしてみる。
量の調節も上手くいったようで、早速飲んでみたが、味に問題はなさそうだ。
寢臺に戻った俺は、久々にステータスを確認した。
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名前:山岡勝介
職業:薬草採取士
レベル:7
HP:218
MP:87
攻:F(F)
魔攻:F-
防:E-(F)
魔防:F+(G+)
力:E-
神力:F+
魔力:F-
賢さ:E
素早さ:G+(F-)
用さ:F-
運:F-
【所持金】
現金:50G
カード:68G
【裝備】
革のベスト(ゴブリン):防G /魔防G-
革のズボン(ゴブリン):防G+ /魔防G-
革のジャケット(オーク):防F- /魔防G+
蜘蛛糸のシャツ(Gスパイダー):防G /魔防G
革のショートブーツ(Gボア):攻G- /防G /魔防G- /素早さDOWN
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【所持アイテム】
歯ブラシ
洗口
革のポーチ
麻の背嚢
傷用膏×3
タオル
雑巾×2
解用ミスリルナイフ:攻C /魔防UP /用さUP
【稱號】
Gランク冒険者
Fランク魔士
薬草採取士:薬草判別効率UP /薬草採取効率UP
解講座修了者:解効率UP
基礎魔道講座修了者:魔効率UP
【スキル】SP:312
稲荷の加護
言語理解
恐怖耐:Lv2
毒耐:Lv1
気配察知:Lv2
空腹耐:Lv1
草刈鎌:Lv1
野鋏:Lv1
掬鋤:Lv1
魔力知:Lv1
魔力作:Lv2
解:Lv4
生活魔:Lv3
【スタート地點】
トセマの街 西門
572/07/03
07:072:23
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お、レベルが上ってんな。
いや、ジャイアントラビット倒した時に上がったんだけど、それ以上に上がってるってことは解とか魔力作とかその辺が影響してんのかな?
俺、結構通知見逃してんもんなぁ。
MPと魔力が一気に上がったのは、やっぱいろいろ習得したからだろうな。
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あ、なんか解用ミスリルナイフは持ってるだけで魔防が上がんのな。
っつーか攻Cってすげーな。
まあ、戦闘で使うつもりはないけどね。
しかし攻の基本評価がFにもなると、G-のショートブーツじゃあ補正はかからなくなるんだなぁ……。
よし、スキルの方もしっかり確認しとこう。
<魔力作>はぶっ倒れるまでやったからスキルレベル上がってんな。
<解>は徹夜で頑張った果が出てるぞ、よしよし。
<生活魔>は単純に習得魔數が多いからレベルが上がってんのかな。
<生活魔>のとこに意識集中したら習得魔も確認できるね。
こりゃ便利だ。
あぁ、でも魔はSPで習得できなさそうだな。
そういやスタート地點は一昨日ジャイアントラビット狩って帰った時のままだな。
もしかしてだけど……、今死んだら借金チャラで魔は覚えてるって狀況になるんじゃね?
…………………いや、やめとこう。
正直そこまで割り切れねぇわ。
さて、出來れば収納庫の契約や治療士ギルドにも行きたかったけど、借金も増えたし今日はとりあえず薬草集め行こう。
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朝から日暮れまでみっちり薬草採取に勤しんだおかげで、なんと今日は200G近く稼いだぜ!!
なんか気合れて採取してたら半日ぐらいたった時點で<採取>スキル習得した。
おかげで午後からは一気に効率が上がったんだよな。
ダジギリのをメインに集めたので、早速魔士ギルドに100G返済できたよ。
さて、100Gほど余裕ができたので、とりあえず収納屋に行くことにしよう。
利用料次第じゃ今日契約してもいいな。
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ハリエットさんからもらったチラシの地図を頼りに収納屋を訪れた。
街の中心部からし外れていたんだが、結構大きな建だったのですぐに見つかった。
「いらっしゃいませ」
出てきたのは小太りのおっさんだった。
「本日はどのようなご用件で?」
「えーっと、収納庫を借りたいなと思いまして」
「それはそれは、毎度ありがとうございます」
俺はオッサンに連れられて地下に降りる。
なんでも溫度管理の関係上、安い収納庫は地下にあるんだそうな。
施設の地上部分は5階建て。
地上階の収納庫は溫度管理やら時間経過管理、空間拡張みたいな魔オプションがついてるものがほどんどで、かなり利用料は高くなるみたい。
とりあえずお手頃なのを希したら地下に案されたってわけ。
「お客様は冒険者様ですかな?」
「ええ、まあ」
「たとえば武はどういったものをご利用で?」
「あー、今は薬草採取をメインでやってるので、ちゃんとした武は持ってないんですよね」
「そうですか。今後武を扱うご予定は?」
「一応魔狩りもそろそろ始めようかとは思ってます」
「ふーむ、では冒険者様におすすめしているこちらのタイプはいかがでしょうか?」
案されたのは元の世界によくあった縦長のロッカーぐらいの大きさのものだった。
高さが180cmぐらい、幅と奧行きは30cmぐらいかな。
「これでしたら槍でも剣でも収納できますし、皮や牙、骨なんかの素材でしたら問題なく保管できますよ?」
「とかはどうでしょう?」
「そうですねぇ。冷卻魔はご利用で?」
「あ、使えます」
「でしたらもう1つ下の階の収納庫をおすすめしております。冷凍機能はありませんが、一応階層全が10℃以下に保たれておりますから、1~2日ぐらいなら保管可能ですな。無論冷凍機能付きの収納庫もありますが々お高くなっております」
「じゃあ冷蔵の方も見せてもらえますか?」
「もちろんですとも」
さらに下の階層におりる。
さっきの階は涼しかったけど、この階は正直寒いわ。
「こちらでございます」
今度はコインロッカーぐらいの大きさかな。
間口が約30×30cmと小さいが、奧行きが90cmほどある。
まあ間口から取り出すわけじゃないし、奧行きが多あっても問題はないんだろうな。
「ちなみに料金は……?」
「先程のものもこちらも月額30Gでございます。両方セットにされると50Gとお得になりますよ?」
月50Gか……、無理な額じゃないな。
「さらに今ですと、初月無料キャンペーン中でございます」
「え? じゃあ支払いは來月から?」
「そうしたいのは山々ですが料金は先払いでお願いしております。最初に50Gお支払いいただくと、來月末までご利用可能となっております」
今はまだ月の初めごろだったよな、よし。
「えーっと、ギルドカードで支払えますか?」
「もちろんですとも! カード決済でしたら自引き落としも可能でございますよ?」
おお! 便利だ!!
「では、さっきのとこれのセットでお願いします」
「毎度ありがとうございます!」
オッサンにカードを渡すと、収納庫の窪みにカードをはめ込み何らかの手続を行った。
お、なんか『収納』が使えそうな気がするな。
上の階層に戻って縦長タイプの方でも手続きを終わらせた。
試しに巾著から洗口を取り出し、『収納』してみる。
なんとなくイメージで、どっちの収納庫のどの辺にれるのかもわかるな。
まずは縦長の方に、っと思ったら持っていた洗口が消えた。
「おや、さっそくお試しですかな?」
「ええ。『収納』は初めて使うので、試しに」
消えた洗口だが、ちゃんと縦長の方にっているのが分かる。
取り出そうと思ってみると、手の中に洗口が現れた。
「ほほう、初めてとおっしゃられたが、なかなかお上手なようだ」
「どうも」
今度は冷蔵庫のほうにれてみる。
そして再び取り出すと、表面がちょっとだけひんやりしていた。
「どうやら上手く使いこなせそうですな」
「ええ、そうですね」
「ぜひご活用くださいませ。引き落としは月末ですので殘額にはご注意ください。ああ、それから末日が空曜と無曜の場合は翌日引き落としとなりますのでその點もご注意を」
無事『収納』を使えるようになった俺は、収納屋を後にした。
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