《勇者の孫、パーティーを追放される~杖を握れば最強なのに勇者やらされてました~》第六話 『不協和音』
荒野を走る馬車の中にはサイフォス、フィーナ、ライトの三人からなる魔王討伐パーティーの面々がイライラした様子で座っている。
「くそっ、勇者なんてろくなやつがいやしねぇ」
サイフォスが愚癡をこぼす。
三人は勇者探しに難航していた。
アルフが抜けてから今までに二人の勇者候補をパーティーにれて試してみたが、一人は攻撃のみが取り柄の脳筋で周りのサポートが一切できず、もう一人は単純に力のない弱い勇者だった。
そんな勇者がこのパーティーで続くはずもなく、二人ともサイフォスに怒鳴られてさっさと逃げ帰ってしまった。
アルフは決して強い勇者ではなかったが、パーティーのことを考えて獻的に働く勇者だったのだ。
アルフが抜けたは、サイフォス達が考えているよりもずっと大きなものだった。
「アルフの野郎……消えろと云われて本當に消える奴があるか」
「そうよ、普通ならあそこで負けん気を見せて食い下がるところなのに」
「全くじゃ、あやつには勇者としての自覚などこれっぽっちもなかったのだろう」
この三人の會話は今でもアルフの悪口が大半を占めている。
元々仲の良い三人ではない。
アルフをいじめるという一點でのみ意気投合していた間柄だ。
悪口を一通り言い終えると気まずい沈黙が馬車の中を支配した。
「…………」
「…………」
「その……じゃな」
沈黙を破るようにライトは重い口を開ける。
「アルフを連れ戻しに行くというのはどうじゃろうか。奴を勇者として立派に更生させてやるのが我々の務めなのかもしれぬ」
「爺さん、馬鹿言ってんじゃねえよ! 今更あんなクズを呼び戻すなんてあほのすることだろうが!」
サイフォスは荒っぽく聲を上げた。
「今回ばかりはサイフォスに賛ね。私達ならもっと勇者に相応しい人を見つけ出すことだってできるはずよ」
「ふむ……。失禮したの、わしの気の迷いじゃった」
結局彼らは何も結論を出せないまま次の町へと進むのであった。
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