《勇者の孫、パーティーを追放される~杖を握れば最強なのに勇者やらされてました~》第二十四話 『馴染』
「それでは第二回戦、アルフ VSバーサス キャロル! 開始!」
俺はブロンズソード一本を両手で持ち、いざというときのためにロッドを腰に據えてこの試合に臨んだ。
正眼の構えで牽制するも、キャロルは全く隙を見せる様子はない。
「なあ、キャロルさん? 俺達ってどこかで會ったことないですか?」
「……気に食わない、気に食わないわ! あんな遊び人のの子を侍らせて」
どうやらキャロルは怒っている様子だ。
「私の剣をければ思い出してくれるのかしら!」
キャロルは高速の突きを繰り出してくる。
それを剣で裁くのは至難の業だ。
俺は何とかギリギリでかわすことで持ちこたえていた。
全く攻略の糸口が見つからない狀況ではあるが、剣筋から彼が誰であるかは思い出していた。
「アル君、やっぱり勇者の才能は今一みたいだね」
「アル君ね、そう呼ばれるのはいつ振りか。そういう君は相変わらず容赦ないな、キャロ」
相対している騎士はキャロル、通稱キャロ。
俺が小さいころに爺ちゃんに一緒に修業をつけてもらっていた仲間で馴染だ。
あの頃の彼はショートヘアで、男の子と見間違えるほどのボーイッシュな子だったのに人って変わるものだなぁ。
「心配したんだぞ! 一人で旅に出るなんて言い出した時にはさ!」
剣をえながら昔話を続ける。
「だってアル君は勇者として旅に出るってお上に決められていたじゃない。私だってなにか出來ることを探したかったのよ」
「そ、そうかよ」
喋りながらも必死にキャロの攻撃を弾く。
しかしそれにも限界が來ていた。
このままだと押されて俺が負ける。
「ねえ、アル君? 本気じゃないんでしょ?」
「……全部お見通しってわけか」
俺は腰に下げたロッドを手に取る。
「空を引き裂き大気を揺るがす風をけよ!」
ちょっとやりすぎかもしれないけどここは萬全を期してグランドエアを詠唱する。
「ひゅぅ! 様になってるじゃないアル君、かっこいいわよ。でも殘念ね」
キャロルはグランドエアをものともせずに突っ込んできて、アルフの頭を薙ぎ払った。
「うげっ――」
思わずアルフはダウンしてしまう。
「おーっと! アルフはダウンしてしまった―! 謎の騎士キャロルがこのまま決めるのか―!」
熱のこもった実況が場を沸かす。
アルフは起き上がって勢を立て直し先程の場面の事を考える。
グランドエアは確かに詠唱した。
しかし、何故かまともに魔法が発しなかった。どういうことだ?
「魔法が使えなくて困ってるって顔をしてるわね? これがあれば使えるのにねぇ」
キャロルがチラッと見せてきたのは俺のロッド。
じゃあ俺が今持ってるロッドは!?
ただの木の棒じゃないか!
いつの間にすり替えられていたっていうんだ!?
「アル君は知らないと思うけどね。私は一人で旅に出てから盜賊になったんだよ。今ではお頭なんて言われてるの、笑っちゃうでしょ?」
「なるほどな、盜賊ならをすり替える技は一流ってことか。しかしそんな小奇麗な盜賊、どこを探してもお前しかいないんじゃないか?」
「今時は盜賊にも々種類があるのよ、まあその辺はあとでお勉強させてあげるから、取りあえず今はおねんねしましょうね」
杖を失った俺がキャロルに勝てるわけもなく、そのままノックアウト負けを喫してしまった。
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