《世界にたった一人だけの職業》最終決戦。そして、ついに決著へー。ー1
俺は戦闘態勢を取ったまま目の前にいる敵に集中する。敵もまた同じだ。數秒間、膠著狀態が続く。一歩でも間違えば命はない。勝てる策があるのかと問われれば當然ないと答えるしかない。否、策などあったとしても絶対あの化けに通用などしないだろう。これは本能に従って戦うこと以外に勝つ道などないと言っているようなものである。だが、実際問題そうすることでしか奴とは渡りあえないだろう。神の加護をけた今でも勝てるかわからない。俺がいくらチートな存在だからといって簡単に倒せる相手ではない。
最初にこの膠著を破ったのはレミリーの方だった。レミリーが空からこちらのほうへ向かって手をばす。
「インビジブル・ダークバール」
先程とは段違いのスピードで闇屬の見えない弾が蓮斗めがけてとんでいく。神の加護をけた蓮斗はスキル"炎眼"を発する。"炎眼"によって先程まで見えなかった攻撃も見えるようになる。蓮斗は闇の弾が來たであろう方向を向く。蓮斗に闇の弾があたる直前ー。
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ゴオォォォォォォーー!!
炎が闇の弾を焼き盡くし、蓮斗に當たる前に闇の弾が消滅した。
「な……!?」
レミリーは目の前で起きた出來事に驚き、その表をにする。
(……っ。見えないように"ダークバール"に化の魔法と視系魔法の妨害をする魔法をかけたはずなのに……! なぜ焼き盡くされた……!? 並みの人間じゃさっきの私の魔法は見えないはず……! あいつはさっき魔法を使ったわけでもない。なのにどうして見えている……!?)
降臨魔法とは生を自分に取り込むことで、自分の能力を飛躍的に向上させる魔法だ。だが、この魔法は本來忌に指定されている魔法なのだ。自分のを滅ぼしかねないというのと下手すると神を乗っ取られてしまうからだ。ただでさえレミリーは魔法の才に長けているのだ。そのレミリーの魔法を無効化するなど並大抵のことではできない。それを目の前のあいつがやってのけた。そんなことがあってはならない。計畫の邪魔をされるわけにはいかない。レミリーはそう思い、次の攻撃を繰り出す。
「フラッシュ・ボム」
カッッッッッ!
圧され、ぜたが蓮斗を襲う。圧されているため、かなりの高溫だ。
これであいつは焼きただれて、まともにけないはず。レミリーがそう思った矢先ー。
「がはっ……!?」
背中に強い衝撃をじた。と同時にふきとばされ、地面に何回かバウンドする。
「油斷したのが運のツキだ」
レミリーが聲のした方を向くとそこには無傷の蓮斗が立っていた。
「あり得ない……。あり得ない……! あり得ないっ!! 一瞬で作り出される私の"フラッシュ・ボム"をよけるなど……! 」
レミリーは立ち上がりながら息を荒くし、怒りをにする。
蓮斗はすかさず次の攻撃へ。
「"炎雷纏いし雙剣"」
両手に炎と雷を纏った雙剣が出現する。俺の魔法の効果時間はだいたい10秒くらい。この雙剣もすぐに消えてしまう。"現化"出來ないのは殘念だが仕方ない。雙剣が消える前に俺の攻撃をレミリーに喰らわせるまでだ!! 
「"地"」
俺はレミリーのすぐ近くまで來る。レミリーは俺のきがいきなり速くなったことに驚愕し、俺の次の攻撃への対応が疎かになった。
「影流剣 "螺旋"」
俺はレミリーを下段から中段、上段へと螺旋を描き炎と雷を纏った雙剣で切りつける。
「しまっ……。がああぁぁぁぁ!!」
蓮斗は小さい頃から剣を習っていた。中學生まで剣を続けていたが、高校生になり剣の練習を止めた。親からは続けるように説得されたがそれを押しきった。こんな騒な武を扱う時が來るほど日本の治安は悪くないし、剣の練習する時間を自分の時間に充てたいと思ったからだ。片手剣、短剣、はたや、雙剣や大剣、レイピアなど様々な武を扱った。これが將來何の役に立つのか常々疑問に思っていたがまさかこんなところで役に立つとは思わなかった。
「橘流剣 "錯"」
影流剣"螺旋"に橘流剣"錯"を組み合わせてレミリーに攻撃する。レミリーは防を試みるが、橘流剣"錯"によって攻撃が読みにくくなり、レミリーは思うように防ができない。橘流剣"錯"はフェイントをれながら攻撃することで相手を混させる技だ。この技は基本どの剣技とも組み合わせることが出來るので、萬能な技なのだ。
俺の魔法がそろそろ切れ始めて來たので俺はレミリーから一旦距離を取るため、後ろへ跳躍した。
「ぐっ……」
レミリーは痛みに顔を歪めながらも、蓮斗に隙を見せないよう気丈に睨み付ける。
(自分のに二重発(ダブル・キャスト)するのはに凄い負擔をかけるが……。仕方ない。國王陛下に報いると決めた以上、ここは何が何でもあいつを殺さなければ……!)
「エンチャント(強化)」
レミリーの力が更に膨れ上がる。から尋常じゃないくらいの魔力がじられる。
「覚悟しなさい……。お前に本當の絶と死を與えてやる」
レミリーは不気味な笑みを浮かべ、もはや姿も視認できない速度で蓮斗に襲いかかった。
【書籍化】竜王に拾われて魔法を極めた少年、追放を言い渡した家族の前でうっかり無雙してしまう~兄上たちが僕の仲間を攻撃するなら、徹底的にやり返します〜
GA文庫様より書籍化が決定いたしました! 「カル、お前のような魔法の使えない欠陥品は、我が栄光の侯爵家には必要ない。追放だ!」 竜殺しを家業とする名門貴族家に生まれたカルは、魔法の詠唱を封じられる呪いを受けていた。そのため欠陥品とバカにされて育った。 カルは失われた無詠唱魔法を身につけることで、呪いを克服しようと懸命に努力してきた。しかし、14歳になった時、父親に愛想をつかされ、竜が巣くっている無人島に捨てられてしまう。 そこでカルは伝説の冥竜王アルティナに拾われて、その才能が覚醒する。 「聖竜王めが、確か『最強の竜殺しとなるであろう子供に、魔法の詠唱ができなくなる呪いを遺伝させた』などと言っておったが。もしや、おぬしがそうなのか……?」 冥竜王に育てられたカルは竜魔法を極めることで、竜王を超えた史上最強の存在となる。 今さら元の家族から「戻ってこい」と言われても、もう遅い。 カルは冥竜王を殺そうとやってきた父を返り討ちにしてしまうのであった。 こうして実家ヴァルム侯爵家は破滅の道を、カルは栄光の道を歩んでいく… 7/28 日間ハイファン2位 7/23 週間ハイファン3位 8/10 月間ハイファン3位 7/20 カクヨム異世界ファンタジー週間5位 7/28 カクヨム異世界ファンタジー月間7位 7/23 カクヨム総合日間3位 7/24 カクヨム総合週間6位 7/29 カクヨム総合月間10位
8 52高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
8 170【最終章開始!】 ベイビーアサルト ~撃墜王の僕と、女醫見習いの君と、空飛ぶ戦艦の醫務室。僕ら中學生16人が「救國の英雄 栄光のラポルト16」と呼ばれるまで~
【第2章完結済】 連載再開します! ※簡単なあらすじ 人型兵器で戦った僕はその代償で動けなくなってしまう。治すには、醫務室でセーラー服に白衣著たあの子と「あんなこと」しなきゃならない! なんで!? ※あらすじ 「この戦艦を、みんなを、僕が守るんだ!」 14歳の少年が、その思いを胸に戦い、「能力」を使った代償は、ヒロインとの「醫務室での秘め事」だった? 近未來。世界がサジタウイルスという未知の病禍に見舞われて50年後の世界。ここ絋國では「女ばかりが生まれ男性出生率が低い」というウイルスの置き土産に苦しんでいた。あり余る女性達は就職や結婚に難儀し、その社會的価値を喪失してしまう。そんな女性の尊厳が毀損した、生きづらさを抱えた世界。 最新鋭空中戦艦の「ふれあい體験乗艦」に選ばれた1人の男子と15人の女子。全員中學2年生。大人のいない中女子達を守るべく人型兵器で戦う暖斗だが、彼の持つ特殊能力で戦った代償として後遺癥で動けなくなってしまう。そんな彼を醫務室で白セーラーに白衣のコートを羽織り待ち続ける少女、愛依。暖斗の後遺癥を治す為に彼女がその手に持つ物は、なんと!? これは、女性の価値が暴落した世界でそれでも健気に、ひたむきに生きる女性達と、それを見守る1人の男子の物語――。 醫務室で絆を深めるふたり。旅路の果てに、ふたりの見る景色は? * * * 「二択です暖斗くん。わたしに『ほ乳瓶でミルクをもらう』のと、『はい、あ~ん♡』されるのとどっちがいい? どちらか選ばないと後遺癥治らないよ? ふふ」 「うう‥‥愛依。‥‥その設問は卑怯だよ? 『ほ乳瓶』斷固拒否‥‥いやしかし」 ※作者はアホです。「誰もやってない事」が大好きです。 「ベイビーアサルト 第一部」と、「第二部 ベイビーアサルト・マギアス」を同時進行。第一部での伏線を第二部で回収、またはその逆、もあるという、ちょっと特殊な構成です。 【舊題名】ベイビーアサルト~14才の撃墜王(エース)君は15人の同級生(ヒロイン)に、赤ちゃん扱いされたくない!! 「皆を守るんだ!」と戦った代償は、セーラー服に白衣ヒロインとの「強制赤ちゃんプレイ」だった?~ ※カクヨム様にて 1萬文字短編バージョンを掲載中。 題名変更するかもですが「ベイビーアサルト」の文言は必ず殘します。
8 80勘違い底辺悪役令嬢のスローライフ英雄伝 ~最弱男爵家だし貴族にマウント取れないから代わりに領民相手にイキってたらなぜか尊敬されまくって領地豊かになってあと王子達にモテたのなんで???~
男爵令嬢のカリンは、幼少期に連れられたパーティーで、主催者である伯爵令嬢に心無い言葉を投げかけられて――彼女のようにズケズケとものを言っても許されるような存在になりたいと心の底から思ったのだった! カリンは悪役令嬢を目指すことを決意する! そして十三歳となった時には、カリンはその地位を確立していたのだった! ――領民相手に! パンをパシらせてはご褒美という名の餌付けをし、魔法も使え剣の指導も受けているカリンはすっかりガキ大將となった! そんなカリンに待ち受けているのは、小麥の高騰によりパンを作れなくなったパン屋、畑を荒らす魔物、そして風俗狂いの伯爵令息! さらには、そんな困難に立ち向かう姿を見初める王子達…! 貧乏領地で細々と領民相手に悪役令嬢っぷりを振りかざすだけで満足していたカリンは、しかしその思惑とは裏腹に、誰もが彼女に好意を寄せることとなるのだった。
8 129クリフエッジシリーズ第二部:「重巡航艦サフォーク5:孤獨の戦闘指揮所(CIC)」
第1回HJネット小説大賞1次通過、第2回モーニングスター大賞 1次社長賞受賞作品の続編‼️ 宇宙暦四五一二年十月。銀河系ペルセウス腕にあるアルビオン王國では戦爭の足音が聞こえ始めていた。 トリビューン星系の小惑星帯でゾンファ共和國の通商破壊艦を破壊したスループ艦ブルーベル34號は本拠地キャメロット星系に帰還した。 士官候補生クリフォード・C・コリングウッドは作戦の提案、その後の敵拠點への潛入破壊作戦で功績を上げ、彼のあだ名、“崖っぷち(クリフエッジ)”はマスコミを賑わすことになる。 時の人となったクリフォードは少尉に任官後、僅か九ヶ月で中尉に昇進し、重巡航艦サフォーク5の戦術士官となった。 彼の乗り込む重巡航艦は哨戒艦隊の旗艦として、ゾンファ共和國との緩衝地帯ターマガント宙域に飛び立つ。 しかし、サフォーク5には敵の謀略の手が伸びていた…… そして、クリフォードは戦闘指揮所に孤立し、再び崖っぷちに立たされることになる。 ――― 登場人物: アルビオン王國 ・クリフォード・C・コリングウッド:重巡サフォーク5戦術士官、中尉、20歳 ・サロメ・モーガン:同艦長、大佐、38歳 ・グリフィス・アリンガム:同副長、少佐、32歳 ・スーザン・キンケイド:同情報士、少佐、29歳 ・ケリー・クロスビー:同掌砲手、一等兵曹、31歳 ・デボラ・キャンベル:同操舵員、二等兵曹、26歳 ・デーヴィッド・サドラー:同機関科兵曹、三等兵曹、29歳 ・ジャクリーン・ウォルターズ:同通信科兵曹、三等兵曹、26歳 ・マチルダ・ティレット:同航法科兵曹、三等兵曹、25歳 ・ジャック・レイヴァース:同索敵員、上等兵、21歳 ・イレーネ・ニコルソン:アルビオン軍軽巡ファルマス艦長、中佐、34歳 ・サミュエル・ラングフォード:同情報士官、少尉、22歳 ・エマニュエル・コパーウィート:キャメロット第一艦隊司令官、大將、53歳 ・ヴィヴィアン・ノースブルック:伯爵家令嬢、17歳 ・ウーサー・ノースブルック:連邦下院議員、伯爵家の當主、47歳 ゾンファ共和國 ・フェイ・ツーロン:偵察戦隊司令・重巡ビアン艦長、大佐、42歳 ・リー・シアンヤン:軽巡ティアンオ艦長、中佐、38歳 ・ホアン・ウェンデン:軽巡ヤンズ艦長、中佐、37歳 ・マオ・インチウ:軽巡バイホ艦長、中佐、35歳 ・フー・シャオガン:ジュンツェン方面軍司令長官、上將、55歳 ・チェン・トンシュン:軍事委員、50歳
8 155永遠の抱擁が始まる
発掘された數千年前の男女の遺骨は抱き合った狀態だった。 互いが互いを求めるかのような態勢の二人はどうしてそのような狀態で亡くなっていたのだろうか。 動ける片方が冷たくなった相手に寄り添ったのか、別々のところで事切れた二人を誰かが一緒になれるよう埋葬したのか、それとも二人は同時に目を閉じたのか──。 遺骨は世界各地でもう3組も見つかっている。 遺骨のニュースをテーマにしつつ、レストランではあるカップルが食事を楽しんでいる。 彼女は夢見心地で食前酒を口にする。 「すっごい素敵だよね」 しかし彼はどこか冷めた様子だ。 「彼らは、愛し合ったわけではないかも知れない」 ぽつりぽつりと語りだす彼の空想話は妙にリアルで生々しい。 遺骨が発見されて間もないのに、どうして彼はそこまで詳細に太古の男女の話ができるのか。 三組の抱き合う亡骸はそれぞれに繋がりがあった。 これは短編集のような長編ストーリーである。
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