《世界にたった一人だけの職業》一段落。そして、今後の方針。
「まず、國王陛下やレミリーの事についてだが……保安ギルドに報告しようと思う」
「保安ギルドって?」
蓮斗が疑問の聲をあげる。
「保安ギルドって言うのは、日本で言う警察みたいなものだ。そこに行って事の経緯を説明する」
皆秀治の説明に納得し、首を振って頷く。
「次に二つ目なんだが……王の事だ。……王はこのままだと、寄りがない。そこで、誰かに預かってほしいんだが……」
「あ、それなら俺がー」
「いや! 私がやるわ!!」
蓮斗がレミリーを預かると言う前に川崎が自ら預かると言った。
「……川崎。無理しなくても……」
蓮斗には川崎が無理しているように見えたのだ。だが、それは見當違いもいいとこだった。
「む、無理なんかしてないわよ! だ、だって仮に蓮斗くんが王を預かるとしても々と問題が発生するじゃない? 王もの子なんだし……ね?」
「わかったよ」
蓮斗も川崎の言わんとしている事を理解し、承諾する。
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「よし。最後に宿泊する場所だが、宿をとろうと思う」
「何で宿を? 王宮があるじゃん」
誰かがそう聲をあげる。皆も同意なのかうんうんと頷いている。
「王宮は危険だ。大、王宮だって安全が確保された訳じゃない。どこに危険が潛んでいるかもわからない狀態だ。それよりかは金を払ってでも宿に泊まった方がいい」
「でも……。誰かが警戒系のスキルで警戒すれば……」
誰かが再び反論を試みる。
「スキルだって萬能じゃない。それに、そんな気の張った狀態で王宮にいては疲れがとれない」
確かに秀治の言う通りだと俺は思う。スキルだって萬能じゃない。スキルには長所があれば必ず弱點もある。スキルは神からの#賜り__ギフト__#なんてよく言われているが、いくら神が與えたスキルでも弱點がないなんてことはない。まあ、要はスキルも頼るのは程々に(?)とか言うやつだ。
「じゃあ、これから役割を決めていこう。まず、保安ギルドに行くメンバーだが……。俺と蓮斗で行こうと思う」
「私も行きたい」
川崎の言葉には強い意思が宿っていた。だが、今回ばかりは保安ギルドに行かせられない。理由も勿論ある。
一つ目は、今の高峰ではクラスをまとめるのは難しいということだ。神的にも不安定な狀態で、今のままじゃ高峰に何かを任せるというのは難しい。
二つ目は、川崎が殘ることでクラスでの混を最小限抑えられる事だ。川崎の事を利用するようで悪いが、これがベストだと思う。
「川崎。すまないけど今回ばかりはつれて行けない。今の高峰じゃ、クラスは纏められないからね。俺達が保安ギルドに行ってる間、クラスを導して宿屋に行っててしい。確か、ここの近くに"ラトス"って宿屋がある筈だから……。詳しい道順は、これなんだけど……大丈夫?」
そう言いながら蓮斗は、"#地図__マップ__#"を表示する。
「……わかった。必要な役割なんだね……。うんうん……。道順は大わかった。だから、保安ギルドから帰って來たら私にも構ってね……。後、この前の返事、聞かせてね……?」
蓮斗は普段の川崎らしくない発言にし驚いたが、了承の意を示す。
「……わかった。じゃあ、また後で」
蓮斗はそう言い秀治と共に保安ギルドに向かった。
「……ここが保安ギルドか」
俺達は保安ギルドなる建の前にいる。木造でできており、建は二階建てとそんなに高くはないが、見た目はしっかりとしている。
ドアを開けてると、中には數人の職員がいて、書類を整理していたり、他の冒険者の対応にあたるなど#忙__せわ__#しなくいている。
俺達はってすぐ正面に見える付に向かう。付にはの職員が一人いた。
「こちらは保安ギルドです。本日はどのようなご用件でしょうか」
「大変申し訳ないのですが、これはあまりここではお話しできない用件なので……」
「……では、奧の部屋で聞きましょう。すいませーん。手の空いてる方はしの間でいいので付をお願いします」
付のがそう呼ぶとすぐに別のが付へやってきた。付のはじゃあ、あとよろしくお願いします、と言って付に來た別のに頭を軽く下げ、俺達を奧の部屋へと案した。
付にいたが奧の部屋のドアを開ける。中にるとソファーが二つ対になるように設置されており、真ん中には"イルール"という明なガラスの一種で作られたテーブルが置いてあった。
付にいたは俺達をソファーに座るように促す。俺達はそれに軽く會釈して、ソファーに腰を掛けた。そのあとに付にいたもソファーに腰を掛ける。
「改めまして。私は保安ギルドの付嬢をしているリリー・メークシーです。……先程言っていた用件、改めて聞かせて下さい」
蓮斗と秀治はお互いを見て、軽く頷くとこれまでの経緯をリリーに説明し始めた。
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