《外れスキルのおで最強へ 〜戦闘スキル皆無!?どうやって魔王を倒せと!?〜》第2話 魔王軍が負けた理由

「失禮ですが、何故先程のようなお力がありながら、その…「全滅したのか?だろ?」はい。お聞きしてもよろしいですか?」

その理由が聡は気になり、つい失禮だと分かっていながらも聞いてしまう。

するとトイフェルは、聡が言い淀んだ部分を補足し、靜かに目を閉じた。

「そうさな…。魔王軍が全滅した理由は、主に2つある。」

「2つ、ですか?」

この話を聞いてしまえば、後戻りは出來ないとでもいうような漂う中、トイフェルは重々しく理由を述べる。

「…一つに、人間族側に多くの力を持った存在が居すぎた事が挙げられる。」

「純粋な戦力差で負けてしまった、という訳ですか?」

「クク。その通りだ。貴様は案外毒を吐くな。」

ストレートに『弱かったから負けた』と言われてしまったトイフェルは、逆に清々しさをじたのか笑っている。

「す、すみません。言い方が悪かったです。」

「いや、気にせんで良い。事実だからな。理由には、もう一つ、余が戦闘向きの魔王で無かったという點にあるな。」

「…は?戦闘向きでは無い?それはどういった意味ですか?」

魔王に戦闘向きも何もあるのかと、聡は驚いてしまう。

「意味が分からんか?ならば、余のステータスを見るがいい。【ステータスオープン】。」

驚く聡に対して、自のステータスを見せると言うトイフェル。

トイフェルが目を閉じて、【ステータスオープン】と言った時、聡は『本當に異世界なんだな〜』と若干ニヤけそうになっていたが、何とか表筋をかさないように努力し、耐え抜く。

「クク。何度見てもけないステータスだ。【共有ジョイント、サトシ】。」

トイフェルは目の前に現れた白いA4サイズの板を見て自的に笑うと、更に何かを唱える。

「お!」

すると聡の目の前に、その白い板が移してくる。

「どうだ?読めるか?」

したのを確認すると、トイフェルは読めるかどうかを聞いてくる。

「あ、はい。読めますね。何語か分かりませんが、理解は可能です。」

白い板(以後ステータス板)にざっと目を通した聡は、頷いて答える。

「そうか。ならば最後まで読んでみろ。」

「はい、分かりました。」

トイフェルに言われるがまま、聡はステータス板を読していく。

名前:トイフェル

別:男

年齢:1967

種族:魔王

Lv:-

HP: 3153600000

MP:∞

STR:120

VIT:-

AGI:248

INT:310

MND:-

LUK:951

スキル:剣 Lv:2(最大)、

闇屬魔法 Lv:2(最大)、

魔力作 Lv:10、理無効 Lv:-、

全屬魔法無効 Lv:-、

全狀態異常無効 Lv:-、無敵(仮) Lv:-、

超回復(條件付き)Lv:-、知略 Lv:10、

 Lv:7、家事 Lv:4

稱號:長壽、魔王、奇跡の存在、変態、

不死

「…こ、これは。」

「どうだ?酷いものであろう?」

「ひ、酷いというか、偏りすぎではありませんか?」

トイフェルのステータスを貶す程、肝は據わっていないので、聡は言葉に気を付けながら、想を言う。

「そうだな。魔王になった時、余はこのステータスに目を見張ったものだ。」

トイフェルは実に慨深そうに目を閉じながら、椅子にもたれかかる。昔の事を思い出しているのだろう。

その仕草は、2000年近くを生きた歴史をじさせるものであった。

「あ、その、ステータスに表示されている、スキルや稱號の意味について、説明をお願い出來ますか?」

「ん?あぁ、分かった。」

聡は、取り敢えず報収集という事で、トイフェルに説明をお願いすると、今までの行からの予想通り、快諾してくれるのだった。

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