《外れスキルのおで最強へ 〜戦闘スキル皆無!?どうやって魔王を倒せと!?〜》第12話 棚ぼたってこういう事を言うんですかね?
気よく確認を続け、何があるかを把握し終えた聡は、次にトイフェルを倒した事による、ステータスの変化を確認する事にした。
「レベル1で、RPGで言うところのラスボスを倒したんだ。20くらい上がってても、罰は當たらないと思うけどな。【ステータス オープン】!」
この300年、一切変化しなかったステータスに、何らかの向上が見られることを期待して、聡は目の前に現れたステータス板を見る。
「…。」
すると聡は、口が空いたまま、フリーズしてしまう。
「…えと、【クローズ】。…【ステータス オープン】。」
聡は一旦ステータス板を消し、頭を振ってから、もう一度開いて良く見てみる。
名前:サトシ・アライ
別:男
年齢:321(年齢は21歳で固定)
種族:ひとにあらず
Lv:1491
HP:-
MP:∞
STR:3129000
VIT:1043000
AGI:596000
INT:4917000
MND:298000
LUK:19072000
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スキル:算 Lv:4、禮節 Lv:8、
不老不死 Lv:-、気配察知 Lv:6、
気配遮斷 Lv:5、魔力知 Lv:7、
魔力遮斷 Lv:1、武 Lv:9、
魔法創造 Lv:-、
稱號:元異世界人、不死者、魔王殺し、
奇跡の現者、達人、魔導王、賢者、
不屈の神、億萬長者、限界突破者、
亜神
「…ちょっとはチートになってると思ってたけど、流石にこれは想定外だなぁ。」
あまりにぶっ飛んだステータスに、聡は寧ろ落ち著いた口調になっているようだ。
「さてさてさ〜て、何処からツッコんだものかな?種族から順繰りに、分からないところだけいくか?」
そう言いながら、聡はステータス板をタップし、スキルの詳細を開く。
ひとにあらず・・・ひとじゃないひとじゃない!こわいよ!せいぶつのげんかい、もろこえてるじゃん!あ、こいつ元々、不老不死の、なんちゃって人族だった。今更だったわ。
魔法創造 Lv:-・・・魔法を、自由に創造出來る。自由度は魔力に依存。
元異世界人・・・元の世界の理を外れ、こちらの世界の理の中に居る者に與えられる稱號。レベルアップ時のステータス上昇値が、初期ステータス分となる (通常2〜3)。
魔王殺し・・・魔王を倒した者に與えられる稱號。難行をし遂げたボーナスとして、レベル (スキル含む)が上がりやすくなる。
因みに魔王を倒すと、倒した魔王のステータス値を、1つ引き継ぐ事が出來る (ランダム)。
奇跡の現者・・・通常では、到底不可能な所行をし遂げた者に與えられる稱號。レベルアップ時のステータス上昇値が、100倍になる。またランダムで、最高位スキルが1つ與えられる。
達人・・・武系のスキルが、レベル8以上の者に與えられる稱號。
魔導王・・・魔法のプロフェッショナルに與えられる稱號。MP効率の上昇や、発までの時間が大幅に短されるボーナスが與えられる。
賢者・・・數多くの知識を溜め込んだ者に與えられる稱號。完全記憶、忘卻補正等のボーナスが與えられる。
不屈の神・・・余人では、耐え切れない程の痛苦を以てしても、折れる事の無い心を持つ者に與えられる稱號。危機的狀況下において、打開策を見つけやすくなる。
限界突破者・・・レベルの上限を超えたものに與えられる稱號。上限を突破するには、レベル差600以上の敵を、直接倒す事が條件。
以降、レベルに上限は無くなる。
亜神・・・生としての枠組みを、大きく外れた者に與えられる稱號。神に限りなく近しい存在。
この稱號を持つ者が、他者から信頼や、憎悪といったような、強いを懐かれると、その分ステータスが上昇する。また、そういったを、抱かれやすくなる。
「いえーい!超チートだー!やったー!…ってなるか〜!!『ひとにあらず』ってなんやねん!?」
死んだ表から一変、憤怒を懐く聡。チートはチートで嬉しいのだが、種族に対するコメントが明らかにおかしい事に、怒りを覚える。
「100歩譲って、もう人間のステータスじゃない事は認める。だが、それでも、言い様はあるだろ!人の心抉ってんじゃねぇ!」
ハァハァと肩で息をしながら、見知らぬ誰かに対してぶ聡。
その昔トイフェルは、ステータスは何やら目に見えない何かが、判斷していると言っていたが、人間味じるコメントに、この世界の謎が深まる。
「…はぁ、もうこれ以上何か言っても無駄やな。しゃあないから、さっさと人里に降りて、暮らしを安定させるとするか〜。」
散々んで気が済んだのか、聡は疲れ切った表で呟く。
「さて、そうと決まれば、アイテムボックスにってる筈の…そうそう、地図と方位磁針。」
心の中で『アイテムボックス オープン』と念じ、目的のにカーソルを合わせ、取り出すと強く考える。すると聡の掌に、この付近の地図と、方位磁針が現れる。
 ちなみに、アイテムボックスの本は、聡が現在、腕に裝著している腕である。
 この腕に、とある特殊技を用いて、ありとあらゆるがれられる、とんでも機能を付けているのだ。
「確か、魔王城はこの地図で言う所の、中央付近にある山の天辺に…?」
ここまで呟き、聡はとある事に気が付く。
「え?ここ、どう見ても、一面の荒野だよな?」
呆然とした表の聡は、そのまま數分間微だにしなかった。
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