《外れスキルのおで最強へ 〜戦闘スキル皆無!?どうやって魔王を倒せと!?〜》第20話 エンデ村のり立ち (1)
 イルマから、村の案をける事になった聡は、時折聞こえてくる鶏を絞め殺した時のような聲は、聞こえない事にしてイルマの説明に耳を傾ける。
「まずここは、村に領主様達の使いの方々がいらっしゃった時に泊まっていく、この村唯一の宿屋だよ。」
 村の口から、そう遠くは無い場所に建つ、二階建ての建に指をさして言う。
「領主様?えっと、ここは何領何ですか?」
 知ったかぶりをしても良いのだが、ここは恥を忍んで聞く。後で噓ついていたのが、バレた方が面倒くさいと考えたのだ。
「え?知らないんですか?」
「はい。一般常識が無い事を、イルマさんのお父さん、マリウスさんにも、大層怪しまれましたよ…。」
 純真無垢な表で、人の心を抉ってくるイルマに、思わず苦笑いの聡。
「あ、ごめんなさい。ここの領主様は有名だから、知らない人が居るとは思わなかったから、つい…。」
 聡の表に、今更ながらに隨分と失禮な事を言ったと気付いたイルマは、慌てて謝る。
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「いえいえ。自分がイルマさんの立場だったら、『何この怪しい人?』と警戒して、一切近付かないとろですから。距離を置かれないだけ、まだありがたいです。」
 そんなに気にしていない聡は、自ネタで笑いをとりにいく。
「ふふ。もしもサトシさんが、怪しいローブとか著て、フードを目深に被ってたら、ちょっと近づき難いかもね。でも実際はそうじゃないのは、サトシさんの表を見る限り、私やお父さん、お母さんに対して気を使っているのが丸分かりだもん。」
「ず、隨分と鋭い観察眼ですね。確かに遠慮している節はあります。」
 こんな年端もいかないに、自の心のを簡単に明かされ、『俺ってば、そんなに表に出てるか?』と心配になる聡。
 因みにマリウスに會うまで著ていたローブは、飛び込んだ際にいだまま、アイテムボックスにしまってある。だから今の服裝は、し良い生地を使ったシンプルな服なので、それも彼の警戒を解く役目を果たしたのかもしれない。
「えっと、領主様についてだったよね?」
「あ、はい。実は私、先程まではここが何という國かも知らなかったので、その辺を考慮して頂けると、大変ありがたいです。」
 説明を始めようとするイルマに、聡は遠慮がちに言う。
「え?そうだったの?」
「えぇ、何かすみません。」
「ううん。大丈夫だよ。じゃあ、まずはこの村のり立ちから説明した方が良いかもね。」
「お手數掛けます。」
 初心者モードの説明をしてくれるらしいイルマに、聡はヘコヘコと頭を下げながら聞き手モードにる。
 そんな聡に、イルマは苦笑いだ。
「あはは。そんなに畏まらなくても良いのに。まぁ、サトシさんが良いなら、それでも大丈夫だけどね。じゃあ、始めるよ。」
「よろしくお願いします。」
「えっとね、まずこの村の近くには、何があると思う?」
「…魔王城ですか?もしかして、魔王が解放され、この村に襲い掛かった時に、誰かしら偉い人に、報せが行くような仕組みがある、とかですか?」
 イルマの質問に答えた聡は、持ち前の頭の回転力を発揮し、憶測を述べる。
「え!?この質問だけで、何で答えが導き出せるの!?」
 どうやら今回の聡の憶測は、ピッタリ當たりだったようで、イルマは驚きを隠せないでいる。
「お、當たりましたか。」
「な、何で分かったの!?」
「え?それは、まぁ、こんな魔王城の近くに村を態々作るだなんて、それは何かしらの目的があるからでしょう。ならその目的とは、勿論魔王関連ですよね?」
 驚愕して、何故分かったのか問うイルマに、聡は丁寧に説明をする。
「う、うん。」
「で、ならばこの村の人達に求めるのは何か?まず倒すなんて事は求めていないでしょう。何せ魔王は、勇者達ですら倒すのが難しかった。なら村人達には何が出來る?監視?いや、結界のせいで、々解き放たれたかどうかしか見えない。いや、監視なら、もっと近くに村を作るはずだ。ならば答えは1つ、悪逆非道・・・・である魔王に対する、捨て駒的な役割を、この村に擔わせた、という事ですかね?」
 一気に捲し立てるように、聡は自の考えを述べる。
「…。」
 だがイルマは、一気に説明されたせいか、ポカンとしている。
「え?い、イルマさん?どうされましたか?」
 返事が無い事で、漸くイルマが固まっている事に気付き、手を目の前で振る。
「…はっ!?…あ、ごめんね。確かに言われてみればその通りなんだけど、でも、あの一瞬でそこまで考えを纏めるだなんて、凄すぎるよ!」
 
 どうにか石化から回復したイルマは、興した様子で聡を褒める。
「え?そうですか?ただ運良く、答えを出せる素材が、自分にはあったという事ですよ。他に私の知らない事があった場合、結構的外れな事になってましたよ?半ば勘みたいなところもありましたし。」
 聡は何でもないような風に言う。だがその態度が、逆にイルマのお気に召したようだった。
「何だか頭のいい人って、格が悪いイメージがあったけど、サトシさんみたいな人も居るんだね。」
「!い、いえ、そんな事は。長年の友人からは、『お前、本當に良い格をしてるよ』と皮を言われ続けてましたよ?」
 純真無垢な笑みに、一瞬ドキッとする聡だか、慌てて相手の年齢を思い出して、どうにか取り繕う。まさかちょっと笑いかけられただけで、ここまで揺しそうになるとは、『これが長年引きこもっていた反か…』と落ち込む聡。
 ここまでで大分神を削った聡だが、イルマの村の案は、まだ始まっても無かった。
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