《外れスキルのおで最強へ 〜戦闘スキル皆無!?どうやって魔王を倒せと!?〜》第62話 エキサイトしすぎました
 夢中になるあまり、口調がどんどん雑になっていくが、気付かずに続けていく聡。
「學の無い一般市民が、疑わしいから罰するってのは、本來なら駄目だけど、まぁこの際は置いておくとして、問題は権力を持つ奴らが、この『疑わしきは罰せよ』の神でその力を振るったらどうだ?普通の人では抗えない、理不盡な仕打ちを人々がける事になる。理解出來るか?」
「は、はい…。」
 コクコクと頷くディルク。話の容は理解しているが、聡の変わりように著いていけてないようだ。
 だが聡は続ける。
「力を持つ者は、己の主観のみでは容疑者を罰さず、時間をかけて調査し、裏付けを取り、その罪が確定するまでは、捕らえておく必要はあるとしても、容疑者を普通の人間と同程度の扱いをしなくてはならない。多くの市民から賛同を得て、それらの代表となる権力者には、その力を理不盡な暴力にするのでは無く、人々に安寧を與え、正義をす為だけに振るう義務がある。それが多くの人々からまれる、権力者の在り方だ。」
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「…。」
 ディルクは呆然と話を聞くだけになっている。
 聡は、ストレス発散出來れば良いので、言いたい事を最後まで言わせてもらう事にする。
「その點、ディルク自は失格だ。それに、お前の部下も同様だな。アイツら、俺を斬りたくてしょうがないって顔をしてたぞ?てめぇら自の自由意志で、與えられた権限を振るうなっつうの。…何度暴れてやろうかと思った事か。正直、無抵抗だったのは俺の厚意だ。呆れてたってものあるが、確かに俺はローブ姿で怪しいかったかもしれない。だからこそ、事を荒立てないように大人しくしてやってたんだ。」
「…さ、サトシ殿。」
 顔を青くしながら、コルネリウスが聲をかけてくる。
 聡の実力で暴れられたら…と想像してしまったのだろう。
「あ、今は暴れる気は頭無いのでご安心下さい。」
「そ、そうですか…。」
 コルネリウスは浮かしかけた腰を降ろし、ほっと一息つく。
「…コホン。ちょっと口調が荒くなりましたね。失禮しました。まぁ、さっきのは本音ですが。つまりは、『疑わしきは罰せず』を徹底してほしいという事です。疑わしい奴を、勝手に決め付けて叩いて良いのは、年端もいかない子供までで、大人や力を持つ者は、それを正す存在じゃなきゃいけないと、私は考えます。」
「はい…。」
 聡の言葉にディルクは、しょんぼりと頷く。何も言い返せないのだろう。
「それと、今回は私だったから良かったものの、私と同じ狀況で、分の高い方が同じような目にあっていたら、今頃ディルクさんの首は、理的に飛んでましたし、コルネリウス様も、何らかのペナルティを課されていたかもしれません。ただの市民だったしても、市民からの印象は最悪になりますし。」
「確かにそうですね。私が市民だったとして、ディルクに不満を覚えるのは確実ですね。」
 コルネリウスは頷いて言う。
「そしてその不満は、やがてはこの街を治める、コルネリウス様への不信へと繋がるわけだな。」
 続いてルドガーも口を開く。いつの間にか、ディルクへの教育タイムになってしまったが、構わず聡は続ける。
「そうですね。で、ここからが次のお願い何ですが、ディルクさん、私を取り押さえた方々は、規律もしくはコルネリウス様の裁量で、相応の罰を與えていただきたいと思います。」
 無抵抗の容疑者に、暴力を振るったことを罰する規律があれば良いが、この街の事にはあまり詳しくないので、コルネリウスにも協力を仰ぐ。
「…お願いですか。分かりました。娘の恩人たるサトシ殿のお願いですので、そのようにさせていただきます。」
 コルネリウス自らが規律等を用いて罰する事により、今後の再発を防いでほしいという、聡のささやかな願いから、『お願い』という形をとって、ディルク達の処遇を決めてもらう事にしたのだ。
「ありがとうございます。後は、ニコラ様の元気なお姿が拝見出來れば、それで満足ですので、私はこれにて失禮致します。」
「はい、分かりました。サトシ殿が宿泊されてるのは、安らぎ亭でしたな?でしたら、娘の調が戻り次第、遣いをやりますので、ご都合の良い時にこの屋敷に來ていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
「それで大丈夫です。それでは、失禮致します。」
「娘を助けて下さいまして、本當に、ありがとうございました。」
 席を立って部屋の外に出ようとする聡に、深々とお辭儀しながらお禮を言うコルネリウス。其の姿は、最初の時よりも父親らしい様子だった。
 そんな風にお禮を言われて、し気恥ずかしくなった聡は、照れ笑いをしながら一禮して、退出するのだった。
 聡が退出したあと、一同は張を緩めながら、語り合う。
「サトシはよく分からん奴だな。」
 ルドルフは呟きながら思う。確かに気の良い奴だが、どれが本當の彼の姿なのだろうと。
「そうですね。理路整然と言葉を並べたかと思えば、次の瞬間には獰猛な笑みでディルクを問い詰めてましたし。」
 思い起こし、し冷や汗が出てくるコルネリウス。あの笑みは、まるで戦闘狂のものであった。一見優男な聡の顔が、ルドガー、ルドルフ兄弟よりも恐ろしく見えたのだ。
「普段の態度は、本を隠す為の演技という事なのか?」
 更に見えなくなった聡の実態に、ルドガーは頭を悩ませる。今のご時世、冒険者ギルドにとって、いや、人類にとって強者は、から手が出る程に渇されている。その強者である聡を味方に付けられたのなら、どれ程心強いだろうか。
 うんうんと頭を悩ませる彼らは、暫くの間気が付く事が出來なかった。話し合いをすると決めていたのに、エーリカの姿が消えていた事に。
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