気がつくと俺が召喚された時にいた神の間にいた。

「やあ、また會えたね。」

聲が聞こえた方に振り向くと予想通りの神ひとがいた。

「ソナーダ様が言ってたことがわかったよ」

「もう様付けしなくていいんだよ？同じ格なんだから。まあ、そうか。すまなかった。僕は君が苦しむのも悲しむのも知っていたのに救うことが出來なかった。さらに、ゾルーダとの約束を君に押し付けてしまった。」

そう言って、ソナーダは頭を下げた。

「じゃあソナーダって呼ばせてもらうよ。俺は大丈夫だよ。貰いだけど今の俺は無能じゃない。それにソナーダ達の苦しみは知ってるつもりだ。ソナーダにも生きる希を貰ったしな。レイラさんには本當に謝しなくちゃいけない。命をかけてまであんな俺に生きる希をくれたんだからな」

「そうだね。そうだ、最後に彼と話さないかい？」

「できるのか！」

「これでも創造神だからね。けれど、時間は3分。それ以上は無理だ。」

「わかった。頼む」

「頼まれた」

そう言ってソナーダは指を鳴らした。

「やあ、生きる決意が決まったようだね。話はソナーダ様から聞いてるよ」

後ろからはもう聞こえないと思った聲が聞こえる。

「まさか、死んでも君に會えると思ってなかったよ」

振り向くとそこには俺に生きる希を與えてくれた人がいた。

「また、あったね。闇瀬……」

「レイラさん！！！」

俺の顔は今どんな顔をしているんだろう。きっとひどい顔をしている。

「全く、そんな顔をするな……かっこいい顔が臺無しだぞ？」

「俺……俺のせいでレイラさんは……」

「神になったと聞いたら髪のまで変わったら自分の呼び方は僕から俺になっているのか？別に闇瀬のせいじゃないさ。元々、國に反旗を翻して死ぬはずだったんだ。それがし早まっただけだ。たった一人の大切な人を守ってな。」

「俺はいつもあなたに守られていた……」

「そろそろ時間だな……。私は君が來るまでの人生は辛いものばかりだった。何をするために戦って生きているのか分からなくなっていた。けど、君が來てから國王に殺せと言われた時からしずつ戻っていけた。君と過ごす日々はとても楽しかった。たとえ君がそんなことを考えていなかったとしても、私は君に救われた……そして君に惹かれていった。だから謝してるんだよ」

「俺は……俺は！元の世界でも親から毆られて學校でも毆られて！全てに絶して……けど！俺はあなたと會って楽しかった！あなたに救われた！だから！……ありがとうございました……。」

「うん。ちゃんと生きるんだよ……じゃないと天國で呪っちゃうんだから……」

「……はい！！」

「じゃ……あ……ね……」

そう言ってレイラさんはの粒となって消えていった。

俺はしばらく泣くと

「ありがとなソナーダ……」

「いや、なんてことは無いさ。さてとそろそろ僕達も時間だ。暇な時に呼び出すからそのときは話し相手になってよ」

「ああ、ありがとな……ほんとに」

「それじゃあまた會おう。それと前にあげたスキル進化は目を覚ますと使うといい。役に立つだろう。」

「わかった。それじゃあな」

そして俺の意識は沈んでいった。

目を覚ますと目の前にステラがいた。

「何やってんだ？」

「なんで泣いてるの？どこか痛いの？」

「え……？」

自分の顔にれてみると目から涙が流れていた。これは……

「いや、懐かしい人の夢を見ただけさ。」

「そうなんだ……その人は？」

「死んじゃったよ……俺庇ってね。2回目だった。一回目は父親だった。通事故で俺をかばって死んだ。2回目はその人だったんだ。その人は俺に生きる希を與えてくれた人だった……」

「そうなんだ……いい人だったんだね」

「ああ。これからあるスキルを使う。正直どうなるかわからない。何かあったらすぐに逃げるんだぞ」

「うん。って言ってもここじゃ逃げ場所なんてないけどね」

「まあ、そうだな。それじゃあ始めるか。危ないかもしれないからし離れていてくれ」

「スキル進化　発」

すると俺のを中心に金と紅黒いをしたの本流が溢れ出した。

《スキル進化の発を確認しました。これより進化を始めます。それに伴いの再構築を開始します。》

頭の中に響くその聲を聞きながら思った。

(また再構築か……)と。そして俺の意識は途切れた。