「な！なんだ今の地響きは！」

男は訓練場への階段を駆け下りてきてそう言った。

「な！何があったんだ！」

「ぎ、ギルマス。それが新人の冒険者の試験をしたらこうなってしまって……」

「こ、この數でやったというのか？」

「はい。」

「君がこれを？」

「ああ、俺がやったな。冒険者の力を知りたかったんだが……まあ、大わかった」

「話を聞きたい。私の部屋に來てくれるか？」

「わかった。ついでにそこにいる俺の連れもいいか？」

「ああ、」

俺とステラはギルドマスターのあとについて行った。

改めて目の前の男を見る。

長は180センチ程でパッと見ただけで筋がとても著いていることがわかる。年は40言っていないくらいだろうか。髪は金髪で、歩く姿に隙がない。

「ここだ。そこの椅子に座ってくれ。今茶を出そう。」

俺とステラの前にお茶が置かれる。

「改めて自己紹介をしよう。俺はこのギルドのギルドマスターをしている、ガランだ。」

「俺はシンヤ。こっちはステラだ。」

「なるほど。シンヤ君にステラ君だな。それで、何があったか教えて貰えるだろうか」

俺はこのギルドに來た理由と模擬戦の経緯を話した。もちろん、ダンジョンのことやステラや俺の種族の事を隠してだが。

「なるほど。それで1階に降りたら誰もいなかったわけか。しかし、一どうしたらその年でそんな力を」

「それは企業だ。わざわざ自分から話すバカはいないだろう？よっぽどのバカしか」

「はっはっはっ！そうだったな。君の力はわかったがステラくんの力を知らない。」

「それなら大丈夫だろう。俺よりは下だが恐らくお前よりは強いぞ」

「むぅ、それは否定出來ないな。さっきから見ているが魔力の量と質が桁違いだ」

「そんなのが見えるのか？…………あぁ、魔眼持ちか」

「よくわかったな。俺のスキルは魔力を見る魔眼なんだ。まあ、それでも君の魔力は一なんだねそれは。ステラ君よりすごいぞ」

「まあな。」

「まあ、いい。俺の権限で二人ともSランクから始めてもらおう。もっと上のランクでもいいんだが俺だけの権限では無理だからな。Sランクならまだ何とかなるからな。まあ、クエストをひとつけてもらうが……」

Sランクとは冒険者のランクで上から3番目のランクである。冒険者には合計9段階のランクがあり、Ｆ、E、D、C、B、A、Ｓ、SS、SSSランクだ。SSSランクが最高ランクになっていて現在世界で10人しかいない。その10人は十傑冒険者と言われており、未だにその10人がれ替わるのはその1人が老衰や病で死んだ時しかないと言われている。そして、今まで例外が1人だけいた。それが現在の総帥グラウンドマスターである。SSSランクでありながら引退をし今の総帥の座についたものだ。

「まあ、いいか。じゃあそれで頼む。説明は特にいらないから大丈夫だ。あと、一つだけ頼み事がある。」

「なんだ？そんなに難しい事じゃなければ大丈夫だぞ」

「俺に腕の良いギルドの報屋を教えてくれ。」

「……なんのためだ？」

「それは教えられない。」

「わかった。明後日までに準備しておこう。」

「ああ、頼む。」

俺とステラは執務室を出て、1階の付に行った。

「ああ、えーとルミナだったか？」

「はい！ランクについてですよね！今すぐに上げます！」

「分かってたのか？」

「まあ、それもありますし。し話を聞いてしまったので」

「そうだったのか。まあ、いい。手続きを頼む。」

「はい。ではお二人のギルドカードをお預かりします！」

ルミナにカードを渡すと発行した石版とは違う石版に置いて、何やら作するとしだけった。

「出來ました！カードについてはお話しますか？」

「んんーまあ、頼む。」

「分かりました！さっき説明したことは省きますね。じゃあ、ランクとの合わせについて説明します！ギルドカードはランクに合わせて右上の紋章のが変わります。Ｆランクが茶、Ｅランクが黃、Ｄランクが緑、Ｃランクが青、Ｂランクが赤、Ａランクが白、Ｓランクが黒、SSランクが金、SSSランクが虹となっています。シンヤさん達はSランクからなので黒ですね。また、Sランクからは貴族や王族、國からの依頼もけることが多くなります。あと、ギルド自のことについても話しておきますね、

ギルドでは主に5つのことがあります。

1　ギルドは冒険者どうしの言い合いなどについて基本口を挾まない。

2　ギルドの職員に手を挙げた場合、ギルドカードの剝奪及び投獄。

3　會員費は一ヶ月に一回払うこと。払えない場合は、1ヶ月間の無償労働、またはギルドカードの剝奪。

4　ギルドでの抜刀や魔法の構をした場合、即座のギルドカード剝奪及び投獄

5　依頼を違法な手段でこなした場合、ギルドカード剝奪及び投獄。

となります。お気をつけ下さい。」

「大わかった。じゃあ今からSランクのクエストけれる？」

「え？もうけるんですか？まあ、できますけど……」

「容は？」

「西の森にいるオークの集落になりかけている集団の殲滅です。功証明はオークの魔石になってます。」

「なるほどねぇ……ステラ行けるか？」

「もちろん。全く魔力使ってないし。」

「だな。じゃあ言ってくるわ。今日中に戻ってくるよ」

「いってらっしゃい？今日中っていくらなんでも無茶が……」