《められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く》第37話 一週間後
アルステッド辺境伯と會ってから1週間が経った。
この一週間で行ったのは簡易型転移魔法陣を作り上げることである。
さすがに戦爭の時、全軍をまとめるためには1ヶ月かかってしまうという。そんなんでは各個撃破され、直ぐに終戦だ。
それでは意味が無い。
そのため直ぐに移出來る転移魔法陣を開発する必要があった。
しかも出來れば俺やステラの魔力は使いたくない。
そこで魔力の供給源を地中深くにある魔脈という膨大な大地の魔力が流れる通り道から供給することにした。
これならば俺が発してしまえば切るまで魔力を供給できる。
さらにその魔力を使ってこちら側から兵士を召喚するという形にすれば魔道をいくつも作る必要がない。だから、貴族達に配るのは召喚される用の転移魔法陣を作ったのだ。
あとはそれらを使って辺境伯領に召喚するだけ。
その二つを何セットか作って神夜とステラらテュールに連絡された場所へと向かった。
場所はアルステッド辺境伯爵家屋敷。
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時刻は日が沈んだ頃。
そこにて王都反の最初の會議が始められている。
「皆、今日は集まってくれて謝する。今回集まってもらったのは・・・遂に王子がき出す」
「王子がですか?」
「うむ。これが確かな証拠だ。」
テュールはアレクからの手紙を貴族達に見せ納得させる。
「しかし、なぜ殿下は今こうとしているのですか?」
「幾つか理由はあるが、1つは現國王の企みが分かったという事だ」
「國王の企みとは?」
「大陸征服。」
「なっ!それは現在協和協定や同盟、條約を結んでいる國全てを裏切り世界に宣戦布告するということですか?!」
「そうと考えていいだろう。」
「なんてことを・・・」
その場にいる貴族達に同様が走る。
「そして2つ目がその行の実行にはもう時間が無いという事だ。國王は勇者を呼んだのは魔王を討伐するためではなく、その大陸征服の戦爭の駒にするためだった。さらに勇者の洗脳は連絡が來た時點で5分の2。もう半分は洗脳されていると考えていいだろう」
「そんな・・・それでは王子はそれを知って早急にき出そうとしているのですね?」
「ああ、」
「何故今なのでしょう・・・いえ、今の時期しかないですね」
「まあな。確かに今しかない。そして今回は殿下の信頼する我らの協力者に來てもらった。ってくれ」
すると、部屋の扉が開き仮面を被った2人組がってきた。
「ここまで演出する必要があったか?」
「気が乗るだろ?まあいい。彼らは殿下が信頼するノワールとティアだ。殿下の手紙を屆けてくれたのもこの2人だ。」
「アルステッド殿、その者らは本當に信用できるのですか?確かに殿下が信頼していると言っても仮面を被って顔を見せないのでは信じろと言われても・・・」
「と思ってな、今回は特別ゲストを連れてきた。」
そう言ってノワール・・・神夜は2人の人を転移させる。
貴族達は現れた2人の人に驚愕の表を見せ即座に臣下の姿勢を取った。
「お久しぶりでございます。アレク王子殿下、リーン王殿下。」
「頭をあげよ。私は気楽に接してしい」
そんな貴族達に通常の姿を見せろというのはソルニア王國第1王子アレクと第1王リーンだった。
貴族達は頭をあげると臣下の禮を取っていないノワールとティアに驚く。
そして1人の貴族が言葉を発した。
「殿下、何故そのものは臣下の禮をしないのですか?そのものも殿下の臣下なのでしょう?」
「何を言っている?この者達は私の友だ。臣下の禮なんぞとる必要ないだろう?」
「と、友ですか?」
「ああ、親友だ。もちろんリーンとも仲がいいぞ?な?リーン」
「ええ、し・・・ノワール様たちには良くしてもらってます。」
リーンはノワールの事を真名で呼びそうになったが、何とかいいとどめながら、その言葉を口にした。
「さてと、私はノワールを信用している。もちろんノワールも私を信用してくれているだろう?」
「ん?ああ、信用しているぞ?」
「だな。もちろん私はこの者達の仮面の下も真名も知っておるが、それを詮索しようとしたものは父上の前に消す」
アレクの真剣な表に貴族達は息を飲み、ノワールとティアを見た。
「あ、もちろん2人から仮面を取った時は別だよ?」
その言葉に貴族達は安堵の息を吐く。
それはそうだ。神夜が気にらないからと言って自分から仮面を撮っておきながら処刑されたらたまったもんじゃない。
「なんだ?まあ、これで俺の事を信用してくれたと思っていいのか?」
そう神夜が聞くとテュールが答えた。
「もちろん殿下の信頼している友を我々が信じずにいられるか。まあ、しばらくは疑いの目がかけられる時があるかもしれないが、辛抱してくれ」
「そのくらいなんてことは無い。そんなに一緒にいるとも思えないしな」
「そうなのか?まあ、私の信じている2人を信じてくれると嬉しい。さて、本題にろう。」
そしてこの部屋にいる貴族12人、アレク、リーン、神夜、ステラの16人で話し合いが行われた。
結局2時間ほど話し合いは続き、貴族達は一週間以に王都を屋敷の者や家族と出て自分の領地に戻るということになった。
魔法陣は既に渡してあり、あとは辺境伯領で召喚するだけ。
アレクとリーンが王都を抜け出すのは1ヶ月後ということになった。
俺が2人を転移させ辺境伯領に連れてくる。
城には2人の偽を置いておきしばらくはそれで騙すことにした。
そして総大將がアレク、指揮がテュール、それ以外の貴族達もそれぞれの軍を指揮し王都に向かうことになった。
俺とステラは遊撃隊となったが、実際はアレク達とほぼ同等の立場にいる。
そして擔當は勇者全て。
人間最強の勇者を抑えるには普通の人間じゃあ無理っぽいからな。
そして各貴族が準備をするために王宮にバレないように帰って行った。
この場にいるのは俺とステラ、アレク、リーン、テュールの5人。
「流石は王子派のトップなだけある。今日來ていた貴族達はしっかりとした仲間だな。」
「そう言っていた抱けると嬉しいな。」
「けどノワール。準備するとは言っていたけどあんな凄いものを準備するなんて聞いてないぞ」
「びっくりしただろ?まあ、あんまり俺達の力に依存されても困るし、一時の力だとその後の統治が出來ないからな。それぐらいはやってやる。」
「ノワールは優しいから」
「余計なことはいいんだよ。」
「その調子でずっとこの國にいてくれると嬉しいんだけど?」
「それは無理なお話だな。俺達は戦が集結し、こっちの目的を果たせたら旅に出る。」
「だよね。さて、今日はお開きにしよう。それじゃああとのことは頼んだよ。アルステッド辺境伯」
「は!お任せ下さい」
「じゃあノワールお願いね」
「ホイホイ」
ノワールは4人で転移して部屋を出ていった。
殘されたテュールは張が溶け安堵の息をし、直ぐに準備をするために部屋を出ていった。
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