められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く》第41話 どうでもいい

砦を占領した翌日兵士は拘束され、牢屋にれられていた。別に敵意はないが念の為と言うやつだ。

そして牢屋の中を1人で歩く男がいた。その男は迷うことなくひとつの牢屋の前で立ち止まる。

「よう、気分はどうだ?」

その男ーー神夜は牢屋の中にいる勇者に聲をかけた。

「最悪だ。」

「早くここから出しなさいよ!」

「僕達は勇者だそ!お前みたいな出來損ないがこんなことをしていいと思ってるのか!」

未だ威勢のいいことを言っている勇者にため息をつく神夜。

「まだそんなことを言っているのか。いいか、戦爭に勇者も奴隷も関係ない。自分が勇者だと奢り、普通の兵士に薬を盛られ捕まえられていた雑魚が今更勇者だなんてよく言えたものだな。」

実は砦に元から居た兵士や將軍達は元からあまりあの國王にいいは持っていなかった。そのためもちろん勇者に対し良いは持っていない。それが勇者が砦に來てからはさらに強くなった。そして俺達が陣を敷いた時、実力も分からないような雑魚がファフニール達を見ても勝てると誤解し攻めると言い出した。それについに我慢の限界が來た兵士達が勇者に渡した飲みに即効の睡眠薬を仕込み勇者が寢たところを確保して牢屋に突っ込んだらしい。

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なかなかにいい判斷だと思った。

俺の言葉に顔を真っ赤にしながら1人の勇者が聲を上げた。

「てめぇ!いい加減にしろ!いいだろう!決闘だ!てめぇをぶっ殺してやる!」

ついでに言うと俺は仮面を付けている。理由は・・・特にない。

「決闘か・・・いいだろう。」

「ふん!貴様みたいなやつは勇者である俺達が直ぐにぶっ殺してやる!」

「おうおう、やれるもんならやってみろ。手配はこっちでしておくよ。そうだな、ルールは先に決めておこう。武は自分の普段使う武でいい。木剣でもいいし、真剣でもいい。好きな武を選ぶといい。決著方法は相手が死ぬまで。俺は一人で十分だ。お前達は全員で挑むといい。日にちは明日にでもしておこう。それじゃぁな」

勇者は俺が出した決闘容に呆然としていた。俺は牢屋を出て真っ直ぐにアレクの元へ向かった。

「明日訓練場でも予約しといてくれ、勇者と決闘する」

「はいはい・・・って、ちょっと早すぎじゃない?勇者達は王都の勇者が神夜にボコボコにされたの知らないの?」

「知らないんじゃないか?仮面つけてたし、あの3人は城にはいなかったしな」

「ふーん、まあ、いいよ。僕の名前で抑えておこう。観客はいるかい?」

「やめといてくれ、のちのち面倒くさい」

「分かったよ。それじゃあ勇者達には伝えておくよ。」

「よろしく」

神夜は部屋を出て砦の屋上に出る。

兵士達は俺が既にアレクの仲間であり、自分達よりも位が高いのを知っているのか敬禮をしてくる。

「いいよ、見張りを続けて」

「はっ!」

兵士を元に戻らせて屋上の通路を歩く。

「そう言えばあいつらの名前なんだっけ?」

既に勇者の名前は忘れていた。

もちろん復讐するのはクラスの人間全員だ。しかし先日の王城の件でだいぶ勇者に対しての復讐心が薄れていた。それは決して許そうというのでは無く、自分がバカバカしくなったからだ。あんなにも無意味な存在に何を怒っていたのだろうと。

しかし殺ると決めたことは殺る。きちんと殺すし逃げたヤツらも殺すつもりだ。

「それにしてもつまらん。何かないかな?」

何か面白いことは無いのかと思い々と見回してみるが特になかった。

しかしたまたまそこら辺の兵士のステータスを見た時、はっ、と思いついた。というかやらなければいけないことがあると思った。神夜は直ぐにアレクの部屋に戻る。

「アレク!」

「どうしたんだ?そんなに焦って」

「いや、特に焦ってないんだが、俺が旅に出たあとどうするつもりだ?」

「どうするつもりだ・・・とは?」

「だから、勇者に出來ているのは俺がいるからって考えていいだろ?」

「まあそうだね」

「けどよ、俺がいなくなったらどうすんだ?あっちにはまだ優秀な兵士が沢山いるんだろ?それにオルフェリアスだってまだ興したばかりで反勢力があるだろ。それを制圧したり、領土を拡大したあとの土地の治めるのはどうする?こっちにも優秀なのは沢山いるがどうしても人數が限られる。」

「それを今考えながら戦爭を進めているんだけど?」

「じゃあまだノープランってことだな?」

「まあ、そういうことになるね」

「よし!」

神夜はガッツポーズをする。

「どうしたんだ?本當に」

「アレク、俺は考えたぞ。オルフェリアスの基盤は俺が作ってやる!」

「はい?」

「いいか?この戦爭中に俺が兵士の中から選抜したある程度の兵士を鍛える。それを使ってその後領土を治めろ。」

「なるほど確かに神夜が選抜したなら大丈夫だろうけど・・・」

「何かあるのか?」

「いや、例えば今まで下っ端だと思っていた部下が急に上司になったりしたら不満が凄いんじゃない?」

「それなら決闘させればいい」

「あのねぇ、いつから神夜はそんな脳筋になっちゃったの?全部を全部決闘で解決するなんて壽命の短い國のすることだ。」

「俺の言う決闘はそういう決闘じゃない。」

「じゃあどういう決闘?」

「ふふふ、教えてやろう!」

それからみっちりと神夜による講義が始まった。

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