《められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く》第49話 西園寺side
これはアレク達が反を起こす數日前のことである。
「やっぱり霧乃と國王は協力してクラスメイトを洗脳してるみたいだな」
その日の夜西園寺陸サイオンジリクの部屋に國木田香苗クニキダカナエ、獅子王煉斗シシオウレント、桜田凜華サクラダリンカの4人が集まっていた。
「それに闇瀬のことだが、同じくあいつらに殺されたらしい。レイラ騎士団長もそうみたいだ。」
「やっぱり・・・通りでおかしいと思ったはずだわ。凜華が言った通りだったわね」
「はい、私聞いたんです。騎士団長と王様の話を・・・・・・」
〇〇〇〇〇〇〇
「それで?やつは始末できたのか?」
「ええ、もちろんです。陛下。闇瀬神夜、レイラ・フォン・ベルフィムを抹殺しました。劣等勇者と王國の目の上のコブ・レイラ・・・・・・この2人を始末すれば政敵はもはや以も同然」
「劣等勇者は別に構わんが、レイラ・・・奴は忌々しかったな。低俗な生まれだと言うのに才能と正義だけは無駄にあったからな。お前の作戦のおかけで始末することが出來た。」
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「いえいえ、私は既に陛下に忠誠を誓った。陛下のためであればこの命捧げましょう。どこまでもついていきましょう」
「やめてくれ、お前がいなくなっては誰が軍隊を指揮するというのだ?魔法師団総大將も不審死してしまった・・・・・・・・・・・・・・・・・というのに」
「ふふふ、そうでしたね。一なぜ死んでしまったのでしょうかねぇ・・・・・・ふふふ」
〇〇〇〇〇〇〇
「ボルグさんもガルムさんも、アルバに殺されたと考えていいだろう。もちろん、他の人たちもね」
西園寺の推測は合っていた。
ダンジョンから帰った後、王國の騎士団や、魔法師団の指揮層がほとんど不審死した。
世間的には流行病か、魔族の仕業取れているが、國からの正式な発表は犯人不明、志理由不明というものだった。
もちろん犯人はアルバと國王、それに類する者達の仕業であり、死んだ指揮層には國王派の人間が著いている。
「煉斗、そういえば霧乃につけられた傷は大丈夫なのか?」
「おうよ、もうバッチリだぜ。」
獅子王は先日の訓練で霧乃によって模擬戦ながら大怪我を負わされていた。既に決著が著いているはずなのに、審判も止めず一方的に打ちのめしているので、霧乃と現在唯一対等な力を持つ陸が止めにり、その場は収まった。
「僕達は僕の【聖騎士】のスキルで洗脳はけ付けないが、他の人はそうじゃない。このままじゃ僕達以外の全員が洗脳されてしまう。」
「その前にどうにかしないと・・・・・・」
「【聖騎士】の能力で他の人の洗脳を解くことは出來ないの?」
「できるにはできるよ。けど、霧乃達が使ってる洗脳が強力すぎるせいで、能力をこの4人までしか使えないんだ。」
「じゃあもう洗脳を解くのは難しいわね。凜華、何がいい案無いかしら?」
カナエがリンカに尋ねる。
リンカは【魔】の職業柄、図書室にもよく足を運び、そういったことに詳しいのだ。
「そうですね・・・洗脳も呪いの形態の1つだと本に書いてありました。」
「それじゃあ解呪の魔法をかければ皆が開放されるってことか?」
「いえ、それが・・・・・・」
リンカは試しに洗脳されていた人に解呪の魔法をかけたが、効果がなかったことを伝える。
「くそっ!それじゃあどうすれば・・・・・・」
「呪いの方法はいくつかあります。介を通して行う間接型の呪いと魔による直接型の呪いです。直接型は解呪魔法をかければ解けますが、間接型は介を破壊した上で解呪魔法が必要です。」
「介を破壊しないでかけたらどうなるんだ?」
「一時的に弱まりますが呪いの本が別にあるのでまた再発します。恐らく今回は間接型の呪いかと・・・それもかなり強力なものを使っていると思います」
「確かに、魔法耐があった人もいるだろうし。それを無視してかけられるとしたら厄介だ」
「じゃあまずは介を破壊するところからね・・・どこかしら?」
「可能があるとすれば・・・」
リク達4人は候補を絞っていく。
しかし・・・・・・
「やあやあ、4人とも」
「霧乃・・・・・・」
「てめぇ、何しにきやがった」
突然來た霧乃に4人は構える。
「いやいや、そう構えないでくれよ。僕は話をしに來たんだ」
そう言っているが、4人とも霧乃にそんなつもりがないことはわかっていた。部屋の外から複數の気配、さらに窓の外からも人の気配がじられていた。
「話?何の用だ?」
リクが霧乃を促す。
霧乃は飄々と答えた。
「4人はどうしてこんなところでコソコソ話しをしているんだい?もっとみんなと一緒に仲良く話をしようじゃないか」
笑顔で語る霧乃にカナエとリンカは恐怖を覚える。要するに「僕に洗脳されて皆と同じように奴隷のようになってくれないか?」と言っているのだ。
「いや、僕達はほかのクラスメイトと仲が良くないからね。ダンジョンでは僕達だけでかせて貰うよ」
「それはいけないよ!ダンジョンは危険でいっぱいなんだ。もう犠牲者も出ているから4人もわかってるだろう?けど、みんなで力を合わせれば大丈夫だ。それに仲が良くないならこれから仲良くなればいいじゃないか」
よくそんな言葉が出てくるものだ、と4人は思う。
「いや、殘念ながらクラスメイトとは仲良くなれそうにないから遠慮させてもらうよ。僕達は自由であり、君や國王の奴隷じゃないからね。」
「まさか!奴隷だなんて思ったことないよ!」
「じゃあこれはなんだ?」
レントが壁を毆り付けその奧にあった何かを摑む。そして引っ張り出した。
「こいつは遠藤じゃないか。ほら、それにこっちにも」
リクも窓の外にいたクラスメイトを鷲摑みにして、中に引きずり込む。
「ぐっ!はなせ!」
「うるさいぞ。」
「がっ!」
手刀を食らわせ気絶させる。
「いい加減正直になったらどうだ?僕は國王達と結託してクラスメイトを洗脳して奴隷にしてますってな」
「そうよ。私達が気づかないとでも思ったの?」
「・・・・・・・・・・・・」
4人の行に霧乃は黙る。そしてケラケラと笑いだした。
「はっはっはっ!バレてたなら仕方が無い。確かにクラスメイトのほとんどはもう僕の奴隷だ。だが、ひとつ違うところがある。」
「なに?」
「これは洗脳魔法なんかじゃない。呪いだよ。"暗黒呪法"っていう呪いがあってね。かけられた相手は自分の意識になんの影響もなく、刷り込みが行われる。産まれた時から今に至るまで全ての記憶に僕という存在が大きく刻まれるのさ。これを洗脳だなんて生溫くて笑ってしまうよ」
「貴様っ!」
「ぜってぇゆるさねぇ!」
そしてリク達4人と霧乃率いるクラスメイトとの戦闘が始まった。
結果として4人は逃亡し、霧乃は仕留めきれなかったことに怒り、それを使えないクラスメイトに発散した。
その數日後、神夜達による反が起きるのであった。
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