《められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く》第50話 ゼーティア砦の決戦
「はァァァっ!」
「はぁっ!」
2つの魔剣が切り結ばれる。
破壊の"崩剣"と"再生"の再生剣がぶつかり合い火花を散らす。
「その魔剣、余程強力なのようだな」
「はぁっはぁっ・・・・・・くっ!」
シェイクスがシャールの持つ魔剣を見て呟く。
事実、再生剣は何度も破壊されている。
だが、今現在再生剣が完全な狀態を保っているのは、シェイクスとシャールに経験の差があるからだろう。
戦いが始まってから何度かシャールはシェイクスを切り付けているが、どれも淺い切り傷程度。だが、シェイクスの剣は數多くシャールを捉えており、そのせいで再生剣は再生しているのだ。
「私とお前の剣の腕にあまり差は無い。よくここまで長したものだ。だが、私とお前の間には絶対的な経験の差というものがある。それによって私はお前に勝ち、お前は私に負ける。」
「……………」
シェイクスの言葉にシャールは押し黙る。
そのことが事実であり、反論のしようがないからだ。
このままではシェイクスの言う通りシャールは負ける。だが、シャールにこれを覆る手札はない。魔法を使うことができれば話はし変わってくるかもしれないが、シャールは魔法を使うことができない。シャールは生まれつき魔法屬に恵まれなかったのだ。だから、剣の腕を懸命に磨き、勉學に勵んだ。そのおかげで弱冠20歳にして砦の指揮に上り詰めたのだ。
「お前は魔法を使えないが、私はお前とは違い魔法を使える。つまり剣の腕で私を倒せなかった時點で私の勝利は決まっていたのだ」
「確かにな……だが、この戦い、俺が勝つ!」
「なに!」
シャールが宣言した途端、シェイクスの周囲の床が輝きだす。
「これは!魔法陣だと!なぜ魔法の使えないお前が!」
「この俺自の力だけでお前を倒せないことは殘念だが、ここは戦場で、我が主は皇帝陛下。私怨で作戦を遅らせるわけにも、敗けるわけにもいかないからな」
シャールが使ったのは八卦縛円陣という魔力の込められた札を八枚地面にり付け、その中心に九枚目の札を張った対象者をおびき寄せ、きを拘束し仕留めるものだ。
「これは魔法ではない。とある男がこの戦爭のために用意した魔法を使えない者でも魔法を使える魔道だ。」
「馬鹿な!そんなものができればこの世界の常識がすべてひっくり返されてしまうぞ!なぜそんなものを!」
八卦縛円陣を開発したのはもちろん神夜とステラだ。正直言ってしまえば聖魔隊以外の部隊は數の差や兵の練度においても王國には勝つことができない。
だから二人がし手を貸すことで確実な勝利を摑もうとしているのだ。
そしてシェイクスの言う通り、このようなものが、民間に出回れば魔法を使えるものが限られるこの世界の常識がひっくり返り、新たな爭いが生まれてしまう。
「だからこの札は隊長クラス以上の幹部にしか與えられていない。」
「知らんぞ。私は、世界の理に反することをしてどうなるかなどはな」
「それが運命であるというのであればけれよう。もちろん全力で抗わさせてもらうがな」
「勝手にしろ。」
そういってシェイクスは降參した。神夜の強力な魔力で縛られたシェイクスは一歩もけないことがわかっていたからだ。
シャールはシェイクスを拘束し、それと同時に爭っていたシェイクスの部下も降伏した。
「勝鬨をあげよ!此度の戦い!我々の勝利だ!!」
シャールの宣言により、完全にゼ―ティア砦は陥落した。
これがオルフェウス帝國第二の勝利である。
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