《められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く》第52話 報告
「戻ったぞ」
「おかえり神夜。約は結べたかい?」
俺が魔王國で魔王ヴァーミリアンと約を結び、帝國軍の本陣にいるアレクの元に戻って來るとそう聞かれた。
どうやら俺のきを予測していたみたいだ。
「ああ、結んできた。これが契約容だ」
俺は書類を見せる。
「なるほど。今はこれで十分だね。謝するよ神夜」
「問題ない。食糧は裏にグランデンにいるヴァンジャンスの元へ屆けられる。そこから各軍へ分配される予定だ」
「了解した。すぐに2人の將軍に返事を書こう。」
「戦況はどうだ?」
そろそろ狀況がいても構わない頃だ。
「大丈夫さ、両將軍から報告が來ている」
アレクから手紙をけ取りその中を見る。
「どうだったの?」
「2人とも連戦連勝しているみたいだな。聖魔隊の奴らも役に立っているみたいだ」
「ほほう、それはいい知らせじゃの」
そう、アレクが任命した2人の將軍ーーシャール將軍とニクス將軍は快進撃を続けているらしい。シャール將軍はまだ若かったから手こずるかと思ったが予想以上に切れる人のようだ。
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ニクス將軍はしチャラそうでやはり心配ではあったが実力は本のようだ。
「陛下、將軍フィーネス、將軍ガッスルでございます。よろしいでしょうか?」
「どうしたんだい?」
その時、十二守護天使フィーネス將軍と老將ガッスル將軍がってくる。
「フィーネス殿が神夜殿達が帰ってきたと言いましたので參上した次第でございます」
「お久しぶりです、神夜様。」
「久しぶりだな、2人とも。って久しぶりって程でもないだろう。」
「それもそうでしたね」
フィーネスがふふ、と笑う。
「2人とも、神夜達が魔王國と約を結んできてくれた。これで兵糧問題は解決だ」
「おお!それは素晴らしいですな!これで勝利へとまた一歩近づきましたぞ」
「そうですね」
「さて、次のきだが」
アレクが地図を広げる。
「今本陣含め両將軍の部隊も順調に進めることが出來ている。」
アレクによると既に王國の3分の1は征服し終わった。戦況のみを見れば問題がなく非常に順調だ。
「でも問題はあるね」
「はい、征服地の管理と勇者についてですな」
「今のところシャール將軍からもニクス將軍からも勇者が現れた報告は來ていないね」
「聖魔隊からも連絡は來ていない。ったく、あの二人は何をやってるんだ?」
王宮には奴隷化した篠原と夏木が潛してるはずだ。結局あの後から連絡は無いし、勇者を引っ張りだせと言ったのに勇者は出てこない。
「手こずっているんだろうね。2人だけじゃあの國王や、騎士団長は説得できないかもしれない」
「もうし待った方が良いかもしれませんな」
し探りをれて置いた方がいいかもしれないな。
「それで征服地の管理についてなんだけど」
「それが問題ですな。征服したのは良いですがいかんせん帝國軍は人手不足ですからのぉ」
「なにか手は無いのか?」
「通常であれば本國から管理軍が送られるか、軍からし分けて管理させるかの二通りですな。しかし本國にはもう軍はない。これ以上兵士を軍から割く訳にも行きません」
聖魔隊の人數があと100人ほど居ればいいんだが、無いものは無い。
「現在は私達天使が各城や砦、都市に著いています。ですが、やはり數がない為これ以上は」
そうなるともう兵士は割くことが出來ない。
どうにか手は無いか?
「名案がある」
「ステラ?」
ステラが手を挙げて前に出た。
「征服した城や砦から徴兵する。元々兵士だから問題ない」
「なるほど。ですが、徴兵した軍自が裏切れば意味が無いのです」
「徴兵軍は征服軍に組み込む。そして元々の征服軍から各地に必要な數だけ兵士を割く。そうすれば征服軍の兵士數も増やせるし、最初からいる兵士も休む事が出來る」
「それはいい案だね。僕はそれに賛だ」
「俺も異論はない。」
「私もです」
ステラの案にアレク、俺、フィーネスが賛同する。ガッスルもし考えたあと頷いて賛した。
「わかりました。そうしましょう。」
するとその時、俺が腰に著けている魔導がを発し始めた。
「なんだい、それは?」
「どうやら結果が出たようだな」
魔導を機の上に置いて開くと1人のの映像が映し出される。
「いい報告だろうな?篠原」
『ええ、どうにかね。』
「夏木はどうした?」
『今、外を見張っているわ。報告は私が。』
「いいだろう。続けろ」
この魔導は王宮に向かわせた篠原梨花と夏木優妃に渡しておいた通信用魔道だ。
『結果から報告するわね。王國は帝國を國とは認めず、悪魔の國として認定したわ。』
「まあ、無難なところだね。」
『帝國は戦力を王都に集結させて総力戦をするつもりのようです。』
「出てこないのか?」
『勇者の存在をできるだけ他國に知られたくないみたい。手出來るだけ手元で事を済ませようとしてるみたいね。』
「楽に侵攻できそうですな。念の為今のルートは変えない方がよさそうですが」
「まあ、それが向こうの痛いところだろうからな。奴らは勇者を他國との戦爭のために召喚したからな。対魔族戦力として利用できないんじゃ大げさに使えないだろうからな。だが、お前たちには……」
『わかってるわ。霧乃達を戦爭に引っ張り出さなくちゃいけないんでしょ?申し訳ないけど、闇瀬。あなたには汚名をかぶってもらうわよ?』
「どういうことだ?」
『もうやっちゃたんだけど、闇瀬のことを魔族として報告させてもらったわ。』
『梨花ちゃん、魔族じゃなくて悪魔ですよ』
『あ、そうだった。悪魔として報告させてもらったわ。これで勇者は悪魔討伐の名目で戦場に出てくるわ』
「そうか、まあやり方はどうかと思うが、よくやった。」
『どうも。報告は以上よ』
「そうか。ご苦労だった。引き続き潛していてくれ。何か変わったら連絡してくれ」
『了解。それじゃあ』
映像が消え、魔道をしまう。
「やっぱり敵に味方がいると便利だね」
「そうですな。命令もしっかりとせているようですし、これなら解放しても問題ないのでは?」
「それについては保留だ。」
「じゃあ、二人の將軍に伝令を出して、僕たちも進軍を始めよう。目的地は王都だ!」
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