《生産職を極めた勇者が帰還してイージーモードで楽しみます》過去語り

俺の名前は逆巻さかまき雄吾ゆうご。

35歳。どこにでもいる中年、、、ではない。

訶不思議な運命により奇天烈な人生を歩む1人の異端者だ。

始まりは俺が15歳の時、ちょうど學校からの帰り道のことだった。いきなり足元に魔法陣が浮かんで異世界に召喚されたのだ。

そこで聞かされたのがどこぞのファンタジーよろしく勇者と魔王の話だ。そしてお姫様から言われるわけだ

「勇者様、どうか世界を救ってください」

ってな。

あの頃の俺は素直だったし、そういうのに憧れもあったから二つ返事でオッケーしたね。

それから仲間と一緒に旅をした。

仲間っていうのは剣聖にして王國の第1王子アルベルト、聖にして教皇の娘シスタリア、至高の魔マリーに武闘家ガンツ。

當時の最強と思われる布陣で俺たちは魔王に挑んだ。

勇者補正って言うのかな?なんかそういうのがあって俺はメチャクチャ強くなった。仲間達も強くなった。魔最強のドラゴンなんかも死にかけながら倒してさ、人間側もそりゃ湧いたよ。ここまでで5年くらいだったかな?

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そうして満を持して魔王率いる魔族の住むところに乗り込んで魔王の首をとったるって意気込んで行ったんだけどそこにいたのは魔の大群。百や千じゃないよ?百萬とかいたと思う。魔王の特殊能力でね、魔れるんだって。

まぁ、でも、ほら、俺たち最強だからさ。魔をちぎっては投げちぎっては投げしてさ、限界が近くなっても勇者らしく超覚醒なんかしちゃってさ、百萬の魔の群れを全滅させたんだよ。俺達は死にかけてたけど「どうだ見たか!」ってじだよね。

そしてその時現れたのは50のドラゴンを従えて魔族の幹部である四天王を引き連れた魔王だよ。もう絶しかなくない?

戦隊モノの悪者が敵を小出しにしてくれるのは語だからだよ。雑魚で削りまくって最強戦力投とかズルくない?

結果?もちろん負けたよ。だって剣を振る力も殘ってなかったもん。

その後はよく覚えてないんだけど多分、俺達は見逃されたんだと思う。目が覚めた時には王國の王城にいたね。

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ズタボロにされて絶を知った俺達はガッツリトラウマになったよ。剣聖だった王子は王宮の一室に篭って出てこなくなるし、聖も教會に引きこもった。魔と武闘家は姿をくらましたね。パーティーは壊滅だよ。

え?俺はどうしたかって?俺も引きこもりたかったけどさ、「貴方は勇者です。代わりはいません」って強制的に戦場に連れ戻されたね。三日三晩飲まず食わずで戦わされたりして強制的にトラウマを克服させられたよ。それは勇者だから抵抗もできたけどこの5年で恩人とか友人とかも出來ちゃってさ、その人人質に取られたらどうにもならないよね?

見逃してくれたなら魔王は良いやつかもしれないじゃんと思うかもしれないけどそうもいかないんだよね。そもそも魔族を滅ぼそうっていう理由がその種族特にある。魔族の1つである吸鬼は人間のを食料としている。嗜好品ではなく、食料なのだ。食人鬼グールなんかは人間を食う。主食だとかではなくて人間以外から栄養が取れなくて死んでしまうのだ。つまるところ種族として人間に害さなければ生きられない種族だからもう爭う以外にないんだよ。

でトラウマを克服した俺は魔王を倒すことを真剣に考え始めたよ。それで結論としては鋭過ぎたんじゃないかと思ったんだ。もともと魔族は総數がないけど流石に5人じゃ無理だろと思った。だから戦団を作ることにした。今回は人種以外の種族も巻き込んだ。強いものに従う質を持つ獣人を拳で従わせ、森の引きこもり、もといエルフを引っ張り出して、呑んだくれのドワーフを勧した。

普通のやつを集めても仕方ないと思って才能ありそうな子供を選んで集めた。この世界にはステータスっていうわかりやすい目安があるから探すのは難しくない。そして10年を目処に鍛え上げることにした。だから子供を選んだのだ。

10年では長すぎると思うかもしれないがこれくらいしないと魔族を相手には出來ない。なにせ自分たちではどうにもならないから異世界人オレを召喚するくらいだ。

10年間の修行は他の人に任せて俺は生産職に転向した。戦団の奴らの裝備を作るためだ。生産においても勇者の補正は通用する。それどころか戦闘よりもこっちに適があったのか生産の方がび率がいい。あらゆる生産系のジョブを制覇した。その過程で元の世界に帰る扉を開く鍵を創ることにも功する。ここで帰っても良かったんだが俺にも大切な人が出來ていたし、見捨てることはできなかった。

そうしてのちに《最終武裝》と呼ばれる武の數々を俺は創り出し、それを戦団をに持たせた。

10年の時を経て魔族への反撃を開始したのだ。この10年で隨分魔族に侵攻されて人類側の領地は半分にまでなっていた。だが戦団が戦場に出ると一気に巻き返した。10年の特訓もそうだが俺の創り出した武裝が圧倒的だった。魔族の魔法を弾き、こちらの攻撃を強化する。そしてたった一年で魔王を殺すことに功した。

これで萬事解決、めでたしめでたしーーーーーーーーーーーーとはならなかった。

俺が創り出した《最終武裝》、これが強すぎたのがいけなかった。俺はそのあまりの能に魔王討伐が終わったら俺に返還することを條件に貸し與えた。

だが実際に返してきたのはわずか1割。

他の《最終武裝》は各國が所有権を主張し、戦爭まで起こす始末だった。だから俺は1人姿をくらまし、各國が所有する《最終武裝》を回収して回った。時には潛し、時には正面から打ち砕く。流石に俺は魔王を打ち滅ぼした最強の勇者だ。人間では相手にならない。俺に戦力を集中すればどうにかなったかもしれないが各國が睨み合って戦爭の片手間で俺の相手をしていたので俺は次々と回収してまわった。

そして5年かけて最後の聖剣を回収して鍵を使い、日本へ帰還したというわけだ。

俺のこれまでの人生はこんなじだ。かなりざっくりとまとめたがそれでも波萬丈だったと思う。

いや〜、でも俺も《最終武裝》はやりすぎだったと思うわ。

聖剣、神剣、霊剣、魔剣、邪剣、妖刀、神刀、怪刀、神弓、霊弓、魔弓、魔槌、火炎鎧、水氷鎧、疾風鎧、雷電鎧、魔杖、神杖、霊杖、寶杖、竜杖、龍杖、etc

他にも結構創った。全て回収するのに手間取ったものだ。なにせ自分でどれだけ創ったのか覚えてないんだもん。

まぁ、そんじだ。

というわけで35歳オッサン。これまでの人生で頑張りすぎたので殘りの人生はチート使ってイージーモードで好き勝手したいと思います!

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