《生産職を極めた勇者が帰還してイージーモードで楽しみます》ルシアとの出會い②

夜になるとルシアは目を覚ました。闇の霊の加護があるダークエルフは夜になると回復力も上がるらしい。目を覚ましたルシアは周囲をボーっと見渡したと思うとハッとして飛び起き、腰にあったナイフを構えた。

「貴様!何者だ!」

殺気を立ち上らせながら俺を睨みつけてくる。今にも飛び掛かってきそうだ。

俺は気絶している間に集めた花で作った花束を差し出して言った。

「好きだ。結婚を前提に付き合ってくれ」

俺のプロポーズにまたもポカンとしたルシアは困った顔をして殺気を納めて聞いてきた。

「お前は誰だ?」

「俺はユーゴ。勇者をやっている」

「勇者?あのドラゴンを倒したっていう?」

「ああ、その後に魔王にズタボロにやられた勇者だ」

「そうか、、、それならお前のその尋常じゃない気配も納得できる。私は一どんな化けに出會ったのかと冷や汗をかいていた」

ルシアはナイフを腰に戻しながらそう言った。

「まぁ、そうだろうな。なんせ魔王化けを倒すために異世界から召喚拐された勇者化けだからな」

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俺とルシアはお互いにその場に腰を下ろして持っている武を目の前に置く。これはこの世界で敵対の意思がないことを示すものだ。

「それで、私を追っていた者達はどうした?」

「ん、あいつらならそこだ」

俺は顎で首から下を地面に埋めて並べてある連中を指し示す。

「ぬおっ!?生首!?」

「あ、いや違う。気絶してるだけでまだ生きてるぞ。首から下は地面の中だ」

「あ、ああそうか」

ちょっと引いた様子のルシア。

「それで、その、なんだ、答えを聞かせてくれないか?」

俺は告白の返事を聞く。人生で1番張した瞬間だった。

「すまないがお前の気持ちには答えられない。お前が嫌いとかではなく、私にはなどしている余裕はない」

ルシアは真面目くさった顔でそう言った。振られて泣きそうになった俺だが嫌われていないならばまだチャンスはあると持ち直す。

「お前の事は聞いた。ダークエルフの最後の生き殘りなんだってな。エルフや帝國に復讐するなら手伝うぞ。そんでまだチャンスがあるのなら全部終わってからもう一度返事を考えてくれないか」

「、、、、、わかった。復讐を誓ったはいいものの私1人では何にもできないからな。お前の気持ちに対する返事は全部終わってからにする」

「おしっ!約束だからな」

この後、俺はルシアと帝國を滅ぼすのだがその理由は皇帝がクソだからとか正義とかいう理由ではなく、ルシアの復讐のためだった。俺がく理由はいつも個人的なものだからな。

「じゃ、じゃあやることを確認させてくれ。復讐ってのはどこまでの範囲だ?エルフを絶やしにするのか?帝國を國民もろとも皆殺しか?」

「いや、勘違いしているようだが私は唯一のダークエルフではない。もともと世界中の違う森にもエルフやダークエルフは存在する。私が最後というのはこの森に住んでいた部族の最後の生き殘りという意味だ」

る程。そうだったのか」

「それで復讐の対象だがこの森に住んでいるエルフは滅ぼす。1人殘らず、も子供も容赦しない。

それから帝國は我々を襲った軍の奴らと皇帝をはじめとした上層部の奴らを殺す」

「了解した。なら先にエルフをやるべきだな。集落の場所はわかってるんだろ?」

「ああ。だが最低でも5000は戦士がいる。2人でどうにかなるようなものではないぞ?」

ルシアが難しい顔でそう言うが俺は軽く返す。

「いや、問題ない。5000程度ならば俺1人で十分だ」

勇者というのはそういう埒外なのだ。個人で軍を圧倒する規格外の化けが俺だ。

「そう、か。いや、そうなのだろうな。それならば大部分はお前に頼ることになる」

「ん、信じるのか?ハッタリかもしれんぞ?」

「いや、なんとなくわかる。特に今日は新月だからな。世界で最も闇が濃くなる時だ。私の勘も最高の狀態にある。お前ならば信じられるだろう」

ルシアのふわりと笑った表にドキッとした。それにこうも信用されて嬉しくないわけがない。

「よし!任された!

だがすぐに復讐を始めるわけじゃないぞ?2ヶ月くらい俺がお前を鍛えてやる。今の3倍は強くしてやるさ。それにもまだ萬全じゃないだろう」

「そうだな。ああ、よろしく頼む。ユーゴ」

「おう、ルシア」

こうして2ヶ月間、みっちり鍛えてやった。かし方や弓の引き方、魔法の使い方など徹底的に鍛えた。指導するふりしてれていたのは緒だ。

もともとダークエルフの戦士だったので素質はあった。だから結構強くすることができた。當時の俺は既にあらゆる武で達人級の腕前を持っていたので戦い方を教えるのはそう難しくはなかった。

「あ、そういえば地面に埋めた奴らどうする?」

「ここで殺していこう」

「痛めつけたりとかしなくていいのか?」

「いいさ。確実に殺す」

そう言ってルシアはナイフを振るい、全員を生首にした。この森では死は放っておけば勝手に魔が食べてくれるので問題ない。

強くなったルシアと俺の2人によるエルフ狩りと帝國墮としが始まる

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