《《完結》待されてる奴隷を救った、異世界最強の龍騎士》第3話「を助ける決意」
また、1人になった。
靜けさが戻ってくる。
「ぷっ」
ツバを吐きだす。
歯が一本とび出てきた。さっき、毆られたときに折れたのかもしれない。
最悪だ。
助け出そうと思って、返り討ちに合うとかダサすぎる。あの男たちを撃退できて、を救い出すことが出來れば、カッコウ良かっただろうな――と夢想した。
「クソ……」
恐怖で心をへし折られたわけではない。むしろ、行き場のない怒気が、込み上げてくるのをじた。
いったい何なんだ、あの男たちは。あんなをいたぶって、カワイソウだと思わないのだろうか。
それ以前に、あんなことして恥ずかしいと思わないんだろうか。
あんなクソみたいなヤツらに、ボコされたのかと思うと、よりいっそう腹が立ってくる。
しかもあの――。
顔のヤケドや、全のアザ。そして、諦観したようなあの態度からかんがみても、おそらく日常的に暴力をけているのだ。
奴隷とか言っていたな……。
人は弱強食の生だ。弱い者をげて、その上に人が立つのは摂理とさえ言える。奴隷制度だって、必要なことなのかもしれない。
高校生と言っても、それがわかるぐらいには、龍一郎は大人だ。
しかし――。
放っておいても良いんだろうか。あののことだ。引きずられて行く間、ずっと龍一郎のことを見ていた。
その雙眸ひとみにはなんのも宿っていなかったように思う。それでも、助けを求める目にも思えた。
くだらない正義心を抱いて、龍一郎はさっきの男たちを追いかけることにした。
もう一度ケンカを挑もうというバカなことはしない。真向から立ち向かっても勝ち目はない。でも、あのを救い出す機會はあるかもしれない。
救い出した後、どうしようとかイッサイ考えていなかった。
ただ。
このままだと、糞が悪いままだ。
が引きずられた痕跡はすぐにわかった。痕が殘っていたからだ。
石畳の上を引きずられていたのだ。タダでは済まないだろう。
痕はある一軒の家まで続いていた。周囲にあるのと同じ木造家屋だ。ただ、他と比べるとあきらかに大きい。地主か何かなんだろうか。
(そう言えば、貴族がウンヌンとか言ってたな)
なら、貴族なんだろうか。
家屋の周囲には低木が茂っていた。をひそめるのにチョウド良い。家屋の中から、さっきののものと思われる悲鳴が聞こえた。
『痛いッ、痛いッ』
『靜かにしろ。おらッ』
『イヤァァァッ』
にしみる悲鳴だ。
まさかとは思うが、拷問でもしてるんだろうか。さっきの男たちの狂暴から考えると、ありえなくはない。
龍一郎は自分の手の甲を噛んで、ジッと堪えた。の悲鳴は、なぜか龍一郎の心臓を刻んでくるかのようだった。助けに行きたいのはヤマヤマだが、普通にケンカしても勝ち目はない。
ヒザを抱えて、しばらく待機していた。
「はぁ」
ため息。
なにをやってるんだろうかと、思えてくる。
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