《《完結》待されてる奴隷を救った、異世界最強の龍騎士》第17話「都市グランドリオン」
城門棟は、トンネルのようになっていた。だが、暗闇ではない。ちゃんと明かりが燈っている。
足音が反響する。
「良かった。ベルも通してもらえて」
「あなたが一緒だったから。奴隷でも貴族に飼われている者は、通してもらえるから」
それにしても――と龍一郎は振り返る。
衛兵たちは、まだ頭を下げていた。
「すごい手のひら返しだな」
「あなたの質値を見れば、ああなるのもトウゼン。200を越えるなんて、王族の中でも、トップクラス級の質値を示してる。爵位をもらおうと思えば、すぐにでももらえる」
「貴族になれるってことか」
「そう」
大きな顔が出來るのは魅力的だが、威張り散らしたいとは思わない。
「でも、なんでオレはそんなに良いを持ってるんだろうか?」
「龍神族だから?」
「龍神族? オレが?」
両親ともにいたって平凡な人間だ。祖父がティラノザウルスだなんてこともない。強いて言うならば、名前に「龍」の文字がっているぐらいだ。
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「この世界には、龍神族と言われる人間が12人いる。12人ともそのに特別なチカラをめていて、クロエイにたいする強大なチカラを発揮する。でも、その12人とも、この世界の人間ではないと言われてる」
「異世界人か!」
大聲が、トンネルの中で反響した。
「異世界というのが、私にはよくわからない。でも、このゼルン王國第三王のフィルリア姫は、龍の生きていた時代の人間だと言われてる。過去から來た……とか。國王はそのに惚れこんで養子に迎えれた。それで、第三王となった」
「この世界の古代人ってことか」
「とにかく、12龍神族はどこから來たのか出自がハッキリしていない。あなたも、この世界に関する知識が乏しい」
「うん。まぁ」
なんでもかんでもベルに質問していたから、怪訝に思われていたのだろう。
「それに質値が異様な數値を示している。クロエイを一撃で倒したことから考えても、龍神族だと思う」
ベルは奴隷という分にある人間だが、決して頭は悪くない。話し方は理路整然としているし、知識もある。察も鋭い。
「オレが龍神族か……。可能はあるな」
この世界の12人が、異世界から來たという可能はおおいにある。他の時代や世界から來た人間のことを、龍神族と呼んでいるのかもしれない。
「龍神族は知識に偏りがあるけれど、言語に関しては不自由ないと聞いたこともある」
その通りだ。
日本語が通じることに疑念を覚えていたのだ。それも、龍神族のチカラの1つということだろうか。
自分のことを、龍神族だと決めつけてしまっても良いかもしれない。ようやくこの異世界の地に足がついたような覚があった。
トンネルを抜けた。
眼前。都市グランドリオンが広がっていた。
「うわぁ」
嘆の聲がれた。
鉄筋コンクリートの建造が建ち並んでいた。まるで団地のようだ。日本の景観と違うのは、樹木が縦橫無盡にびていることだった。
鉄筋コンクリートの建造には、ベランダがついていた。ベランダの欄干に、木の枝がグルグルと絡みついていた。木造の家屋も多く見けられる。それも、ジェンガでも積み上げるような不安定な建築だった。
「耐震皆無だな」
「耐震?」
「地面が揺れたりとかしないのか?」
「わからない。レオーネで、地面が揺れるという現象を聞いたことはない。脅威はクロエイだけ」
「納得だ」
都市の中を見ていると、樹木に負けないぐらい生い茂っているものがあった。
外燈だ。
あちこちからびている。クロエイ対策なのだろう。今は太が出ているから、點燈していない。夜になったら燈されるのだろう。
ストリートには、《車》が行きっている。
「《車》は何か運び込んでるみたいだな」
木箱やら布袋を詰め込んだ《車》が多く見けられた。
「各村で製した小麥。育てた畜産や農産。そういったものを運搬している」
都市のなかは、安全だからか、非常ににぎわっていた。明るい喧騒が、龍一郎のことを包んだ。
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