《《完結》待されてる奴隷を救った、異世界最強の龍騎士》第31話「フィルリア・フィルデルン」
銃を構える。
疾走してくるクロエイ2匹の顔に、照準を合わせる。本來の銃と同じようにリア・サイト――フロント・サイトはついていた。
FPSゲームの知識が役に立った。助かったのはほとんど振がないことだ。どういう仕組みになっているのかは謎だが、雑にトリガーを引いても狙いを外すことはほとんどない。連だってできる。
さりとて――。
クロエイは無限に沸いてくる、どうしても戦線は下がっていくことになる。
「明かりはまだか?」
「來たッ」
カンテラを攜えた人たちが、やって來た。
クロエイはかなりを嫌っているようだ。すこしずつだが戦線を押し返すことが出來た。
カンテラを置いていくことで、クロエイの出沒地點を狹めていくことに功した。
「よし、これでクロエイの出沒をおさえることは出來ただろう」
クラウスがそう言うと、「わっ」と町の人たちから歓聲があがった。
カンテラを1つ燈すのにも、を費やす人を員している。かなりの數の町民がいた。
「助かった」
「君たちのおかげだ」
……などと稱賛の聲が送られるのは、龍一郎も悪い気はしなかった。握手まで求められる始末だ。
相変わらず雨が降り続いていた。みんなズブ濡れだったけれど、構わず喜んでいた。
下手をすると、この貧民街がまるまるクロエイに呑み込まれていたかもしれないのだ。そう思うと、この歓喜の渦も納得がいく。
(それにしても、よくクロエイを抑えることが出來たな)
龍一郎とクラウスの地點はともかく、他の場所は大変だったはずだ。どうやって抑えていたのか、その謎はすぐに解けた。
「君たちは、この貧民街にとって英雄だよ。名前を教えてくれるかな?」
そう言って、目の前に立ちはだかった人がいた。その人だけは、他とが違っていた。
プラチナブロンドの髪をロングボブにしている。前髪を切りそろえていて、品の良さを漂わせている。だが、その気品を不自然にじるほど、凄みのある人だった。
目元は吊りあがっているわけでもないのに、威圧的なものをじる。鼻は高くて、薄笑いを浮かべるさまは吸鬼のようだ。
降り注ぐ雨は陶の上をるかのように、彼の頬をつたっていた。
ベルの儚げなとは対照的な、おのれの存在を周囲に知らしめるような、華のあるだった。どんな雑踏の中にいても、見つけられる気がする。
俗なことを言うようだが、もかなり大きいと思われる。
「お初にお目にかかります。マチス・ヒューリーの息子。クラウス・ヒューリーと申します」
と、クラウスは改まって律儀に頭を下げていた。
「侯爵の息子か。良い男だ。そっちは」
と、ゾクッとするような目を、龍一郎に向けてきた。
「白神龍一郎と申します」
クラウスが頭を下げているから、クラウスもマネして頭を下げておいた。
「私は、ゼルン王國第三王。フィルリア・フィルデルンだ」
その名前を聞いて、ハッとした。
たしかベルから教えてもらった記憶がある。龍神族の1人だとか言っていた。そのを飲めば、暗黒病すら治ると言われているらしい。
(オレと同じ異世界人なのか?)
日本人ではなさそうだ。
そういった顔立ちではない。
この世界の古代人だとか聞いている。
地球の出ではないのかもしれない。
「別に頭を下げる必要はない。今より君たちは私の友だ。弱者を守るために闘する雄姿。ほれぼれしたよ」
フィルリア姫は、微笑みを浮かべてそう言った。
- 連載中34 章
星の見守り人
如月 星(きさらぎ せい)はごく普通の宇宙好きな天文探査官だった。 彼は銀河連邦の公務員で有り、科學や宇宙が好きだったので、宇宙探査船に乗って、宇宙探査局の命令に従い、のんびりと宇宙探査をしていた。 辺境の宇宙を しかし彼の少々変わった才能と、ある非常に特殊な遺伝的體質のために、彼は極めて特殊な計畫「メトセラ計畫」に関わる事となった。 そのために彼は萬能宇宙基地とも言える宇宙巡洋艦を與えられて、部下のアンドロイドたちと共に、宇宙の探査にでる事となった。 そしてある時、オリオン座のα星ベテルギウスの超新星爆発の調査に出かけた時、彼のみならず、人類全體の歴史と運命を背負う事になってしまった・・・ これは科學や探検が好きな一人の人間が、宇宙探検をしながら、しかしのんびりと暮らしたいという矛盾した欲求を望んでいたら、気が遠くなるような遠回りをして、ようやくその願望を葉える話である!
8 137 - 連載中65 章
私たちだけ24時間オンライン生産生活
VR技術が一般化される直前の世界。予備校生だった女子の私は、友人2人と、軽い気持ちで応募した醫療実験の2か月間24時間連続ダイブの被験者に當選していた。それは世界初のVRMMORPGのオープンベータ開始に合わせて行われ、ゲーム內で過ごすことだった。一般ユーザーは1日8時間制限があるため、睡眠時間を除けば私たちは2倍以上プレイできる。運動があまり得意でない私は戦闘もしつつ生産中心で生活する予定だ。まずは薬師の薬草からの調合、ポーションづくり、少し錬金術師、友達は木工アクセサリー、ちょびっとだけ鍛冶とかそんな感じで。 #カクヨムにも時差転載を開始しました。 #BOOTHにて縦書きPDF/epubの無料ダウンロード版があります。
8 98 - 連載中30 章
【コミカライズ&書籍化(2巻7月発売)】【WEB版】婚約破棄され家を追われた少女の手を取り、天才魔術師は優雅に跪く(コミカライズ版:義妹に婚約者を奪われた落ちこぼれ令嬢は、天才魔術師に溺愛される)
***マンガがうがうコミカライズ原作大賞で銀賞&特別賞を受賞し、コミカライズと書籍化が決定しました! オザイ先生によるコミカライズが、マンガがうがうアプリにて2022年1月20日より配信中、2022年5月10日よりコミック第1巻発売中です。また、雙葉社Mノベルスf様から、1巻目書籍が2022年1月14日より、2巻目書籍が2022年7月8日より発売中です。いずれもイラストはみつなり都先生です!詳細は活動報告にて*** イリスは、生まれた時から落ちこぼれだった。魔術士の家系に生まれれば通常備わるはずの魔法の屬性が、生まれ落ちた時に認められなかったのだ。 王國の5魔術師団のうち1つを束ねていた魔術師団長の長女にもかかわらず、魔法の使えないイリスは、後妻に入った義母から冷たい仕打ちを受けており、その仕打ちは次第にエスカレートして、まるで侍女同然に扱われていた。 そんなイリスに、騎士のケンドールとの婚約話が持ち上がる。騎士団でもぱっとしない一兵に過ぎなかったケンドールからの婚約の申し出に、これ幸いと押し付けるようにイリスを婚約させた義母だったけれど、ケンドールはその後目覚ましい活躍を見せ、異例の速さで副騎士団長まで昇進した。義母の溺愛する、美しい妹のヘレナは、そんなケンドールをイリスから奪おうと彼に近付く。ケンドールは、イリスに向かって冷たく婚約破棄を言い放ち、ヘレナとの婚約を告げるのだった。 家を追われたイリスは、家で身に付けた侍女としてのスキルを活かして、侍女として、とある高名な魔術士の家で働き始める。「魔術士の落ちこぼれの娘として生きるより、普通の侍女として穏やかに生きる方が幸せだわ」そう思って侍女としての生活を満喫し出したイリスだったけれど、その家の主人である超絶美形の天才魔術士に、どうやら気に入られてしまったようで……。 王道のハッピーエンドのラブストーリーです。本編完結済です。後日談を追加しております。 また、恐縮ですが、感想受付を一旦停止させていただいています。 ***2021年6月30日と7月1日の日間総合ランキング/日間異世界戀愛ジャンルランキングで1位に、7月6日の週間総合ランキングで1位に、7月22日–28日の月間異世界戀愛ランキングで3位、7月29日に2位になりました。読んでくださっている皆様、本當にありがとうございます!***
8 78 - 連載中103 章
【書籍化】世界で唯一の魔法使いは、宮廷錬金術師として幸せになります ※本當の力は秘密です!
魔法がなくなったと思われている世界で、唯一、力を受け継いでいるスウィントン魔法伯家の令嬢・フィオナ。一年前、友人だったはずの男爵令嬢に嵌められて婚約破棄されたことをきっかけに引きこもっていたけれど、ひょんなことから王宮に勤めに出されることに。 そこでフィオナに興味を持ったのは王太子・レイナルドだった。「あれ、きみが使えるのって錬金術じゃなくて魔法…?」「い、いいいえ錬金術です!」「その聲、聞いたことがある気がするんだけど」「き、きききき気のせいです(聲も変えなきゃ……!)」 秘めた力を知られたくない令嬢と、彼女に興味津々な王太子殿下の、研究とお仕事と戀のお話。
8 127 - 連載中30 章
【コミカライズ&電子書籍化決定】大好きだったはずの婚約者に別れを告げたら、隠れていた才能が花開きました
***マイクロマガジン社様にて、コミカライズと電子書籍化が決定しました!応援してくださった皆様、本當にありがとうございます。*** シルヴィアには、幼い頃に家同士で定められた婚約者、ランダルがいた。美青年かつ、魔法學校でも優等生であるランダルに対して、シルヴィアは目立たない容姿をしている上に魔法の力も弱い。魔法學校でも、二人は不釣り合いだと陰口を叩かれていたけれど、劣等感を抱える彼女に対していつも優しいランダルのことが、シルヴィアは大好きだった。 けれど、シルヴィアはある日、ランダルが友人に話している言葉を耳にしてしまう。 「彼女とは、仕方なく婚約しているだけなんだ」 ランダルの言葉にショックを受けたシルヴィアは、その後、彼に婚約解消を申し入れる。 一度は婚約解消に同意したものの、なぜかシルヴィアへの執著を隠せずに縋ってくるランダル。さらに、ランダルと出掛けた夜會でシルヴィアを助けてくれた、稀代の光魔法の使い手であるアルバートも、シルヴィアに興味を持ったようで……? ハッピーエンドのラブストーリーです。 (タイトルは変更の可能性があります)
8 121 - 連載中118 章
BLOOD HERO'S
聖暦2500年 対異能力人対策組織『スフィア』 彼らは『 Bl:SEED(ブラッド・シード)』と呼ばれている特殊な血液を體內に取り入れ得ている特別な力を使って異能力者と日々闘っている。 主人公の黒崎 炎美(くろさき えんみ)は記憶喪失で自分の名前とスフィアの一員になる事以外何も覚えていなかった。 だが彼は血液を取り入れず Bl:SEEDの能力を使う事が出來た。 一體、彼は何者なのか?何故、能力を使えるのか? 炎美とスフィアのメンバーは異能力者と闘いながら記憶を取り戻す為に古今奮闘する物語!
8 190