《《完結》待されてる奴隷を救った、異世界最強の龍騎士》第80話「満たされる」
ケルゥ侯爵がパンパンと手を叩く。
拍手をけて床から、ドラゴンを模した像が出てきた。
何でできているのかわからないが、明になっている。龍一郎と同じぐらいの大きさの像だ。ドラゴンの口からチューブが出ていた。まるでドラゴンの舌のようだ。
ずいぶんハイテクだな――と思った。
「さあ、このチューブを使いたまえ」
「わかりました」
「辛かったら休憩してくれても良いし、必要なものがあれば言ってくれれば良い。リュウイチロウくんに何かあったら、フィルリア姫に何を言われるかわからないからね」
「ありがとうございます」
思っていたよりも、ずっと親切な待遇だ。
気構えをしていたぶん、ヒョウシヌケだった。
チューブを腕に刺した。
その間、拘束されていた者たちが、解放されていった。爽快のある景だった。龍一郎のによって、1500人がくのだ。
「スバラシイ。これが質値200のか……」
ケルゥ侯爵は鼻息を荒げて、ドラゴンの像に張り付いていた。
ドラゴンの像は明になっている。その中に龍一郎のが注ぎ込まれているのが、ハッキリと確認できるのだ。明なドラゴンが、赤く染まってゆく。
「興しすぎですよ」
まるで、のを目の前にしているかのような反応だ。
「そりゃ君、興してトウゼンだろう。君は君自の価値をまだ理解していない」
「価値ですか。ただの男子ですよ」
ベルにフられた卑屈を込めて、そう言った。
その暗いにケルゥ侯爵は機微をはたらかせた。
「君をフったというのは、あの奴隷娘か?」
「ええ」
「わかっちゃいないな。そういうところが、わかっちゃいないのだよ。君は」
「どういう意味です?」
すこし腹が立った。
ベルのことに関しては、すくなくともケルゥ侯爵よりも自分のほうが知っているという自信があった。
「逆の立場で考えてみると良い。自分はずっと待されてきた、みすぼらしいゴミのような奴隷だと思ってみろ」
「はぁ」
思ってみろと言われても、自分にはベルのような験は耐えられないだろう。とっくに自殺でもしているように思う。ベルの心も壊れてしまっていたが、それでも、生きていた。ベルは強いなぁ、と龍一郎は思った。
「自分に告白してきた相手が、質値200越えの人だったら、そりゃ、遠慮するというものだ。自分なんかが、その人を獨り占めして良いものか――恐れ多いという言葉がシックリくる」
「そういうもん――ですか?」
「むしろ、質値200を越えるような男に好きだと言われて、じゃあ付き合います、とはならんだろう。相手に申し訳ないという気持があるからこそ、を退くのだ。特にああいった奴隷は、自分を汚れた存在だと認識している點がある」
ベルも、そういう気持だったのだろうか。
なら、もっとシツコく迫ればオッケーしてくれたかもしれない。
嫌われたわけじゃないのだと思うと、気分がすこし楽になった。
「じゃあ今度、もう一回好きだって言ってみます。それで嫌われたら責任とってくださいよ」
龍一郎は、冗談めかしてそう言った。
「嫌われはしないが、たぶん斷られるだろうさ」
「まるで、わかったような言い方ですね」
「奴隷は卑屈であり、君の存在は大きすぎるのだ」
この――。
今、明なドラゴンに注がれているは、しいを思うがままにするだけのチカラがある。でも、たった1人のの子の心を手にれられないというのは、なんとも皮なことだ。
「そろそろ満たされますよ」
明なドラゴンが、真っ赤に染まりきった。
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