《最強家族のまったりライフ》1話 神様とご対面
眠い……眠いけどなんかもう寢れる気がしない……何時間寢たんだろう?
「あ、起きたのね。おはよー!」
意識が表層に浮かび上がりうっすらと目を開けると、純白の法を纏った銀髪紫瞳の可らしいが目の前に立っていた。年齢は10~13歳程だろうか。髪はショートにしていて、はき通るように白くきめ細やかなのがはっきりと分かった。辺りを見回すがどこもかしこも真っ白で分かることはここが俺の知っている場所ではないということぐらいだった。
 ここは一どこなの?
「ここは神々の住まう神界よ。あ、言い忘れていたわね。私はイリス。あなたの世界とは違う世界の主神よ」
え?心を読まれた……というか神界?主神ってことは一番偉い神様なのかな?そういえば俺がいた世界とは違う世界って言っていたけど……もしかして、俺は死んだの?
「ええ、まあそういうことね」
また心を読まれた……。そっか、死んだのか。
「隨分とあっさりけれるのね?取りすかと思っていたわ」
まあ、俺は家族とは仲が悪かったし高校も途中で辭めちゃってバイトで生活していたくらいだったから、未練なんて全く無いよ。
「あら……そうだったのね。まあどちらにしても、もう戻れないわよ。あなたのは既に火葬されちゃってるから。魂だけ戻ってもがないとすぐに消滅するか他の彷徨う魂に食べられてお終いね」
……なんか他人事のように聞いてるけど、火葬されたのって俺なんだよね。自分のが焼かれるって何だかくるものがあるなぁ……。魂だけだとそんな末路しかないんだ……恐ろしい。
ん?そういえばどうやって死んだんだろう?
「あの、俺ってどんな風に死んだんですか?」
ふと気になったので目の前の……主神というほどだしイリス様と呼ぼう……に尋ねた。
「あなた喋れたのね。それで、あなたがどうやって死んだかだったわね。ええとね……ぷふっ……ああ、ごめんなさいね。いや、あなたが何もないところで躓いたら、偶然転んだ先に落ちていたメリケンサックに頭をぶつけて気絶したところを、時空を越えてやってきた中世の騎馬にはねられて死んだのを思い出したら、つい……あはははっ」
 
うわぁ……なにその偶然……。メリケンサックまでは運の悪い事故として納得しよう。でも時空を越えてやってきた騎馬って何さ!?タイ○マシンにでも乗ってきたの!?もうこれ誰かの謀なんじゃないかと思えてくるだけど!
そしてさっきから目の前で腹を抱えて笑ってる駄神……もといイリス様。なんだろう。相手は神様っていうのは分かってるんだけど、どす黒いが溢れてくる。
「ひっ!?い、いやごめんって!謝るからその禍々しい気を出すのやめてっ!!なんかそれ私ですら恐怖するんだけど!?」
 
俺が溢れるをそのままイリス様にぶつけると、駄神…イリス様は悲鳴をらし、紫の瞳を潤ませながら慌てて謝ってきた。
こういう仕草を見ると、とても神様のようには見えないな。
とりあえず駄……イリス様に仕返しができたようなので深呼吸をして心を落ち著かせた。
 するとイリス様はあからさまに安堵した表でをなでおろした。
……そんなに?
「はあ、はあ……あぁー死ぬかと思った……。あなた何者?なんで人の子が神に恐怖させることができるのよ……。…ふぅー、まあいいわ。とりあえず、死んだあなたには今から私の世界に転生してもらうことになるわ」
それって、俗に言う異世界転生!?
「そういうことになるかしら。私の世界はあなたたちの世界と違って剣と魔法が主流のかなり殺伐とした世界よ」
ラノベとかで読んでていつか行ってみたいと思ってたんだよね。まさか夢が葉うとは。でもなんで俺なんだろう?
「別に理由なんてないわよ?ただ地球の神からゲームの景品としてあなたの魂をもらったのよ」
ええ……。そんな理由で?というか景品って、俺の人権は!?
「それで転生するんだけど、その前にスキルや種族を決めてしいのよ。あなたのはもうないからね」
イリス様は俺の心のびはガン無視で要件だけを伝えてきた。
ああ、そっか。俺って今魂だけの狀態なのか。
ん?スキルも気になるけど種族って?
「あなたの元々の種族である人族にもなれるけど、獣人だったりエルフだったりと好きな種族になれるわよ」
おお、それなら慎重に選ばないと。
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