《最強家族のまったりライフ》52話 嫌がらせ
白峰 賢人 :男   16歳
種族:人族
狀態:健康
Lv . 15
耐久力   1470/1470
魔力      1968/1968
攻撃  800
防  780
俊敏  460
用  400
運     57
《スキル》
【武系】
・剣Lv . 2
【魔法系】
・水魔法Lv.2
・風魔法Lv.1
・魔法Lv.2
【技能系】
・強化Lv.3
・気配察知Lv.2
・不屈Lv.1
・鼓舞Lv.1
・指揮Lv.1
・乗馬Lv.1
【ユニーク】
・風の如くフィジカルウィンドLv.1
・正義は我にありジャスティスロードLv.1
・刃ライトスラッシュLv.1
《加護》
主神ヴェーニャの加護(偽裝)
《稱號》
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異世界の勇者、順風満帆、天才、主人公補正ラッキースケベ
ユニークスキルは微妙ってわかったし、次にいこう。
《次はまあ、これですよね~……》
ノイントも気づいてたか………。
そう、加護の欄にある主神ヴェーニャの加護(偽裝)についてだ。
ここで出てきたか~。
『む?何のことだ?』
あ、カリスは知らないか。えっと、簡単に言うとこの稱號にあるヴェーニャっていう神は勝手なことをして神様たちに追われて地上に逃げた下級神なんだよ。
『そんな神がいるのか……』
悲しいことだけど神様の中にも悪い人はいるんだよ。
『そういうものか』
《ご主人様~、それでこの稱號はどうするんですか~?》
別に何もしなくていいと思うけど……とりあえずイリス様に聞いてみよう。
俺はそう思い神託Lv.10を発させた。
あーあー、イリス様ー聞こえますかー?
『ん?何かしら?ってクルスねっ!この前はよくもやってくれたわね!』
神託を発させると頭の中にイリス様の聲が響いた。しかし神託の相手が俺だと分かるとすぐに怒った聲になった。
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うわ……まだ覚えてたんだ。
『當り前じゃない!あのあとリョウセンが周りの神に言いふらしたみたいで未だに笑われてるのよ!』
リョウセン様……いい格してるな~。
『そういうわけだから今度神界に來たときは覚悟しなさい』
えぇ……神界に行きたくなくなってきた……。
『もちろん問答無用で連れてくから』
暴君だ…。暴君がいる。
『さて、あなたへの制裁は決まったからいいとして、神託を使ったのは何か理由があったの?』
勝手に制裁されることが決定してしまったが今考えても仕方ない。本來の目的を果たさなければ。
あそこにいる勇者が持っている加護のことなんですけど……。
『あの勇者がどうかした……って何よこれ?』
イリス様も本命勇者君のステータスにあるヴェーニャの加護を見つけたようで怪訝そうな聲を出した。
『あいつ……もう地上で神の力を使ってはいけないっていう誓約取っ払ってすぐにでも滅ぼしてやろうかしら……?』
「ひっ!」
『いっ!』
《ぴっ!》
イリス様は先ほどの怒った聲とは違う、底冷えするような聲で騒なことを呟いた。イリス様の聲が聞こえている俺とティオとノイントはそんなイリス様の怒気にあてられ思わず口から悲鳴がれてしまった。
ピローン 恐怖耐Lv. 3を取得しました。
一気にレベル3の耐スキルを取得するくらい怖かったらしい。
「坊っちゃま!?どうされました?」
『どうしたのだ!?』
俺の悲鳴が聞こえたようでアマリエが俺の肩に手を置いてゆすりながら呼びかけてくれる。カリスも俺達の様子に驚いていた。
「な、なななんでもないよ……」
まだ恐怖が抜けきってなかったからか返事をしようとしたら聲が震えてしまった。
「なんでもないわけありません。聲が震えていますし、お顔も青くなっていますよ」
そんなに分かりやすくなっているんだ……。
「だ、大丈夫。しすれば良くなるから……」
「本當ですか?」
「う、うん」
「分かりました。理由はあとで伺いますからね」
アマリエはそう言って俺から離れてくれた。
……ティオ、ノイント、大丈夫?
『私はなんとか……』
《まだが震えてますよ~……》
『何があったのだ……』
カリスにはあとで説明するよ……。ちょっとイリス様っ!
『ご、ごめんなさい。ついカッとなっちゃって』
すごい怖かったですよ!
『仮にも神の怒りですからね……』
《ボクも恐怖耐のスキルを獲得しました~……》
とりあえず怖いのでなるべく気を付けてください……。
『善処するわ……』
イリス様は自分の與える影響を自覚したのか申し訳なさそうな聲で答えた。
それで、あの稱號に関して俺達は何かした方がいいですか?
『別にいいわ。効果は特にないようだし……あ、でもちょっとした細工をしてくれないかしら?あなたたちにも利があるわよ』
細工ですか?
『ええ。ノイントちゃんが持ってるユニークスキルのスキル改造であの稱號の効果を改変してほしいの。ノイントちゃんのスキルも試せるしちょうどいいんじゃない?』
そういえばスキル改造は母さんとお酒の材料集めに行ったときにほんのし見ただけだったな。どんな能力なのか詳しいことは分からないんだよね。確かスキルの能力を変化させることができるんだったかな?
『はい。また、変更する文字の數によって消費する魔力量が増大していきます』
スキル改造って他人のスキルも改造できるの?
『鑑定でスキルの詳細を見なければいけなかったり、改変に時間がかかったり、魔力の消費が増えるといった制限はありますが可能です』
それかなりやばいスキルじゃない……?
『やばいわよ。使いようによっては相手を自させることもできるんだから』
イリス様からしてもやばいんだ……。
《ご主人様~。ボクも試してみたいからやってもいいですか~?》
ノイントのユニークスキルに戦慄していると、スキルを試してみたいらしいノイントが俺に確認をとってきた。
ノイントがやりたいならいいよ。
《ありがとうございます~》
『やるってことでいいのね?』
はい。それでどういう効果に改造すればいいですか?
『そうね……別に意趣返しみたいなものだから何でもいいけど、あいつにとってマイナスになるような効果がいいわね』
となると、周りが嫌悪を抱くようになる……とかですか?
『そうそう。そんなじの効果でいいわ』
分かりました。あ、カリスも一緒に考えてくれる?
『構わないが、何の話をしているのだ?』
あそこの勇者が持っているヴェーニャの加護を改悪したいから何かいいアイディアを考えようって話。
『何だその騒な話し合いは……』
ヴェーニャの加護を持った勇者の方を指し示しながら簡潔に説明するとカリスは呆れが混じった視線を向けてきた。
……それだけヴェーニャは嫌われてるんだよ。
『そんなにか……。それで、アイディアだったな。う~む、あの勇者の話している容を聞く限りそのヴェーニャとかいう神を信じているようだし、信仰心が強いほどヴェーニャに痛みが走るとかどうだ?』
カリスの言う通り本命勇者君の會話に耳を傾けると「加護をくださった主神であるヴェーニャ様のためにも強くならないと……」というようなヴェーニャに信頼を寄せていることがわかる會話を延々と繰り返していた。
……というか呆れてた割にはすごい騒なアイディア出してるんだけど?
『そ、そうか?照れるではないか』
いや、褒めてないんだけど……まあいいか。ノイント達も何かない?
《そうですね~不幸なことがよく起こるようになるとかどうです~?》
なるほど、不幸が起こる加護なんて誰もしがらなくなるから結果的にヴェーニャへの信仰が下がるわけだね。ティオは何かアイディアはある?
『し曖昧になりますが、教會に行き辛くなるというのはどうでしょう?』
確かにヴェーニャの加護を持った勇者が教會に行かないとなると周りの不信が強まるね。いいと思うよ。さて、この中から決めるわけだけど……イリス様はどれがいいと思いますか?
『私?私はそこの……カリスちゃん?の案がいいと思ったわ』
カリスのって……一番騒な奴じゃないですか……。
『騒なくらいがあいつにはちょうどいいのよ』
まあイリス様がいいならいいですけど……。みんなはどれがいいと思った?
《ボクはティオのですね~》
『私はカリスのです』
『私はティオのだな』
イリス様とティオがカリスの案、ノイントとカリスがティオの案……綺麗に分かれたね。
『クルスはどっちなのよ?』
俺ですか?俺は……カリスのです……。
『騒だ騒だって言ってたくせに結局その騒なのを選んでるじゃない』
い、いやあ、一番わかりやすくヴェーニャに嫌がらせができそうなのはどれかな~って選んでたらいつの間にかカリスのを選んでました……。
『はあ……まあいいわ。効果は決まったわけだし早速改造しちゃって』
分かりました。それじゃあまずヴェーニャの加護の詳細を確認しないとね。ティオ、鑑定してくれる?
『かしこまりました。こちらが詳細になります』
ティオの聲と同時にヴェーニャの加護の鑑定結果が脳に表示された。
・主神ヴェーニャの加護(偽裝)………下級神ヴェーニャが偽裝して與えた加護。
:信託Lv.1
・信託………このスキルの所持者はこのスキルを與えた神から言葉をけ取ることができる。効果はレベルによって変化する。
信託?イリス様の加護の神託とは別なのかな?
『信託は神託の下位スキルです。信託Lv.10でも一文を送るので一杯なくらいなのでLv.1では1単語送れるかどうかといったところでしょう』
……もしかして気軽に連絡し合える神託ってすごいスキルなんじゃない?
『當り前じゃない。主神が與える加護なんだから』
それもそうですね。よし、疑問は解消できたし……ノイント、やっちゃって。
《了解しました~。ん~スキル改造エディト~》
ノイントがスキル名を唱えると脳に表示されているヴェーニャの加護の信託スキルの説明にノイズが走り始めた。
え!?なにこれ?スキルの副作用?
『そのようですね。ノイント、魔力は足りますか?』
《ギリギリ大丈夫みたい~。けどもうし時間がかかりそうかな~》
頑張ってね。
《はいっ!》
加護への細工はこのままノイントに頑張ってもらうとして俺は何しようかな?
「坊っちゃま、落ち著かれましたか?」
ちょうど暇になったタイミングでアマリエが話しかけてきた。
「うん、もう大丈夫だよ」
「安心しました。それで、なぜあんなにお顔を悪くされてらしたのですか?」
そういえばあとで聞くって言ってたね………。誤魔化した方がいいかな?
「ええと、神様から神託が來たんだけど、ちょっと怒ってたみたいでびっくりしちゃったんだよ」
このくらいなら怪しまれないかな?
『私はあとで詳しく聞かせてもらうぞ』
うん、それはわかってるよ。
「なるほど、神託が………しかしいくら神とはいえ、坊っちゃまを害するとは……」
アマリエが納得したのを見て安心したのも束の間、次の瞬間にはアマリエの目が恐ろしいほど鋭くなり、その目でどこか遠くを睨みつけ始めた。
『ひぅ!』
それと同時に脳にイリス様のか細い悲鳴が響いた。
え?イリス様?
『やめてやめて!お願いそのメイドに睨むのをやめさせてっ!なんか背中が凍えるくらい寒いのよ!』
わ、わかりました!
「アマリエ落ち著いて!その神様も悪気があってやったわけじゃないから。すぐ謝ってくれたしこの通り俺は大丈夫だから」
「…ん……そうですね。坊っちゃまがそこまで言うのでしたらやめましょう」
アマリエは俺の説得を聞いてし逡巡した後に眼の鋭さを収めてくれた。
『た、助かったわ……』
大丈夫ですか?
『え、ええ。でもなんなのあのメイド……。クルスは別に原因が私とは言ってないはずなのに……それにあの寒気は……レグサンド家……お、恐ろしいわ……』
神……それも主神を怖がらせるって……うちの人は絶対怒らせないようにしよう……。
2021/7/27
しだけ表現を変更しました
黒月軍事學園物語
能力を持った者や魔法を使う者が集まる學園、黒月軍事學園に通う拓人が激しい戦闘を繰り広げたり、海外に飛ばされいろんなことをしたりと異常な學園生活を送ったりする物語
8 64#魔女集會で會いましょう
#魔女集會で會いましょう。 ○目のない魔女 ○人魚からの恩返し ○飽き性な魔女の話 ○あなたへの恩返し ○捨てられた魔女な子 ○雙子の魔女と人間 6つの物語があなたを呼び寄せる___。
8 178T.T.S.
2166年。世界初のタイムマシン《TLJ-4300SH》の開発された。 だが、テロ組織“薔薇乃棘(エスピナス・デ・ロサス)”がこれを悪用し、対抗するICPOは“Time Trouble Shooters(通稱T.T.S.)”の立ち上げを宣言した。 T.T.S.內のチーム“ストレートフラッシュ”のNo.2い(かなはじめ)源とNo.3正岡絵美は、薔薇乃棘(エスピナス・デ・ロサス)の手引きで時間跳躍した違法時間跳躍者(クロックスミス)確保の為に時空を超えて奔走する。
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森谷悠人は幼馴染の上川舞香と共にクラスごと異世界に召喚されてしまう。 召喚された異世界で勇者として魔王を討伐することを依頼されるがひっそりと王城を抜け出し、固有能力と恩恵《ギフト》を使って異世界でスローライフをおくることを決意する。 「気の赴くままに生きていきたい」 しかし、そんな彼の願いは通じず面倒事に巻き込まれていく。 「せめて異世界くらい自由にさせてくれ!!」 12月、1月は不定期更新となりますが、週に1回更新はするつもりです。 現在改稿中なので、書き方が所々変わっています。ご了承ください。 サブタイトル付けました。
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亜人種のみが生息する世界アマニル。 この世界では 陸、海、空 の三大國による爭いが絶えなかった。 最大規模をもつ陸の國(アトラス)に住む少年 ライゴ この少年の物語が今始まる。 初投稿です! 気になるところや問題があったりすれば気軽に教えてください! 時間が空いたら書いてます! これからよろしくお願いします!
8 111ダンジョン・ザ・チョイス
※都市伝説や陰謀論、政治、スピリチュアルな話を元にした內容が主に2章から展開されます。実際にあった出來事などを用いた設定がありますが、あくまでフィクションとお考えください。 Lvはあるけどステータスは無し。 MP、TPあるけれどHP無し。 ”誘い人”と名乗った男により、わけが分からないまま洞窟の中へ転移させられてしまう主人公コセは、ダンジョン・ザ・チョイスという名のデスゲームに參加させられてしまう。 このゲームのルールはただ一つ――脫出しようとすること。 ゲームシステムのような法則が存在する世界で、主人公は多くの選択を迫られながら戦い、生きていく。 水面下でのゲームを仕組んだ者と參加させられた者達の攻防も描いており、話が進むほどミステリー要素が増していきます。 サブ職業 隠れNPC サブ武器 スキル パーティーなど、ゲームのようなシステムを利用し、ステージを攻略していく內容となっています。 物語の大半は、HSPの主人公の獨自視點で進みます。話が進むほど女性視點あり。 HSPと言っても色々な人が居ますので、たくさんあるうちの一つの考え方であり、當然ですがフィクションだと捉えてください。 HSPの性質を持つ人間は、日本には五人に一人の割合で存在すると言われており、少しずつ割合が増えています。 ”異常者”がこの作品のテーマの一つであり、主人公にとっての異常者とはなにかが話しのメインとなります。 バトル內容は基本的に死闘であり、そのため殘酷な描寫も少なくありませんので、お気をつけください。
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